この章では、Intel 版 Solaris 2.6 の Device Configuration Assistant (構成用補助) ソフトウェアとメーカーのデバイス構成媒体とマニュアル、デバイス参照情報ページを使用して、x86 上で Solaris 環境が動作するようシステムを構成したり、構成時の問題を解決したりする方法について説明します。
Intel 版 Solaris 2.6 の Device Configuration Assistant (構成用補助) ソフトウェアを使用して、各デバイスとそのデバイスが使用しているリソースを特定してください。問題がある場合は、デバイス名とリソース名を指定して、Device Configuration Assistant (構成用補助) がその情報を Solaris カーネルに渡せるようにしてください。
ISA デバイスの検出時にシステムがハングアップするか、リセットされる場合は、次の 3 つの作業を行なって、デバイス検出が最後まで行われるようにしてください。これらの作業については、後述の節で順に説明します。
既存のデバイスの問題を発見する
リソースの衝突を発見して解決する
デバイス情報を入力する
メーカーのマニュアルと後述のデバイス参照情報ページを読み、デバイスが正しく構成されていて、システムの他のデバイスと衝突していないことを確認します。
フロッピーディスクドライブに Intel 版 Solaris 2.6 の Device Configuration Assistant (構成用補助) フロッピーディスクを挿入して、システムをリブートします。
「Partial Scan」を選択して、自動的に検出されるデバイスを確認します。
「Scan for Specific Devices」を選択して、ハングアップの原因となっていると思われるデバイスを選択し、検出を開始します。
ハングアップしない場合、問題はデバイスを検出した順番にあると思われます。手順 5 に進んでください。
ハングアップする場合は、ハードウェアの衝突が原因と考えられます。そのデバイスがマシンに実際に存在することを確認し、インストールされているすべてのハードウェアについて、メーカーのマニュアルを参照して、衝突を起こしていないかどうか調べてください。次の「リソースの衝突を発見して解決する」の節に進んでください。
システムの残りの各デバイスについても検出を行います。
ハングアップの原因がソフトウェアによるプルーブ時の衝突の場合は、全デバイスの検出で使用したのとは異なる順番で各デバイスの検出を行うことによってハングアップを回避できることがあります。
検出に成功した場合は、「Boot Solaris」メニューに進み、システムのブートに使用するデバイスを選択します。
CD-ROM からブートまたはインストールする場合は、「CD」を選択します。
使用マシンが netinstall クライアントとして登録されていて、ネットワークを使用してブートまたはインストールする場合は、「NET」を選択します。
マシン内蔵のハードディスクから起動する場合は、「DISK」を選択します。
ブートして Solaris ソフトウェアをインストールします。
フロッピーディスクドライブに Intel 版 Solaris 2.6 の Device Configuration Assistant (構成用補助) フロッピーディスクを挿入して、システムをリブートします。
「Partial Scan」を選択して、自動的に検出されるデバイスを確認します。
「Scan for Specific Devices」を選択して、初期ハングアップの原因となっていない各デバイスの検出します。
「Device Tasks」メニューに戻って「Review/Edit Devices」を選択し、デバイス一覧を表示して、問題のデバイスが他のデバイスと衝突していないかどうか調べます。
デバイス検出機能がハードウェア衝突の影響を受けている場合、この方法では、デバイスの構成を正しく調べられないことがあります。
ジャンパとスイッチの設定を必要とするデバイスの衝突の場合は、システムの電源を切って、手作業で問題のデバイスの構成を変更してください。構成の変更を終えたら、システムの電源を入れて、Device Configuration Assistant (構成用補助) フロッピーディスクで起動し、手順 5 に進みます。
メーカーの構成 (セットアップ) ユーティリティを使用して構成を行う必要があるデバイスの場合は、次の作業を行います。
「Device Tasks」メニューから「Scan for Specific Devices」オプションを選択します。
検出に成功した場合は、「Boot Solaris」メニューに進み、システムのブートに使用するデバイスを選択します。
CD-ROM からブートまたはインストールする場合は、「CD」を選択します。
使用マシンが netinstall クライアントとして登録されていて、ネットワークを使用してブートまたはインストールする場合は、「NET」を選択します。
マシン内蔵のハードディスクからブートする場合は、「DISK」を選択します。
Solarisソフトウェアをブートして、インストールします。
フロッピーディスクドライブに Intel 版 Solaris 2.6 の Device Configuration Assistant (構成用補助) フロッピーディスクを挿入して、システムをリブートします。
選択的に検出することによって他のすべてのデバイスが検出された場合は、「Device Tasks」メニューから「View/Edit Devices」を選択して、手作業で問題のデバイスの名前を追加します。
通常、衝突があれば警告が表示されます。
検出に成功した場合は、「Boot Solaris」メニューに進み、システムのブートに使用するデバイスを選択します。
CD-ROM からブートまたはインストールする場合は、「CD」を選択します。
使用マシンが netinstall クライアントとして登録されていて、ネットワークを使用してブートまたはインストールする場合は、「NET」を選択します。
マシン内蔵のハードディスクから起動する場合は、「DISK」を選択します。
Solaris ソフトウェアをブートして、インストールします。
「Boot Solaris」メニューに進もうとしたときにデバイスが再びハングアップするか、デバイスが機能しない場合は、ご購入先にお問い合わせください。
PC カード周辺装置はホットプラグに対応しており、ソフトウェアによって自動的に構成されます。このため、PCカードデバイスは、ブートプロセス中や Solaris 環境の実行後いつでも挿入することができます。
目的 |
作業内容 |
2 つのソケットを持つアダプタを使用するのに必要な IRQ (割り込み要求) があるかどうかを調べる |
デバイスの 2 つのソケットを両方使用するには、3 つの IRQ が必要です。アダプタ用に 1 つ、ソケットに挿入するデバイス用にそれぞれ 1 つです。 |
リソースの使用状況を調べられるよう、フロッピーディスクドライブに Device Configuration Assistant (構成用補助) フロッピーディスクを挿入して、システムを起動します。
「Device Tasks」メニューから「View/Edit Devices」を選択して、デバイス一覧を表示し、使用中の IRQ 数を確認します。
0 から 15 までの 16 個の IRQ があり、そのうちのいくつかはすでに割り当てが決まっています。たとえば、IRQ3 は 2 つ目のシリアルポート (COM2) 用に予約されています。
システムに COM2 ポートがあっても使用していない場合は、ポートを削除して、その IRQ を PC カード用に解放します。
「Boot Solaris」メニューに進み、システムのブートに使用するデバイスを選択します。
CD-ROM からブートまたはインストールする場合は、「CD」を選択します。
使用マシンが netinstall クライアントとして登録されていて、ネットワークを使用してブートまたはインストールする場合は、「NET」を選択します。
マシン内蔵のハードディスクからブートする場合は、「DISK」を選択します。
Solarisソフトウェアをブートして、インストールします。
目的 |
作業内容 |
Device Configuration Assistant (構成用補助) ソフトウェアが既知の ISA または EISA デバイスを認識できるようにする |
認識されないデバイス用として選択されたアドレスが、他のシステムデバイスに割り当てられている可能性があります。EISA 構成ユーティリティを使用して、認識されないデバイスのアドレス情報 (衝突しないアドレス) を入力してください。Device Configuration Assistant (構成用補助) は、この情報を使用して Solaris 環境用のデバイスを検出します。 |
|
ISA または EISA アダプタ用のパラメタを構成するには、メーカーの提供する EISA 構成ユーティリティ (ECU) を使用します。このユーティリティは、ISA または EISA ボードを追加、取り外し、または別のバススロットに移し換えるたびに実行する必要があります。ECU の機能は標準化されていますが、メーカーによって実装方法が異なり、それぞれ独自のユーザーインタフェース画面またはメニューを提供しています。
ボードメーカーが提供する ECU を使用して、ハードウェアの構成を行う前に、そのユーティリティディスクのバックアップを取ってください。
構成する ISA または EISA 増設アダプタに付属している EISA 構成ユーティリティフロッピーディスクに含まれている .cfg および .ovl 構成ファイルをシステムの EISA 構成ユーティリティフロッピーディスクにコピーします。
ECU を実行します。
ECU のプログラム名は CF.EXE または CFG.EXE です。
各デバイス用の構成パラメタを設定します。
アダプタには、ECU を使用して設定できる特殊な動作モードをもつものがあります。
ボードの設定条件については、デバイス参照情報ページを参照してください。
目的 |
作業内容 |
自動ブートに失敗したマシンを回復する |
自動ブートを有効にして COM1 と COM2 をループバックシリアルケーブルで接続している場合は、eprom コマンドを使用して、epromcom1-noprobe true または epromcom2-noprobe true に設定します。 |
|
目的 |
作業内容 |
EISA マシンに ISA デバイスを追加する |
マシンに付属している EISA 構成ユーティリティ (ECU) を実行して、システムが新しい ISA カードとそのカードが使用するリソースを認識するようにします。 |
目的 |
作業内容 |
プラグ & プレイモードと従来のモードを切り換える |
スイッチを設定してプラグ & プレイモードに切り換え、システムにデバイスを接続します。デバイスは、ソフトウェアによって自動的に構成されます。 |
マイクロチャネルデバイスのシステムパラメタとデバイスパラメタは、Reference フロッピーディスクに含まれているユーティリティによってソフト的に構成されます。Reference ディスクには、システム構成を指示してくれるメニュー方式のプログラムが含まれています。
目的 |
作業内容 |
PCI デバイスへの IRQ 割り当てを制御する |
システムのチップセット構成で、PCI バスを使用するための IRQ が有効になっているかどうかを確認します。ISA デバイスが使用している IRQ を調べて、使用されていない IRQ からできるだけ多くの IRQ を PCI デバイスに割り当て、PCI バスコントローラがデバイス衝突を解決できるようにします。 |
目的 |
作業内容 |
システム BIOS を使用して、デバイスの設定を変更する |
システムの BIOS 設定機能にアクセスする方法とその機能については、メーカーが提供するマニュアルを参照してください。 |
システムメモリーに American Megatrends, Inc. (AMI) の BIOS 用のキャッシュ可能な領域を設定する |
最高の性能が得られるよう、キャッシュ可能な領域は、システムに実装されているメモリーの総容量と同じに大きさにします。
|
kdmconfig プログラムを使用して、CDE またはその他ウィンドウシステムの実行に必要なグラフィックスカード、モニター、キーボード、ポインティングデバイスを特定します。
目的 |
作業内容 |
認識されないグラフィックスデバイスを手作業で構成する |
ハードウェアの制約あるいは BIOS の不適切な情報のためにグラフィックスデバイスを正しく構成できない場合は、kdmconfig ソフトウェアインタフェースから手作業で情報を入力することによってデバイスを設定します。 |
グラフィックスデバイスの構成に問題がないか確認する |
グラフィックスデバイス構成終了後にサンプル表示を調べ、構成に問題がなければクリックします。表示に問題がある場合、あるいはボタンをクリックできない場合は、kdmconfig ソフトウェアを使用してデバイスのパラメタを変更し、サンプル表示に問題がないよう設定します。 |
目的 |
作業内容 |
Weitek P9000 を使用した Diamond Viper グラフィックスカードの冗長なモニター構成の誤りを訂正する |
OpenWindows 環境では、kdmconfig インタフェースで Diamond Viper カードを選択する行に含まれている属性を使用します。モニタータイプの選択を求めるこの後の画面がソフトウェアによって省略され、任意の選択が行えるようになります。 |
kdmconfig プログラムの詳細については、kdmconfig(1M) のマニュアルページを参照してください。
既存のネットワークカード、ネットワークドライバ (たとえば smc) を異なる別のカードと交換した場合は、起動後すぐに、/etc/hostname.olddriver0ファイルの名前を /etc/hostname.newdriver0 に変更してください。
ハードウェアを追加、取り外し、または交換したときは、必ず Device Configuration Assistant (構成用補助) ソフトウェアを実行してください。
たとえば 3Com EtherLink III カードを SMC EtherEZ カードに交換するには、スーパーユーザーで次のコマンドを実行します。
# mv /etc/hostname.elx0 /etc/hostname.smc0 |
その後、再構成ブートを実行して、設定の変更を有効にします。
# touch /reconfigure # reboot |
次のサードパーティのデバイスドライバについては、直接メーカーにお問い合わせください。
ドライバ名 |
サポートされるデバイス |
---|---|
asc |
AdvanSys SCSI ホストバスアダプタ |
fmvel |
富士通イーサネットアダプタ |
hxhn |
QLogic SCSI ホストバスアダプタ |
mega |
American Megatrends SCSI RAID コントローラ |
mtok |
Madge トークンリングネットワークアダプタ |
sxp |
Rockwell FDDI ネットワークアダプタ |
サードパーティのドライバが Solaris ユーザーの便利を考慮して、標準的な動作確認後提供されています。ただし、SunSoft におけるそのようなドライバの動作や最新版の提供については保証していません。
Intel 版 Solaris を実行するために特別な構成を必要とするデバイスには、デバイス参照情報が用意されています。
デバイスの設定の変更手順については、デバイスのメーカーが提供するマニュアルを参照してください。
点検あるいは設定のためにアダプタを取り外すときは、ケーブルがどのようにソケットに挿入されているかメモしてください。コネクタが誤った方向で挿入されないように成形されているものがありますが、そうでない場合もあります。
デバイス参照情報ページには、適宜使用できるコネクタタイプが示されています。デバイス参照情報ページに特に指示がないかぎり、あらゆるネットワークデバイスは 10Mbps の速度でのみ動作するとみなされます。次の表は、ネットワークコネクタとそれらコネクタがサポートする媒体をまとめたものです。
コネクタ |
サポートする媒体 |
説明 |
速度 |
---|---|---|---|
RJ-45 |
10BASE-T |
カテゴリ 3 より対線ケーブル |
10 Mbps |
RJ-45 |
100BASE-TX |
カテゴリ 5 より対線ケーブル |
100 Mbps |
BNC |
10BASE2 |
同軸ケーブル (thin Ethernet ケーブル) |
10 Mbps |
AUI |
10BASE5 |
シールド付きより対線 (thick Ethernet ケーブル) |
10 Mbps |
Solaris デバイスドライバ : |
ata |
デバイスタイプ : |
ハードディスクまたは CD-ROM コントローラ |
サポートされている構成 : |
コントローラ 1 つにドライブ 2 台。主インタフェースと追加インタフェースの両方が利用できる場合、最高 IDE 4 台。 |
1 つのコントローラに IDE ドライブを 2 台接続する場合は、一方を「マスター」、もう一方を「スレーブ」に設定する必要があります。一般的に 2 台の IDE ドライブの一方がハードディスクドライブで、もう一方が CD-ROM ドライブの場合は、ハードディスクドライブがマスター、CD-ROM ドライブがスレーブになりますが、必ずそうしなければならないというわけではありません。コントローラにドライブを 1 台しか接続しない場合は、マスターに設定する必要があります。
主コントローラ :
o IRQ レベル : |
14 |
o 入出力アドレス : |
0x1F0 |
追加コントローラ :
o IRQ レベル : |
15 |
o 入出力アドレス : |
0x170 |
IDE CD-ROM ドライブを取り付ける場合は、システム BIOS のパラメタに次の値を設定してください。
o ドライブタイプ : |
なし |
エンハンスト IDEドライブを取り付ける場合は、システム BIOS のパラメタに次の値を設定してください。
o エンハンスト IDE ドライブ : |
有効 |
BIOS が自動構成をサポートしている場合は、その機能を利用して IDE ハードディスクドライブのヘッド数とシリンダ数、セクター数を設定してください。サポートしていない場合は、メーカーの提供する設定値を使用します。
Panasonic LK_MC579B IDE CD-ROM ドライブを使用して Solaris 環境をインストールすることはできません。このドライブはサポートされていません。
(1191272) マザーボード上に IDE インタフェースを実装した PCI バスマシンが出荷されており、このようなマシンの一部は CMD-604 PCI-IDE コントローラチップを使用しています。このチップには、2 つの IDE インタフェースが用意されており、主インタフェースの入出力アドレスは 0x1F0、追加インタフェースの入出力アドレスは 0x170 です。ただし、このチップは両方の IDE インタフェースの同時入出力をサポートしていません。このため、両方のインタフェースを使用すると、Solaris ソフトウェアがハングアップします。
このようなマシンを使用している場合は、入出力アドレス 0x1F0 の主 IDE インタフェースだけを使用してください。CMD-604 PCI-IDE コントローラチップを使用しているマシンには、DELL XPS/90、HP XU/590C、American Megatrends の Atlas ボードなどがあります。
3 台目あるいは 4 台目の IDE ディスクドライブから Solaris ソフトウェアを起動することはできません。ただし、それらのドライブに Solaris ソフトウェアをインストールすることはできます。
(1192383) マスターまたはスレーブの設定に関係なく、Sony CDU-55E CD-ROM ドライブで Solaris ボリューム管理ソフトウェアを使用することはできません。vold がコントローラをハングアップさせないようにするには、/etc/vold.conf ファイルの次の行の先頭に # をつけてコメント行にしてください。
use cdrom drive /dev/rdsk/c*s2 dev_cdrom.so cdrom%d |
NEC CDR-260/CDR-260R/CDR-273、AZT CDR 268-031SE、Media Vision 6X、Sony CDU-55E ATAPI CD-ROM ドライブは、インストール中に正しく動作しないことがあります。
IDE ドライブの容量が 512M バイトを超える場合、システムによっては、インストールに成功しても起動できないことがあります。このような場合のドライブに対しては、論理ブロックアドレス指定を無効にして、CMOS ジオメトリ情報のシリンダ数を 1024 より小さな値に設定してください。
Compaq LET Elite 4/40 ノートブックコンピュータでは、サスペンドモードから通常のモードに移行するときにシステムがハングアップすることがあります。ata ドライバがハングアップしないようにするには、テキストエディタを使用して、/platform/i86pc/kernel/drv/ata.conf ファイルに含まれている timing_flags プロパティのデフォルト値 0x0 を 0x1 に変更してください (timing_flags=0x1)。変更したらファイルを保存して、システムをリブートします。
Solaris デバイスドライバ : |
aic |
デバイスタイプ : |
SCSI |
アダプタ : |
Adaptec AHA-1510A, AHA-1520A, AHA-1522A, AHA-1530P, AHA-1532P |
チップ : |
Adaptec AIC-6360 |
バスタイプ : |
ISA |
AHA-1522A と AHA-1532P には、バスインタフェース機能の他、フロッピーディスクドライブのサポート機能があります。
o IRQ レベル : |
9, 10, 11, 12 |
o 入出力アドレス : |
0x140, 0x340 |
AHA-1520A と AHA-1522A デバイスのみ :
BIOS 基底アドレスには、使用できる任意の値を設定することができます。デフォルトは DC000 です。
Adaptec から専用の BIOS を入手している場合にだけ、ブート用に入出力アドレスを 0x140 に設定することができます。
Adaptec AHA-1510A アダプタは BIOS を持たないため、主 (ブート) ディスクコントローラにはなれません。他のコントローラに接続されているディスクからブートしてください。
1G バイトより大きなディスクをサポートする必要がある場合は、次の方法で設定してください。
AHA-1530P と AHA-1532P では、起動時に Ctrl-A キーを押して、ボード上のユーティリティを呼び出し、「Advanced Features」メニューからそのためのオプションを選択します。
AHA-1522A と AHA-1520A では、ジャンパブロック J5 の右端のピン 0 にジャンパを設定します。
終端設定を変更する必要がある場合は、次の方法で変更してください。
AHA-1510A、AHA-1520A、AHA-1522A では、コントローラから 3 つの終端抵抗を取り外します。
AHA-1530P と AHA-1532P では、ボードに実装されているユーティリティを使用して終端設定をします。
Solaris デバイスドライバ : |
aha |
デバイスタイプ : |
SCSI |
アダプタ : |
Adaptec AHA-1540, AHA-1542B, AHA-1542C, AHA-1542CF, AHA-1542CP |
バスタイプ : |
ISA |
Adaptec AHA-1542C、AHA1542CP のみ : ベーシックおよびアドベンストのどちらのモードでも、デフォルトのパラメタ値を使用してください。
Adaptec AHA-1540CF のみ : マザーボードがより速い速度に対応しているのでないかぎり、DMA 転送速度はデフォルト値のままにしておいてください。
o IRQ レベル : |
9, 10, 11, 12, 13, 14, 15 |
o 入出力アドレス : |
0x330 |
o DMA チャネル : |
6 |
AHA-1542C、AHA-1542CF、AHA-1542CP のみ :
o 同期ネゴシエーション |
無効 (各 CD-ROM ドライブターゲットについて) |
o 2 台を超える DOS ドライブのサポート |
無効 |
o BIOS デバイスに対する SCSI バスの動的スキャン |
無効 |
Adaptec AHA-1542CP に Solaris の fdisk プログラムを使用することはできません。このため、Solaris ソフトウェアをインストールする前に DOS 版の FDISK (または同等のユーティリティ) を使用して、FDISK パーティションテーブルにエントリを作成してください。シリンダ 0 から始まるシングルシリンダの大きさの DOS パーティションを少なくとも 1 つ作成します。DOS パーティションを作成しないと、Solaris をインストールした後、システムがリブートしません。
Solaris デバイスドライバ : |
aha |
デバイスタイプ : |
SCSI |
アダプタ : |
Adaptec AHA-1640, AHA-1642 |
バスタイプ : |
Micro Channel |
o IRQ レベル : |
11 |
o 入出力アドレス : |
0x330 |
o DMA チャネル : |
6 |
構成できる AHA-1640 ホストバスアダプタは、マシン 1 台につき 1 個だけです。
Solaris デバイスドライバ : |
eha |
デバイスタイプ : |
SCSI |
アダプタ : |
Adaptec AHA-1740, AHA-1742A |
バスタイプ : |
EISA |
o IRQ レベル : |
9 から 15 までの有効な値 |
o 入出力アドレス : |
z000 (z は 1 から 8 までの有効な値) |
o DMA チャネル : |
6 |
ボードはスロット 1 からスロット 8 のいずれかに取り付ける必要があります。これ以外のスロットに取り付けた場合、Solaris ソフトウェアはブートしません。
次のパラメタはエンハンストモードに設定してください。
ホストアダプタインタフェースモード
標準モードのリソース選択時の入出力ポート定義
標準モードのリソース選択時の DMA チャネル定義
Adaptec AHA-1740 では、エンハンストモードで使用しないかぎり、すべてのターゲットの同期ネゴシエーションを有効にしてください。このためには、EISA 構成ユーティリティを使用して、NEC Intersect CD-ROM 74 または 84 の同期ネゴシエーションを無効にする必要があります。
これらのボードを 154x エミュレーションモードで動作させるとデータを破壊する可能性があります。
Solaris デバイスドライバ : |
esa |
デバイスタイプ : |
SCSI |
アダプタ : |
Adaptec AHA-2740, AHA-2742, AHA-2740A, AHA-2742A, AHA-2740T, AHA-2742T, AHA-2740AT, AHA-2742AT, AHA-2740W, AHA-2742W, AHA-2840VL, AHA-2842VL |
チップ : |
Adaptec AIC-7770 |
バスタイプ : |
EISA, VLB |
バージョン 2.1 より前の AHA-274x シリーズの構成ユーティリティは使用しないでください。
AMI BIOS を実装したマザーボードの AHA-247x を構成する場合、バージョン 2.01 より前の AMI ECU は使用しないでください。
EISA マザーボードなどレベルトリガー割り込みをサポートしているマザーボードでは、多少性能が低下することがありますが、複数の AHA-274x アダプタで同じ IRQ を共有できます。
AHA-2840VL アダプタでは、エッジトリガー割り込みだけサポートしています。このため、IRQ を共有することはできません。
AHA-274x ホストバスアダプタの負荷が大きい場合は、テープデバイスが優先順位の高い高速のデバイスとのアービトレーション競合に負けて、Media Error メッセージを返します。この問題を回避するには、アダプタの SCSI ID をテープデバイスより小さな値に変更してください。
たとえば、ジャンパまたは外部スイッチを使用してテープドライブの SCSI ID を 7 に設定し、ECU を使用して AHA-247x の SCSI ID に 6 を設定します。(AHA-284x の設定変更には、ブート時に Ctrl-A キーを押すことによってアクセスする BIOS 構成ユーティリティを使用します。)
AIC-7770 コントローラに大容量ディスクを接続した場合、Solaris 環境でそのディスクを、DPT PM-2022 コントローラなどのジオメトリの異なるコントローラにマウントすることはできません。
一部の VESA ローカルバスマザーボードには、複数のバスマスターコントローラに対応していないものがあります。たとえば AHA-2840VL ホストバスアダプタがそうです。
AHA-2742T または AHA-2842VL アダプタで低速のテープデバイスを使用している場合、負荷が大きくなると、次のようなエラーメッセージが表示されます。
Warning: /eisa/esa@2c00/cmtp@4,0 (Tape4): 0.25 inch cartridge Tape 11: Fixed record length (512 byte blocks) I/O |
このような場合は、テープドライブの SCSI ID をホストバスアダプタの SCSI ID より大きくしてください。
たとえばテープドライブの SCSI ID を 6 にして、ホストバスアダプタの SCSI ID を 5 より小さな値に設定します。手順は次の通りです。
スーパーユーザーでログインして、Solaris 環境をシャットダウンします。
DOS を起動し、マザーボードのメーカーが提供する ECU を使用して、ホストバスアダプタのターゲット ID を 5 に変更します。
コンピュータの電源を切り、テープドライブの電源を切ります。
テープデバイスの SCSI ID を 6 にジャンパ設定します。
Solaris 環境をブートし、drvconfig ユーティリティと tapes ユーティリティを実行します。
一次チャネルとしてチャネル A を選択します。
BIOS 構成ユーティリティを実行して、BIOS の複数ドライブサポートが無効になっていることを確認します。
システムに複数の AIC-7770 コントローラが存在する場合は、入出力基底アドレスの順序が BIOS 基底アドレスの順序と一致している必要があります。
EISA マザーボードでは、入出力基底アドレスは、コントローラボードの EISA スロット番号に 0x1000 を乗算し、0xc00 を加えた値になります。たとえば最初のスロットが AHA-274x の場合、アドレスは 0x1C00 であり、2 つ目のスロットもまた AHA-247x の場合は、0x2C00 になります。通常、マザーボードのメーカーは、マザーボード上のコントローラチップに最上位の EISA スロットに 1 を加えた値を割り当てます。つまり、3 つの EISA スロットをもつ EISA マザーボードであれば、AIC-77770 のアドレスは 0x4C00 になります。
BIOS 基底アドレスは、メーカー提供の構成ユーティリティを使用して、いくつかのアドレスから選択するようになっています。AIC-7770 コントローラで一般的なアドレスは、0xCC00、0xD400、0xD800、0xDC00 です。起動コントローラ、つまり主コントローラは、最下位の BIOS 基底アドレスをもつコントローラになります。
Solaris デバイスドライバ : |
aic |
デバイスタイプ : |
SCSI |
アダプタ : |
Creative Labs Sound Blaster 16 SCSI-2 |
バスタイプ : |
ISA |
カードがプラグ & プレイをサポートしている場合、デバイスの資源は自動的に構成されます。プラグ & プレイをサポートしないデバイスについては、次のように設定してください。
o IRQ レベル : |
9, 10, 11, 12 |
o 入出力アドレス : |
0x140, 0x340 |
o DMA チャネル : |
無効 |
Sound Blaster 16 SCSI-2 インタフェースの SCSI サブシステムは、オーディオサブシステムとは異なる入出力 (ポート) アドレスと IRQ を必要とします。Sound Blaster 16 SCSI-2 の抵抗を取り外すことはできません。オーディオではなく、SCSI インタフェースのジャンパを設定してください。
上記 aic デバイスドライバが駆動するのは、カード上の SCSI コントローラだけです。Sound Blaster 16 SCSI-2 のオーディオ部分には、別の Solaris デバイスドライバ (sbpro) が必要です。
Sound Blaster 16 SCSI-2 オーディオカードの SCSI インタフェースには BIOS がないため、主 (ブート) ディスクコントローラとして使用することはできません。別のコントローラに接続されたディスクからシステムをブートする必要があります。
Solaris デバイスドライバ : |
adp |
デバイスタイプ : |
SCSI、Ultra SCSI オプション付き SCSI |
アダプタ : |
Adaptec AHA-2940, AHA-2940W, AHA-2940U, AHA-2940UW, AHA-3940, AHA-3940W |
チップ : |
Adaptec AIC-7560, AIC-7850, AIC-7855, AIC-7860, AIC-7861, AIC-7862, AIC-7870, AIC-7871, AIC-7872, AIC-7874 AIC-7875, AIC-7880, AIC-7881, AIC-7882, AIC-7884, AIC-7885 |
バスタイプ : |
PCI |
プラグ & プレイ対応の SCAM サポートオプションはサポートされていません。
AHA-3940 または AHA-3940W アダプタを使用するには、ホストバスアダプタの DEC PCI-PCI ブリッジチップをサポートする BIOS がマザーボードに実装されている必要があります。
Adaptec AHA-2940x カードを搭載した PCI システムで、ユーザーレベルのプログラムを使用した場合、問題が発生しています。たとえば次のようなマザーボードのモデルです。
60MHz Pentium チップ搭載の PCI マザーボード (PCI チップセット番号: S82433LX Z852、S82434LX Z850)。Intel マザーボードのパート番号は AA616393-007 と AA615988-009 です。
90MHz Pentium チップ搭載の PCI マザーボード (PCI チップセット番号: S82433NX Z895、S82434NX Z895、S82434NX Z896)。Intel マザーボードのパート番号は 541286-005 です。このマザーボードは、一部 Gateway 2000 システムで使用されています。
チップセット番号 82433LX Z852 と 82434LX Z882 の AA-619772-002 マザーボードでは、ランダムメモリーの矛盾が発生します。マザーボードを購入先に送り、交換を依頼してください。
ユーザーレベルのプログラムで問題が発生した場合は、BIOS 構成ユーティリティを使用して、CPU のライトバックキャッシュを無効にしてください。(CPU キャッシュアルゴリズムを制御する手段がきない場合は、すべてのキャッシュを無効にします。)
AHA-2940 SCSI アダプタが Quantum Empire 18089S HP 3323 SE などの SCSIディスクドライブを認識しない場合は、Adaptec コントローラの同期転送速度を 8Mbps に落としてください。
Adaptec は、いくつかのシステムについて AHA-3940 の動作保証をしています。Sun のテストでは、Solaris 環境が正しく動作するシステムもあれば、正しく動作しないシステムもあります。AHA-3940 を搭載していて、Adaptec が保証しているシステムでの Solaris 環境の実行で問題が発生した場合は、ご購入先にお問い合わせください。
各 SCSI デバイスに一意の SCSI ID を割り当て、アダプタの「Advanced Configuration Options」構成メニューを使用してプラグ & プレイ対応 SCAM サポートオプションを無効に設定してください。
Adaptec 構成ユーティリティを使用して、次のことを行なってください。
複数のコントローラ (標準実装のものも含めて) を使用する場合は、1 つのコントローラに 1 つの IRQ を割り当ててください。
ホストバスアダプタを取り付けたスロットのバスマスター機能を有効にします (そのためのオプションが用意されている場合)。
古いディスクドライブ、テープドライブ、大部分の CD-ROM ドライブに対しては、最高 SCSI データ転送速度として 5.0Mbps を設定します。
1G バイトを超える容量のディスクのサポートを有効にします。
Solaris デバイスドライバ : |
pcscsi |
デバイスタイプ : |
SCSI |
アダプタ : |
Qlogic QLA510 |
チップ : |
AMD 53C974 (PCscsi)
53C974A(PCscsi II)、Am79C974(PCnet-SCSI)(SCSI デバイスのみ)、QLogic FAS974 |
バスタイプ : |
PCI |
対応システム : |
PCnet-SCSI チップは、HP Vectra XU 5/90 と Compaq XL 560 および XL 590 システムに組み込まれています。 |
ここでは、PCnet-SCSI ホストバスアダプタの SCSI 部分についてだけ説明します。ネット部分には、別の Solaris ドライバ (pcn) が必要です。イーサネット機能の設定情報については、デバイス参照情報ページの 「AMD PCnet Ethernet (PCnet-ISA、PCnet-PCI)、Allied Telesyn At-1500、Microdyne NE2500 Plus」を参照してください。
HP Vectra XU 590、Compaq XL 560、および Compaq XL 590 シリーズのコンピュータで pcn ドライバと pcscsi ドライバのネットワーク負荷と SCSI 負荷が大きくなると、データが壊れることがあります。実際に稼働するサーバー環境では、これらのドライバの性能は良くありません。
考えられる回避策としては、システム BIOS で pcn デバイスを無効にして、別のネットワークインタフェースを使用するという方法があります。
SCSI Tagged Queuing は、サポートされていません。
Solaris デバイスドライバ : |
blogic |
デバイスタイプ : |
SCSI |
アダプタ : |
BusLogic BT-742A, BT-746C, BT-747C, BT-747S, BT-757C, BT-757S, BT-542B, BT-545C, BT-545S, BT-440C, BT-445C, BT-445S |
バスタイプ : |
ISA, EISA, VLB |
o IRQ レベル : |
9, 10, 11, 12, 14, 15 |
o 入出力アドレス : |
0x334, 0x234, 0x130, 0x134 |
デフォルトの入出力アドレス値である 0x330 は使用しないでください。
これらのカードは、Adaptec AHA-1540 モードではテストされていません。
システムが複数ディスクから構成されていて、BusLogic EISA カードの負荷が大きいと、データオーバーランエラーが発生することがあります。
名前の最後が C のモデルのみ: BusLogic AutoSCSI 構成ユーティリティを実行して、終端の設定と「Advanced」オプションの「BIOS Support for >2 Drives (DOS 5.0 or above)」が「No」に設定されていることを確認してください。
BT-757C のみ: システムがナローターゲットの場合は、デバイスを設定するときに「wide negotiation」オプションを無効にしてください。
主コントローラとしては、名前の最後が C のアダプタモデルを選択してください。
主コントローラには、上記「有効な設定値」で追加コントローラに割り当てる入出力アドレスより前 (左側) の入出力アドレスを選択してください。たとえば追加コントローラに 0x130 または 0x134 を使用するのであれば、主コントローラには 0x234 を使用します。
追加コントローラの BIOS は無効にしてください。
システム構成ファイルにエントリが正しく追加されている場合、ワイドモードの EISA アダプタは、7 台を超えるターゲットをサポートすることができます。システム構成ファイル名は、ディスク用が /kernel/drv/cmdk.conf、テープ用が /kernel/drv/cmtp.conf または /kernel/drv/st.conf です。
Solaris デバイスドライバ : |
blogic |
デバイスタイプ : |
SCSI |
アダプタ : |
BusLogic BT-946C, BT-956C |
バスタイプ : |
PCI |
BT-946C PCI カードに Rev. A または B のラベルが付いている場合は、ISA エミュレーションモードで使用する必要があります。入出力アドレス 0x334 を使用してください。
BusLogic PCI カードのリビジョンレベルは、カードに記載されています。メーカー提供のマニュアルには記載されていません。
BT-946C PCI カードに Rev. C のラベルが付いている場合は、ネーティブ PCI モードでカードを使用することができます。このためには、「Advanced option」を選択し、「Host Adapter I/O Port Address as default」オプションを「NO」に設定してください。
BT-956C または BT-946C Rev. E も、ネーティブ PCI モードで使用することができます。このためには、「Set ISA Compatible I/O Port (PCI Only)」オプションを無効にしてください。
BusLogic のボードモデル名は C で終了しているため、AutoSCSI 構成ユーティリティを実行して、終端の設定を調べる必要があります。
o IRQ レベル : |
5, 6, 7, 8, 9, 10, 11, 12, 14, 15 |
o 入出力アドレス : |
0x334, 0x230, 0x234, 0x130, 0x134 |
BT-946C Rev. C PCI アダプタの場合、入出力アドレスは動的に設定されます。
入出力アドレス 0x330 を使用すると、BusLogic のネーティブモードドライバではなく、Solaris の aha ドライバが選択されます。これらのカードは、Adaptec AHA-1540 モードではテストされていません。
ディスクやテープ関連の入出力負荷が大きいときは、drvconfig ユーティリティを実行しないでください。実行すると、データオーバーランエラーが発生することがあります。
システムが複数のディスクから構成されていて、負荷が大きいと、データオーバーランエラーが発生することがあります。
Solarisのインストール中に問題が発生する場合は、BusLogic AutoSCSI ユーティリティを使用して、「configure Adapter」オプションの割り込みピン番号を次のように設定してください。
スロット |
割り込みピン |
---|---|
0 |
A |
1 |
B |
2 |
C |
詳しくは、PCI BusLogic ボードに付属しているマニュアルの「Configuration for Non-Conforming PCI Motherboards」と「Handling Motherboard Variations」を参照してください。
初期バージョンの Rev. A、B、C の BT-946C が Solaris 環境で動作しないことがあります。
BT-946C Rev. B を使用している場合は、ファームウェア、BIOS、AutoSCSI をそれぞれ少なくとも 4.25J、4.92E、1.06E にアップグレードするか、コントローラを少なくとも Rev. E にアップグレードしてください。
バスマスタースロットにボードを挿入したら、AutoSCSI ユーティリティを使用して次のことを行なってください。
ブートディスクが 1G バイトより大きい場合は、「Adapter BIOS Supports Space > 1GB (DOS only)」オプションを「Yes」に設定します。
「Set Host Bus Adapter I/O Port Address as Default」オプションを「No」に設定することによって、アダプタを ISA 互換モードにします。
「Advanced」オプションの「BIOS Support for > 2 Drives (DOS 5.0 or above)」が「No」に設定されていることを確認します。
PCI マザーボードが PCI 仕様に完全準拠していない場合は、手作業で IRQ と BIOS アドレスを設定します。Solaris ソフトウェアのインストール中にシステムがハングアップする場合は、次のことを行なってください。
マザーボードに IRQ 設定用のジャンパがある場合は、その設定を確認します。
CMOS ユーティリティが提供されている場合は、そのユーティリティ実行して、IRQ と BIOS アドレスを設定します。
BusLogic の AutoSCSI ユーティリティを実行します。
すべての設定で矛盾がないようにしてください。手作業で BIOS アドレスを設定する必要がある場合、ジャンパ JP4 と JP5 の設定を確認しなければならないことがあります。
バスマスタースロットにボードを挿入したら、AutoSCSI ユーティリティを使用して次のことを行なってください。
ブートディスクが 1G バイトより大きい場合は、「Adapter BIOS Supports Space > 1GB (DOS only)」オプションを「Yes」に設定します。
「BIOS Support for >2 Drives (DOS 5.0 or above)」オプションだけ「No」に設定し、それ以外はデフォルト値を選択します。
2 番目の BusLogic PCI コントローラをシステムに追加するには、次の説明に従ってください。
すでに取り付けた PCI ボードは、主コントローラに割り当てる必要があります。
主コントローラには、上記「有効な設定値」で追加コントローラに割り当てる入出力アドレスより前 (左側) の入出力アドレスを選択する必要があります。たとえば追加コントローラに 0x130 または 0x134 を使用するのであれば、主コントローラには 0x234 を使用します。各ボードの入出力アドレスは、そのスロットにより決まります。最初のカードが主コントローラとして機能するまで、別のスロットを試してください。
追加コントローラの BIOS は無効にします。
システム構成ファイルにエントリが正しく追加されている場合、ワイドモードの PCI アダプタは、7 台を超えるターゲットをサポートすることができます。システム構成ファイル名は、ディスク用が /kernel/drv/cmdk.conf、テープ用が /kernel/drv/cmtp.conf または /kernel/drv/st.conf です。
Solaris デバイスドライバ : |
flashpt |
デバイスタイプ : |
SCSI |
アダプタ : |
BusLogic FlashPoint LT Ultra SCSI, FlashPoint LW Ultra および Wide SCSI, FlashPoint DL Dual Channel Ultra SCSI, FlashPoint DW Dual Channel Ultra および Wide SCSI |
バスタイプ : |
PCI |
FlashPoint ファミリ製品は PCI に準拠しているため、特別なハードウェアの設定は必要ありません。情報を表示したり、アダプタを設定したりするには、システムを起動した後、画面に FlashPoint が表示されたときに Control-b キーを押し、ボード上の AutoSCSI ユーティリティを実行します。
Solaris デバイスドライバ: |
ncrs |
デバイスタイプ: |
SCSI-2 |
Compaq コントローラ |
チップ |
使用されているデバイス |
---|---|---|
Compaq 32-Bit Fast-SCSI-2 |
53C710 |
EISA 増設カード |
Compaq Integrated 32-Bit Fast-SCSI-2 |
53C710 |
ProLiant 2000-EISA, 4000-EISA |
Compaq Integrated 32-Bit Fast-SCSI-2/P |
53C810 |
ProSignia 300-PCI, 500-PCI |
バージョン 2.20 リビジョン B より前の Compaq EISA 構成ユーティリティを使用しないでください。
o BIOS ハードディスクドライブジオメトリ |
1G バイト以下: 64 ヘッド、32 セクター 1G バイト超: 255 ヘッド、63 セクター |
SCSI Tagged Queuing オプションはサポートされていません。
ワイド SCSI オプションはサポートされていません。カードによっては、ナローケーブル (8 ビット SCSI A ケーブル) とワイドケーブル (16 ビット SCSI P ケーブル) の両方に使用できるコネクタが付属しているものがあります。SCSI P ケーブルを使用してワイド SCSI コネクタにデバイスを接続することができますが、Solaris の ncrs ドライバはワイドデータ転送オプションをサポートしていません。接続したデバイスは、8 ビットナローモードで動作します。
Solaris デバイスドライバ : |
cpqncr |
デバイスタイプ : |
SCSI |
アダプタ : |
Compaq Fast Wide SCSI および Wide Ultra SCSI コントローラ: 825 Add-on PCI 825 Add-on EISA Integrated 825 PCI/EISA 875 Add-on PCI Integrated 875 PCI |
バスタイプ : |
EISA, PCI |
Compaq 825 EISA コントローラは、EISA スロットに正しく取り付けてください。Compaq 825 または 875 PCI コントローラは、サーバーの PCI スロットに正しく取り付けてください。
EISA システムのみ: Compaq EISA 構成ユーティリティ (バージョン 2.34 以降) を実行して、システムに Compaq 825 または 875 を認識させてください。
Solaris ソフトウェアをインストールします。
ドライバ設定ファイルの /kernel/drv/cpqncr.conf を変更します。
このファイルには、ドライバに設定できるパラメタが含まれています。
alrm_msg_enable: 825 または 875 コントローラに接続された Compaq 記憶装置システムで障害が発生したときの警告メッセージを有効または無効にします。有効な値は次の通りです。
0 - 無効
1 - 有効 (デフォルト)
queue_depth: 1 つのコントローラに対してドライバが処理できるアクティブな要求の個数を指定します。デフォルト値は 37 個 (デフォルト) で、最小値は 13 個です。ドライバを読み込むときに十分なメモリーを割り当てられない場合は、値を小さくすることによって複数のコントローラをサポートすることができます。
board_id: ドライバがサポートする必要のある追加コントローラ ID を指定します。現在のところ、ドライバは Compaq 825 と 875 コントローラをサポートしており、デフォルトでは、Compaq 825 Fast Wide SCSI と 875 Ultra SCSI コントローラのボード ID を認識します。
ignore-hardware-nodes: 1 に設定してください。
設定の変更を有効にするには、次を入力します。
# touch /reconfigure # reboot |
Solaris デバイスドライバ : |
dpt |
デバイスタイプ : |
SCSI |
アダプタ : |
DPT PM-2011, PM-2021, PM-2041W, PM-3021 |
バスタイプ : |
ISA |
バージョン 5E より前の EPROM は使用しないでください。また、バージョン 2.C より前の SmartROM は使用しないでください。
使用できる DPT アダプタは、システム 1 台につき 2 つだけです。
IDE コントローラを取り付けた場合、DPT アダプタは 1 つしか使用できません。
IDE コントローラを取り付けている場合、DPT アダプタには次の強調表示されている値を設定してください。
o 入出力アドレス : |
0x1F0, 0x230 |
o IRQ レベル : |
12, 14, 15 |
o DMA チャネル : |
5, 6 |
o エミュレーション : |
無効 |
「DPT PM-2022、PM-2042W、PM-2122、PM-2142W SCSI ホストバスアダプタ、PM-3222、PM-3332UW SCSI RAID ホストバスアダプタ」の指示に従って DPT SCSI Storage Manager ユーティリティフロッピーディスクを使用して、WD1003 エミュレーションを無効にしてください。
ドライブ 0 と 1 のエミュレーションモードを 0 に設定して、「ドライブが存在しない (no drives present)」設定にしてください。この設定にしないと、システムを起動したとき、ドライブが見つからないというエラーになります。
PM-2011 では、エッジトリガー割り込みを使用してください。
PM-2041W アダプタの SmartROM は、バージョン 3D0 ではなく、少なくとも 3DL にアップグレードする必要があります。バージョン 3D0 が組み込まれたアダプタの BIOS では、接続されているデバイスが検出されません。
ジャンパ Y34 の設定によっては、割り込みが検出されないために、DPT アダプタによって Solaris のインストールが失敗することがあります。インストールに失敗した場合は、ジャンパ Y34 の設定を変更してみてください。これは、ジャンパ Y20 を取り外すことによってすでにオンボードフロッピーディスクを無効にしている場合でも行なってください。
dpt ドライバは、アドレス 0x230 の PM-2041W アダプタのみ検出します。このためデュアルカードモードは使用できません。
Solaris デバイスドライバ : |
dpt |
デバイスタイプ : |
SCSI |
アダプタ : |
DPT PM-2012B |
バスタイプ : |
EISA |
o IRQ レベル : |
9 から 15 の範囲の有効な値 (エッジトリガー割り込み値) |
o 入出力アドレス : |
zC88 (z は 1 から 7 の範囲のスロット番号) |
o オプション ROM アドレス : |
デフォルト |
o WD1003 : |
ドライブ 0 と 1 のエミュレーション無効 |
マシンにボードが正しく装着され、DPTFMT ユーティリティを正しく使用しているのに、ディスクジオメトリの表示に失敗する場合は、ボードに障害があることが考えられます。
不正な IDE エミュレーションによってシステムがハングアップするのを防ぐには、!DPTA401.CFG ファイルを含む EISA 構成ユーティリティ (ECU) のバージョン番号が 6B3 以降である必要があります。6B3 以降でない場合は、購入先から新しいバージョンを入手して、ECU を再実行してください。
フロッピーディスクドライブから DOS をブートします。
フロッピーディスクドライブに DPT ユーティリティディスクを挿入します。
!DPTxxx.CFG ファイルを含む ECU (CF.EXE) フロッピーディスクを挿入します。
ブートフロッピーディスクを挿入します。
Enter キーを押して、DOS をリブートします。
Solaris デバイスドライバ : |
mcis |
デバイスタイプ : |
SCSI |
アダプタ : |
IBM Micro Channel |
バスタイプ : |
Micro Channel |
スロット 1 から 7 のいずれかにコントローラボードを取り付ける必要があります。スロット 8 以降は使用できません。
o IRQ レベル : |
14 |
o 入出力アドレス : |
0x3540, 0x3548 |
Solarisソフトウェアは、論理ユニット番号 0 のデバイスだけ認識します。このため、IBM Micro Channel SCSI アダプタに 7 台を超えるデバイスを接続することはできません。
Solaris デバイスドライバ : |
corvette |
デバイスタイプ : |
SCSI |
アダプタ : |
IBM Micro Channel SCSI-2 Fast/Wide Adapter/A |
バスタイプ : |
Micro Channel |
o IRQ レベル : |
14 |
o 入出力アドレス : |
0x3540, 0x3548, 0x3550, 0x3558, 0x3560, 0x3568, 0x3570, 0x3578 |
1 から 8 のスロットのいずれかにコントローラボードを取り付けてください。スロット 9 以降は使用できません。
このアダプタを使用するには、システムに少なくとも 32M バイトのメモリーが実装されている必要があります。
IBM Micro Channel SCSI-2 Fast/Wide Adapter/A ボードのマイクロコードのバージョンは 0x71 のものを使用してください。0x58 のような古いバージョンのボードを使用すると、テープドライブを使用するときに Solaris 環境がハングアップすることがあります。Solaris の corvette ドライバによってサポートされていない古いバージョンのアダプタが検出されると、警告メッセージが表示されます。
Solaris デバイスドライバ : |
ncrs |
デバイスタイプ : |
SCSI |
アダプタ : |
NCR 53C710 (2 枚組み込み) |
バスタイプ : |
EISA |
NCR BIOS と Solaris の fdisk プログラムに互換性がないことがあるため、Solaris ソフトウェアをインストールする前に、DOS 版の FDISK (または同等のユーティリティ)を使用して、FDISK パーティションテーブルにエントリを作成してください。シリンダ 0 から始まるシングルシリンダの大きさの DOS パーティションを少なくとも 1 つ作成します。DOS パーティションを作成しないと、Solaris をインストールした後、システムがリブートしません。
SCSI の Tagged Queuing オプションはサポートされていません。
Solaris デバイスドライバ : |
ncrs |
デバイスタイプ : |
SCSI |
アダプタ : |
NCR 53C810、53C815、53C820、53C825 (複数アダプタ構成が可能) |
バスタイプ : |
PCI |
NCR BIOS と Solaris の fdisk プログラムに互換性がないことがあるため、Solaris ソフトウェアをインストールする前に、DOS 版の FDISK (または同等のユーティリティ) を使用して、FDISK パーティションテーブルにエントリを作成してください。シリンダ 0 から始まる 1 シリンダの大きさの DOS パーティションを少なくとも 1 つ作成します。DOS パーティションを作成しないと、Solaris をインストールした後、システムがリブートしません。
53C815、53C820、または 53C825 コントローラを搭載した増設カードは、バスマスター方式の PCI スロットでだけ使用することができます。PCI スロットが 2 つしかないマザーボードの場合、通常それらの PCI スロットは両方ともバスマスターに対応しています。3 つ以上の PCI スロットをもつマザーボードや、いくつかの PCI コントローラが組み込まれたマザーボードでは、一部の PCI スロットがバスマスターに対応していないことがあります。
NCR SDMS BIOS と 53C810 コントローラを組み込んだ PCI マザーボードには、同じく NCR SDMS BIOS が組み込まれている 53C82x 増設カードと一緒には正しく動作しないものがあります。そのような場合は、マザーボードの BIOS または増設カード、あるいはその両方をアップグレードすることによって、衝突を防げることがあります。
SCSI の Tagged Queuing オプションはサポートされていません。
マザーボードに 53C810 チップを使用した初期 PCI システムには、チップの割り込みピンが接続されていないものがあります。そのようなシステムで Solaris ソフトウェアを使用することはできません。
Solaris の ncrs ドライバは、ワイド SCSI オプションをサポートしていません。一部の 53C8xx カードには、ナローケーブル (8 ビット SCSI Aケーブル) とワイドケーブル (16 ビット SCSI P ケーブル) の両方に使用できるコネクタが付属しているものがあります。SCSI P ケーブルを使用してワイド SCSI コネクタにデバイスを接続することができますが、Solaris の ncrs ドライバはワイドデータ転送オプションをサポートしていません。接続したデバイスは、8 ビットナローモードで動作します。
Solaris デバイスドライバ : |
trantor |
デバイスタイプ : |
SCSI |
アダプタ : |
Trantor T348 |
T348 の終端には、SCSI-1 デバイスに接続するためのオスの SCSI-1 コネクタが付いています。SCSI-2 デバイスを T-348 に接続するには、SCSI-1-SCSI-2 ケーブル (一方の端がオスの SCSI-1 コネクタで、もう一方の端がオスの SCSI-2 コネクタが付いているケーブル) と SCSI-1 メス-メス変換アダプタを使用します。メス-メス変換アダプタは、T348 のオス側と SCSI-1-SCSI-2 ケーブルのオス側を接続します。
Trantor MiniSCSI Plus アダプタは、SCSI ケーブルの TERMPWR 信号から電源供給を受けます。このため、接続されている先頭の装置 (1 台だけ接続している場合はその装置) が TERMPWR を供給しない場合、アダプタは動作しません。Solaris 環境でアダプタを使用して問題が発生する場合は、『MiniSCSI Plus User Guide』の「Troubleshooting Notes」の節を参照するか、ご購入先にお問い合わせください。
データ転送速度が遅いため、複数の SCSI デバイスを同時に使用したり、512 バイトを超える大きさのテープブロックを転送したりすることは避けてください。
T348 と接続されているデバイスをセッション中に使用できるようにするには、ブート時に接続と電源投入が行われた状態でなければなりません。
パラレルポートで他のデバイスを使用した後、T348 のパラレルポートに接続している SCSI デバイスが再構成ブートの後応答がない場合、もう一度再構成ブートを実行してください。
Trantor T338 と T358 はサポートされません。
Solaris 環境では、Trantor T348 に Exabyte-8500 あるいは EXB-8200 テープドライブを接続して使用することはできません。
Solaris 環境では、Trantor T348 と他のパラレルデバイスが同じポートを同時に使用したり、T348 パススルーポートでパラレルデバイスを同時に使用したりすることはできません。T348 と他のパラレルポートデバイス (プリンタ、Ethernet アダプタなど) を切り換えるには、Solaris 環境を停止させて、コンピュータと T348 に接続されているすべての SCSI デバイスの電源を切ります。
電源を切ったら、現在のデバイスを取り外し、新しいデバイスを接続します。T348に切り換える場合は、使用する SCSI デバイスの電源を入れてから、コンピュータの電源を入れ、再起動します。
システムを再構成して、他のデバイスを追加する場合は、T348 とそのすべてのデバイスが接続されていて、電源が入っていることを確認してください。この条件が満たされていない場合は、再構成の対象になりません。誤って T348 を接続せずに再構成した場合は、接続してから、再構成プロセスをやり直してください。
Solaris ソフトウェアをインストールします。
Solaris 環境を停止し、コンピュータの電源を切ります。
T348 アダプタをパラレルポートに接続します。
使用するすべての SCSI 装置を T348 に接続します。
すべての SCSI デバイスの電源を入れます。
コンピュータの電源を入れます。
Solaris デバイスドライバ : |
iss |
デバイスタイプ : |
SCSI |
バスタイプ : |
EISA |
バージョン 4.03 より前のシステム BIOS を使用して、Solaris ソフトウェアをブートしないでください。
Intelligent サブシステム (ISS) に作成される特殊なファイルについては、iss(7D) のマニュアルページを参照してください。
Solaris ソフトウェアをインストールするとき、リアルモードドライバによって表示されるディスクデバイス (物理または論理デバイス) 数は、実際に ISS コントローラに接続されているデバイス数に関係なく、最高 8 台です。Solaris 環境では、起動に使用できるドライブ数が制限されます。
Solaris デバイスドライバ : |
csa |
デバイスタイプ : |
ディスクアレイ |
アダプタ : |
Compaq SMART Array コントローラ |
バスタイプ : |
EISA |
対応システム : |
Compaq ProSignia、ProLiant、Systempro シリーズのサーバーの内蔵および外付け SCSI ドライブ |
SMART コントローラがサポートするのは SCSI ディスクドライブだけです。SCSI テープドライブや SCSI CD-ROM ドライブを接続することはできません。
起動デバイスは、主コントローラの論理ドライブ 0 である必要があります。主コントローラとして任意のコントローラを BIOS で設定できるようになっていても、ブートドライブとして使用できるのは、主コントローラの論理ドライブ 0 だけです。
RAID 構成を変更する場合は、最初に EISA 構成ユーティリティを使用して現在の設定情報を削除してください。RAID 設定情報 (または論理ドライブのパーティション情報) を削除せずに物理的にディスクを移し換えると、システムをリブートできなくなることがあります。
Solaris デバイスドライバ : |
smartii |
デバイスタイプ : |
ディスクアレイ |
アダプタ : |
Compaq SMART-2, SMART-2SL Array コントローラ |
バスタイプ : |
EISA, PCI |
対応システム : |
Compaq サーバーの内蔵および外付け SCSI ドライブ |
SMART-2/SMART-2SL コントローラがサポートするのは SCSI ディスクドライブだけです。SCSI テープドライブや SCSI CD-ROM ドライブを接続することはできません。
ブートデバイスは、主コントローラの論理ドライブ 0 である必要があります。主コントローラとして任意のコントローラを BIOS で設定できるようになっていても、ブートドライブとして使用できるのは、主コントローラの論理ドライブ 0 だけです。
EISA システムのみ: Compaq EISA 構成ユーティリティ (バージョン 2.30 以降) を使用して、システムに SMART-2 コントローラを認識させてください。
入出力中にホットプラグによって障害ドライブのディスクを交換すると、システムがパニック状態になります。
バージョン 1.26 のファームウェアでは、SMART-2 PCI コントローラの動作が遅くなります。最高の性能を得るには、バージョン 1.36 のファームウェアを使用してください。
Solaris デバイスドライバ : |
dsa |
デバイスタイプ : |
SCSI Disk Array |
バスタイプ : |
EISA |
Dell SCSI Array (DSA) コントローラは物理的に SCSI デバイスに接続されますが、複合ドライブ (1 台以上の物理ディスクからコントローラが構成する論理ディスク) のインタフェースは、直接アクセスディスク (DADK) のインタフェースになります。SCSI Array コントローラの複合ドライブに SCSI コマンドを送信することはできません。dsa ドライバを使用して、テープドライブや CD-ROM ドライブなど、複合デバイス以外にアクセスすることはできません。
1 から 8 のスロットのいずれかにコントローラを取り付けてください。
SCSI 装置にターゲット 0 と 7 は使用しないでください。
DSA コントローラが 2 台ある場合、CD-ROM ドライブは番号の小さい EISA スロットのコントローラに接続する必要があります。
ブート可能な複合ドライブを構成するディスクドライブは、DSA コントローラのチャネル 0 に割り当てる必要があります。
DSA コントローラが 2 台ある場合、ディスクドライブは番号の小さい EISA スロットのコントローラに接続する必要があります。
DSA コントローラ 1 台に 2 つの SCSI バスがあるため、1 台の DSA コントローラに最高 14 台の物理デバイスを接続することができます。
6 台を超える複合ドライブを作成すると、インストレーションプログラムが実行できなくなります。
複合ドライブ 6 台の構成のシステムにインストールすると、画面上、「Disk Prep」ウィンドウが「Continue Installation」選択部分やその他の情報に重なって表示されます。
EISA 構成ユーティリティを使用して次のことを行います。
DSA 16 ビット ROM BIOS を有効にします。システムによっては、オプション ROM アドレスと呼ばれることもあります。
16 ビットのエンハンストアドレスモードを有効にします。
番号の小さい方の EISA スロットの DSA コントローラ (CD-ROM ドライブが接続されているもの) だけ Adaptec AHA-1540 エミュレーションを有効にします。
EISA 構成中において 2 つの DSA コントローラがあり、BIOS 基底アドレスを手作業で編集する必要がある場合は、番号の小さい方の EISA スロットのコントローラに 2 つ目のコントローラより下位のアドレスを割り当ててください。この割り当てによって、BIOS が追加コントローラのディスクを起動し、コールドブート後に使用できるようになります。
使用ハードディスクが Dell 製でない場合は、最初に Dell の Disk Manager Setup を使用してディスクを低レベルでフォーマットし、続いて次の作業を行なってください。
「Dell DOS ソフトウェアアレイマネージャ」プログラムを使用して複合ドライブの設定をします。
コントローラ 1 の複合ドライブを「ドライブ 0 - 複合ドライブ A (Drive 0 - Composite Drive A)」にします。
この複合ドライブが、ブート可能な Solaris パーティションを含むドライブになります。
コントローラがサポートする RAID レベルから任意のレベルを選択します。
初期インストール中に使用する CD-ROM ドライブを除けば、Solaris ソフトウェアが使用するすべてのディスクドライブは、物理ドライブから構成される複合ドライブである必要があります。
CD-ROM ドライブの Adaptec AHA-1540 エミュレーションを有効にします。
変更を保存します。
主コントローラ (ブート用コントローラ) がすでに存在していて、Dell SCSI Array コントローラを追加コントローラとして追加する場合は、次の点に注意してください。
スロット 1 から 8 のいずれかに取り付けてください。
SCSI デバイスにターゲット 0 と 7 は使用しないでください。
DSA 16 ビット ROM BIOS を有効にします。システムによっては、オプション ROM アドレスと呼ばれることもあります。
使用ハードディスクが Dell 製でない場合は、最初に Dell の Disk Manager Setup を使用してディスクを低レベルでフォーマットし、続いて次の作業を行なってください。
「Dell DOS ソフトウェアアレイマネージャ」プログラムを使用して複合ドライブの設定をします。
コントローラがサポートする RAID レベルから任意のレベルを選択します。
Solaris ソフトウェアが使用するすべてのディスクドライブは、物理ドライブから構成される複合ドライブである必要があります。
変更を保存します。
Solaris デバイスドライバ : |
dpt |
デバイスタイプ : |
SCSI, SCSI RAID |
アダプタ : |
DPT PM-2022, PM-2042W, PM-2122, PM-2142W SCSI DPT PM-3222, PM-3332UW SCSI RAID |
バスタイプ : |
EISA |
DPT PM-3222 のみ: バージョン 7A より前の EPROM、バージョン 3.B より前の SmartROM は使用しないでください。
DPT PM-2022、PM-2122 のみ: バージョン 5E より前の EPROM、バージョン 2.D1 より前の SmartROM は使用しないでください。
o WD1003 ブートアドレス : |
無効 (セカンダリ) |
o IRQ レベル : |
11 から 15 の範囲の有効な値 (14を除く) |
o IDE ブートアドレス : |
無効 |
o SCSI BIOS ROM アドレス : |
デフォルト |
o HBA SCSI ID : |
7 (デフォルト) |
不正な IDE エミュレーションによってシステムがハングアップするのを防ぐには、EISA!DPTA410.CFG ファイルのバージョン番号が 6E5 以降である必要があります。6E5 以降でない場合は、購入先から新しいバージョンを入手して、ECU を再実行してください。
ディスクに fdisk パーティションテーブルを設定するときに Solaris のインストールに失敗することがあります。また、少なくとも 1 台が新規のディスクであるか、パーティションテーブルが 0 になってしまったディスク RAID 構成のシステムでは、そのときに次のようなエラーメッセージが表示されることがあります。Solaris のインストールに失敗して、次のようエラーメッセージが表示された場合は、インストールを最初からやり直してください。そうすれば、成功するはずです。
ERROR: Could not create Fdisk partition table on disk ERROR: Could not label the disks |
PM-3222 をシステムに追加するときは、複製ではなくオリジナルのインストールフロッピーディスクを使用してください。
DOS で DPT の記憶装置管理ユーティリティ (DPTMGR) を実行し、動作環境として Solaris を選択してください。この手順については、『DPT SmartCache III User's Manual』の第 4 章を参照してください。DPTMGR の実行中に次のようなメッセージが表示されることがあります。
Unable to find any drivers in the DRIVERS Directory ...... |
このメッセージは無視してかまいません。
DTP が提供する ECU を使用した設定プロセスでは、構成ファイルにエミュレーション情報を入力します。ドライブ 2 台の構成では、両方のドライブを無効 (disabled) にしてください。ドライブ 0 と 1 のドライブタイプの問い合わせには、0 を入力します。この設定により、「ドライブが存在しない (no drive present)」になり、アダプタの WD1003 エミュレーションモードが無効になって、ネーティブモードドライバが正しく動作できるようになります。
Solaris デバイスドライバ : |
dpt |
デバイスタイプ : |
SCSI, SCSI RAID |
アダプタ : |
DPT PM-2024, PM-2044W, PM-2044UW, PM-2124, PM-2124W, PM-2144W, PM-2144UW SCSI DPT PM-3224, PM-3224W, PM-3334W, PM-3334UW SCSI RAID |
バスタイプ : |
PCI |
DPT PM-3224 のみ: バージョン7A より前の EPROM は使用しないでください。
DPT PM-2024、PM-2124 のみ: バージョン 6D4 より前の EPROM は使用しないでください。
バージョン 3.B より前の SmartROM は使用しないでください。
PCI バスマスター対応のスロットにコントローラボードを取り付けてください。
コントローラのファームウェアがバージョン 7A より古い場合、またはコンピュータのメモリーが ECC メモリーかパリティチェックしないメモリーの場合は、PCI パリティチェックを無効にしてください。
システムのブート中に DPT コントローラドライバがインストールできないことを示すメッセージが表示された場合は、原因として、システムのマザーボードに実装されているメモリーが ECC メモリーであるか、パリティチェックを行なっていないことが考えられます。PCI パリティチェックを無効にしてください。
o 入出力アドレス : |
自動設定 |
Solaris デバイスドライバ : |
chs |
デバイスタイプ : |
SCSI RAID |
アダプタ : |
IBM PC ServeRAID |
バスタイプ : |
PCI |
データが失われないようにするため、Solaris 環境では、論理ドライブ内の物理パックの構成要素として定義されていない SCSI ディスクドライブを使用しないでください。
Solaris デバイスドライバ : |
mlx |
デバイスタイプ : |
SCSI-2 RAID |
アダプタ : |
IBM SCSI-2 RAID, SCSI-2 Fast/Wide Streaming-RAID Adapter/A (IBM DMC960) Mylex DAC960PD-Ultra (PCI-to-UltraSCSI), DAC960PD/DAC960P (PCI-to-SCSI), DAC960PL (PCI-to-SCSI), DAC960E (EISA-to-SCSI) |
バスタイプ : |
Micro Channel, EISA, PCI |
選択できる SCSI ターゲット ID 番号は制限されます。特定のコントローラのチャネル 1 つあたりの最高ターゲット数を MAX_TGT とすると、1 つのチャネルの SCSI ターゲット ID は 0 から (MAX_TGT-1) の範囲にします。詳しくは、メーカーのマニュアルを参照してください。
1 つのチャネルの SCSI ターゲット ID は、他のチャネルでも繰り返すことができます。
例 1: 5 チャネルモデルでは、チャネル 1 つあたり最高 4 つのターゲット (MAX_TGT=4) をサポートしています。このため、1 つのチャネルの SCSI ターゲット ID は 0 から 3 の範囲にします。
例 2: 3 チャネルモデルでは、チャネル 1 つあたり最高 7 つのターゲット (MAX_TGT=7) をサポートしています。このため、1 つのチャネルの SCSI ターゲット ID は 0 から 6 の範囲にします。
SCSI ディスクドライブがシステムドライブ内の物理パックの構成要素として定義されていない場合、そのディスクドライブは自動的に予備ドライブに設定されます。システムドライブ内の SCSI ディスクドライブに障害が発生すると、予備ディスク置換手順が原因で、予備ドライブのデータが失われることがあります。つまり、障害ディスクドライブが冗長構成 (RAID レベルの 1、5、6 のいずれか) になっていて、そのサイズが予備ドライブと同じ場合、置換手順によって予備ドライブが上書きされるためです。
このため、予備ドライブが物理的に接続されていても、システムはそのドライブに対するアクセスを拒否し、誤ってデータが失われないようにします。
予備ディスクドライブを再構築する場合を除き (メーカー提供のユーザーズガイドを参照)、上記のコントローラは「ホットプラグ」に対応していません。このため、システムの動作中にデバイスを追加したり、取り外したりすることはできません。
デバイスを追加したり、取り外したりするには、システムを停止させてから、デバイスを追加または取り外して、ベンダー提供の構成ユーティリティを使用して HBA を設定し直し、b -r でシステムをリブートしてください。
ドライバは、可変長のテープドライブに対応していません。また、コントローラに接続されているテープドライブに対する複数ボリュームからなるバックアップと復元にも対応していません。
Mylex のファームウェアの制約上、SCSI ハードディスクドライブと同じチャネルに接続されたテープドライブまたは CD-ROM ドライブなどの SCSI デバイスの動作は不安定になります。また、32K バイトを超えるテープブロックサイズを使用することはできません。SCSI デバイスが確実に正しく動作するようにするには、チャネルをそのデバイス専用にして、ブロックサイズを 32K バイト以下の固定にしてください。
Mylex コントローラには、コマンドに対する 1 時間の最大タイムアウト時間が設定されており、実行時間が長いテープコマンド (大容量テープの内容消去) が正しく実行できないことがあります。
タグ付きキューは、DAC960 コントローラファミリであれば Mylex Corporation によって、DMC960 であれば IBM によって正式にテスト、認証されている SCSI ディスクドライブに対してのみ有効にしてください。
(1212018) mt erase コマンドは動作はしますが、テープの終わりに達したときに次のエラーメッセージが報告されることがあります。
/dev/rmt/0 erase failed: I/O error |
このメッセージは、無視してかまいません。
Solaris デバイスドライバ : |
p9000, p9100 |
デバイスタイプ : |
グラフィックスアクセラレータカード |
チップ : |
Weitek P9000 (VLB, PCI) Weitek P9100 SE, Pro (VLB、PCI), Intergraph G91 (PCI のみ) |
バスタイプ : |
VLB, PCI |
Diamond Viper カードでグラフィックス処理が高速化されるのは、8 ビットカラー (256 色) で、解像度が 800x600 から 1280x1024 の範囲のときです。640x480 で標準の VGA をエミュレートすることはできますが、この構成では、グラフィックス処理が高速化されることはありません。Diamond Viper Pro と SE は、24 ビットカラー (1,600 万色) の解像度に対応しています。
DOS 環境でメーカーの構成プログラム (VPRMODE) を実行する必要はありません。
この後に示す表は、Weitek Power 9000 (P9000) を使用した Diamond Viper グラフィックスカードで使用できるモニターの一覧です。kdmconfig コマンドを使用したグラフィックスカードの設定では、使用モニターが対応していない解像度あるいは周波数を選択しないでください。使用モニターが一覧にない場合は、解像度と同期周波数が同じモニターを選択してください。
次の表には、モニターがサポートしている最高解像度と最高水平および垂直周波数だけ示しています。kdmconfig プログラムを使用すると、モニターがサポートしているのより低い解像度も表示されます。
モニター |
最高解像度 |
水平周波数 (kHz) |
垂直周波数 (Hz) |
---|---|---|---|
CS1024 |
800x600 |
35.4 |
56.1 |
CS1024ni |
1024x768 |
48.4 |
60.0 |
CS1572 FS |
1280x1024 |
64.4 |
60.2 |
CTX 5468NI |
1024x768 |
48.4 |
60.0 |
Fixed Frequency |
800x600 |
35.4 |
56.1 |
HL 6955 SETK |
1280x1024 |
64.4 |
60.2 |
IBM 8514 |
800x600 |
35.4 |
56.1 |
IBM 9515 |
1024x768 |
61.2 |
75.8 |
IBM 9517 |
1024x768 |
58.1 |
72.1 |
InterVue 20 |
1280x1024 |
81.2 |
76.0 |
MAG 17F |
1152x900 |
56.8 |
60.3 |
NCR 3298-0240/0241 |
1024x768 |
48.4 |
60.0 |
NCR 3298-0261 |
1024x768 |
56.5 |
70.1 |
NCR 3298-0271/0272 |
1024x768 |
56.5 |
70.1 |
NEC 3FG |
1024x768 |
48.4 |
60.0 |
NEC 3FGe |
1024x768 |
48.4 |
60.0 |
NEC 3FGx |
1024x768 |
48.4 |
60.0 |
NEC 4FG |
1152x900 |
56.8 |
60.3 |
NEC 4FGe/5FGe |
1152x900 |
56.8 |
60.3 |
NEC 5FG |
1280x1024 |
64.4 |
60.2 |
NEC 6FG |
1280x1024 |
78.9 |
74.0 |
Nanao 9070u |
1024x768 |
48.4 |
60.0 |
Nanao 9080i |
1152x900 |
56.8 |
60.3 |
Nanao 9500 |
1152x900 |
56.8 |
60.3 |
Nanao T550i |
1280x1024 |
64.4 |
60.2 |
Nanao T560i |
1152x900 |
56.8 |
60.3 |
PS/V 2414-A04 |
1024x768 |
56.5 |
70.1 |
PS/V 2414-A07 |
1024x768 |
58.1 |
72.1 |
SONY 1304 |
1024x768 |
48.4 |
60.0 |
SONY 1304S |
1152x900 |
56.8 |
60.3 |
SONY 1604S |
1152x900 |
56.8 |
60.3 |
ViewSonic 6 |
1024x768 |
48.4 |
60.0 |
ViewSonic 7 |
1152x900 |
56.8 |
60.3 |
次の表は、Intergraph G91 (Weitek P9100) ビデオカードを使用してテストされている Intergraph モニターの一覧です。この表には、モニターがサポートする最高解像度と最高水平および垂直周波数を示しています。使用モニターとビデオカードがこのような高い解像度と周波数に対応している場合は、kdmconfig を使用して必要な設定を行なってください。
モニター |
最高解像度 |
水平周波数 (kHz) |
垂直周波数 (Hz) |
---|---|---|---|
InterVue 20 |
1280x1024 |
81.25 |
76.00 |
InterVue 21 |
1600x1280 |
100.96 |
76.02 |
InterVue 27 |
1600x1280 |
80.07 |
60.25 |
Solaris デバイスドライバ : |
elink |
デバイスタイプ : |
ネットワーク (Ethernet) |
アダプタ : |
3Com EtherLink 16 (3C507) |
バスタイプ : |
ISA |
o データモード : |
Turbo |
Solaris ソフトウェアの場合、F0000、F4000、F8000、FC000 の各アドレスでのカード構成をサポートしていません。
3Com EtherLink 16 イーサネットアダプタは、ボード上の 64K バイトバッファ全部を使用するように設定することも、その一部を使用するように設定することもできます。ただし、64K バイトより少ないメモリー構成にすると、アダプタがエラーを起こす可能性があります。
メーカー提供の構成ユーティリティを使用して、64K バイトメモリー範囲の一部を使用できないときでも 64K バイト全体を使用するように設定してください。通常、このメモリーサイズにすると、システムがネットワークにアクセスすることができます。
Solaris デバイスドライバ : |
el |
デバイスタイプ : |
ネットワーク (Ethernet) |
アダプタ : |
3Com EtherLink II (3C503), EtherLink II/16 (3C503-16) |
バスタイプ : |
ISA |
コネクタ : |
最初のアダプタポートには RJ-45 と AUI コネクタがあり、2 番目のアダプタポートには BNC (同軸) と AUI コネクタがあります。 |
AUI コネクタに接続されているデバイスを検出できない場合、3C503 アダプタはデフォルトで BNC または RJ-45 ポート (非 AUI コネクタ)を使用します。
入出力アドレス |
IRQ |
---|---|
0x250-0x2E0 |
3 |
0x300-0x350 |
2 |
3C503 または 3C503-16 ボードが使用する IRQ は、入出力アドレスのジャパン設定によって異なります。たとえば、入出力アドレスを 0x250 に設定した場合は、システムの他のデバイスが IRQ3 を使用しないようにしてください。
3C503 ボードに搭載されているメモリーはわずかであり、NFS ソフトウェアの性能が正常に低下する原因になります。この問題を回避するには、4K バイトの読み取り/書き込みバッファを使用し、3C503 インタフェースを介して NFS ソフトウェアをマウントするようにしてください。 (mount_nfs(1M) のマニュアルページを参照)。
Solaris デバイスドライバ : |
elx |
デバイスタイプ : |
ネットワーク (Ethernet) |
アダプタ : |
3Com EtherLink III (3C5x9, 3C509B, 3C59x), EtherLink XL (3C900 TPO, 3C900 COMBO), Fast EtherLink XL (3C905) |
バスタイプ : |
ISA, EISA, Micro Channel, PCI |
EISA バスシステムに 3C5x9 (ISAバス用) アダプタを取り付けた場合は、EISA アドレス指定を行う構成にしてください。
EtherLink III 3C59x と 3C509B アダプタのみ
o 媒体タイプ : |
自動選択 |
ASSY 03-0021-000, REV A と記された 3C509B カードを Solaris 環境で使用することはできません。
Solaris デバイスドライバ : |
pcn |
デバイスタイプ : |
ネットワーク (Ethernet) |
アダプタ : |
PCnet |
チップ : |
AMD PCnet-ISA, PCnet-PCI; Allied Telesyn AT-1500; Microdyne NE2500plus |
バスタイプ : |
ISA, PCI |
PCnet-ISA アダプタのみ
o IRQ レベル: |
3, 5, 9, 10, 11, 15 |
o 入出力アドレス: |
0x300, 0x320, 0x340, 0x360 |
Solaris の pcnドライバは、IRQ4 をサポートしていません。
一部のシステム、特に PCI コントローラを搭載したシステムで PCnet-ISA アダプタを使用すると、IRQ9 が使用できなくなることがあります。その場合は、PCnet-ISA アダプタが別の割り込みを使用するように設定してください。PCnet-PCI アダプタが影響を受けることはありません。
Solaris デバイスドライバ : |
nfe |
デバイスタイプ : |
ネットワーク (イーサネット、トークンリング) |
アダプタ : |
Compaq NetFlex-2 DualPort ENET, NetFlex-2 ENET-TR |
バスタイプ : |
EISA |
o IRQ レベル : |
3, 5, 9, 10, 11 |
Compaq NetFlex-2 DualPort ENET カードの 2 つのポートで IRQ を共用することができます。
イーサネットあるいはトークンリングのどちらに対しても NetFlex-2 ENET-TR コントローラを設定することができますが、Solaris ソフトウェアがサポートしているのは、イーサネット機能だけです。
上記カードのファームウェアは、プロミスキュアス (混在) モードをサポートしていません。
コントローラタイプを DB-15 または 10BAST-T RJ-45 のいずれかに設定します。
DB-15 コネクタ付きの DualPort ENET コントローラに付属している分岐ケーブルを使用します。
DualPort ENET カードを使用し、ネットワークを介して Solaris ソフトウェアをインストールする場合は、RJ-45 コネクタを最初のネットワークポート (ポート 1) に接続します。
NetFlex-2 ENET-TR のデフォルトの設定 (DB-9) を変更する必要があります。
Compaq NetFlex-2 ENET-TR カードのみ: デフォルトの 16Mbps ではなく、10Mbps のデータ速度を使用するように設定します。
Solaris デバイスドライバ : |
cnft |
デバイスタイプ : |
ネットワーク (Ethernet) |
アダプタ : |
|
バスタイプ : |
EISA, PCI |
10BASE-T UTP、10/100BASE-TX UTP、100BASE-FX、100VG-AnyLAN UTP モジュールをそれぞれ NetFlex-3 PCI または EISA コントローラベースユニットに差し込みます。Netelligent と Dual Port コントローラでは、この作業は必要ありません。
バージョン 2.30 以降の Compaq EISA 構成ユーティリティを使用して、システムに NetFlex-3 コントローラを認識させてください。
NetFlex-3/E コントローラ
o IRQ レベル : |
5, 9, 10, 11 |
NetFlex-3/P コントローラ
o IRQ レベル : |
2(9), 3, 4, 5, 6, 7, 10, 11 |
Netelligent コントローラ
o IRQ レベル : |
2(9), 3, 4, 5, 6, 7, 10, 11, 12, 14, 15 |
同じ IRQ を割り当てている NetFlex-3 コントローラを取り外そうとすると、「Couldn't remove function ... from ipl, irq」というエラーメッセージが返されます。
同じサーバーにある NetFlex-3 コントローラと NetFlex-2 コントローラに同じ IRQ を割り当てると、コントローラの 1 つが使用できなくなることがあります。その場合は、2 枚のカードに異なる IRQ を割り当ててください。
全二重モードで 100BASE が十分な性能を発揮できるようにするには、媒体速度とデュプレックスモードを強制的にそれぞれ 100 と 2 に設定する必要があります。
ProLiant 2500 の Integrated NetFlex-3 コントローラは UTP と AUI インタフェースの両方をサポートしています。ただし、ネットワークからブートするには、UTP インタフェースを使用した場合にのみ行うことができます。
ProLiant 800、Deskpro 4000/6000、Professional Workstation 5000 では、UTP インタフェースを使用した場合のみネットワークからブートすることができます。
Solaris ソフトウェアをインストールします。
ドライバ構成ファイルの /kernel/drv/cnft.conf を編集します。
このファイルには、ドライバに設定できるパラメタが含まれています。
media_speed: コントローラの媒体速度を設定します。このオプションを使用して、10/100BASE-TX を 10 または 100Mbps に強制的に設定することができます。媒体速度はデフォルトにより自動的に構成されます。有効な値は次のとおりです。
0 - 自動設定 (デフォルト)
10 - 強制的に 10Mbps に設定
100 - 強制的に 100Mbps に設定
max_tx_lsts, max_rx_lsts, tx_threshold: ドライバの性能調整に使用します。有効な値は次のいずれかです。
プロパティ |
有効な値 |
デフォルト値 |
---|---|---|
max_tx_lsts |
4〜16 |
16 |
max_rx_lsts |
4〜16 |
16 |
tx_threshold |
2 to 16 |
16 |
debug_flag: 1 または 0 に設定して、ドライバからのデバッグメッセージを有効または無効にします。デフォルトでは、無効です。
mediaconnector: 1 に設定することによって、ProLiant 2500 システムでは、Integrated NetFlex-3 コントローラの AUI インタフェース、ProLiant 800、Deskpro 4000/6000、Professional Workstation 5000 では、BNC インタフェースを有効にすることができます。デフォルトは、UTP インタフェース (0) です。
board_id: 増設 EISA/PCI コントローラをサポートするときに設定します。board_id の形式では 0xVVVVDDDD です。VVVV はベンダー ID、DDDD はデバイス ID を示します。必要であれば、複数の ID を指定することができます。
設定の変更を有効にするには、スーパーユーザーで次を入力します。
# touch /reconfigure # reboot |
Solaris デバイスドライバ : |
dnet |
デバイスタイプ : |
ネットワーク (Ethernet) |
アダプタ : |
DEC 21040, 21041, 21140 |
バスタイプ : |
PCI |
PCI 設定プロセスは、システムによって異なります。ベンダーが提供する指示に従って作業してください。
テストに合格した 21040/21041/21140 アダプタがサポートされます。
名前/モデル |
パート/バージョン |
チップ 21xxx |
10M bps 媒体 |
100M bps 媒体 |
注 |
---|---|---|---|---|---|
Asante Fast |
09-00087-11 D |
140AA |
T |
X |
B |
CNET PowerNIC CN935E |
A |
041AA |
T B |
|
|
Cogent EM100 |
100001-01 02 |
140 |
|
X |
|
Cogent EM100TX |
110001-02 02 |
140AB |
|
X |
|
Cogent EM110TX |
110001-02 06 |
140AB |
T |
X |
|
Cogent EM110TX |
110001-03 01 |
140AB |
T |
X |
|
Cogent EM110TX |
110001-03 14 |
140AC |
T |
X |
|
Cogent EM400 QUAD |
400001-00 01 |
140 |
|
X |
|
Cogent EM400 QUAD |
400001-00 01 |
140AB |
|
X |
|
Cogent EM440 QUAD |
440001-01 01 |
140AC |
T |
X |
B |
Cogent EM960C |
960001-03 06 |
040AA |
T B A |
|
|
Cogent EM960C |
960001-04 02 |
040AA |
T B A |
|
1 |
Cogent EM960TP |
960001-03 07 |
040AA |
T |
|
|
Cogent EM960TP |
960001-04 01 |
040AA |
T |
|
|
Cogent EM964 QUAD |
964001-00 01 |
040AA |
T |
|
|
Compex ReadyLINK ENET32 |
B2 |
040AA |
T B A |
|
|
D-Link DE530CT |
A2 |
040AA |
T B |
|
|
D-Link DE530CT |
D2 |
041AA |
T B |
|
|
D-Link DE530CT+ |
A1 |
040AA |
T B |
|
|
DEC EtherWORKS 10/100 |
DE500 RevD01 |
140AC |
T |
X |
6, C |
DEC EtherWORKS PCI 10/100 |
DE500-XA RevC01 |
140AB |
T |
X |
6, C |
Diversified Tech |
651205025 1.2 |
140AC |
T |
X |
A |
Kingston KNE40BT |
2001585 A00 |
041AA |
T B |
|
|
Kingston KNE100TX |
2001837-000.A00 |
140AC |
T |
X |
B |
Kingston KNE100TX |
2001837-000.B00 |
140AC |
T |
X |
D |
Kingston KNE100TX |
9920219-001.B00 |
140AB |
T |
X |
B |
Kingston KNE100TX |
9920219-002.B00 |
140AC |
T |
X |
D |
Linksys LNE100TX |
8EFPCI01..B1-1 |
140AB |
T |
X |
7 |
Linksys LNE100TX |
8EFPCI01..B1-3 |
140AC |
T |
X |
7 |
Rockwell RNS2300 |
320109-02 |
140AB |
T |
X |
|
Rockwell RNS2340 QUAD |
320112-00 |
140AB |
T |
X |
2 |
SMC 8432 BT |
60-600510-003 A |
040AA |
T B |
|
|
SMC 8432 BT |
60-600528-001 A |
041AA |
T B |
|
|
SMC 8432 BT |
61-600510-010 B |
040AA |
T B |
|
|
SMC 8432 BTA |
60-600510-003 A |
040AA |
T B A |
|
|
SMC 8432 BTA |
61-600510-000 |
040AA |
T B A |
|
|
SMC 8432 T |
60-600528-001 A |
041AA |
T |
|
|
SMC 9332BDT |
60-600542-000 A |
140AC |
T |
X |
B |
SMC 9332DST |
60-600518-002 A |
140 |
T |
X |
3 |
SMC 9332DST |
61-600518-000 B |
140 |
T |
X |
3 |
Znyx ZX311 |
SA0027 01 |
041AA |
T B A |
|
|
Znyx ZX312 |
SA0011 04 |
040AA |
T B A |
|
1 |
Znyx ZX314 QUAD |
PC0009-05 |
040AA |
T |
|
|
Znyx ZX314 QUAD |
SA0014-05 |
040AA |
T |
|
|
Znyx ZX315 DUAL |
SA0015 X2 |
040AA |
T B |
|
|
Znyx ZX342 |
PC0012 X2 |
140 |
T |
X |
4 |
Znyx ZX344 QUAD |
SA0019 X2 |
140AA |
|
X |
|
Znyx ZX345 |
SA0025 X1 |
140AB |
T |
X |
B |
ZX346 QUAD |
SA0026 X1 |
140AC |
T |
X |
A |
Znyx ZX348 DUAL |
SA0028 X2 |
140AC |
T |
X |
B |
10M bps 媒体コード :
T- より対線 (10BASE-T)
B-BNC (10BASE2)
A-AUI (10BASE5)
100M bps 媒体コード :
X- 100BASE-TX (カテゴリ 5 シールドなしより対線)
注:
1- ボードの BNC/AUI ジャンパは、2 つの媒体のいずれかを選択できるように設定する必要があります。
2- 下のポート (ボードのエッジコネクタに近い方)が先頭ポートです。
3- シールド付きより対線 (STP) を使用することはできません。
4- ボードには、10M bps と 100M bps 用のジャックが用意されています。
5- 上記カードの DEC チップは 21041 チップの試作品であり、"proto" と記されています。
6- 10BASE-T ネットワークでだけテストされています。
7- 100TX ネットワークでだけテストされています。
A- ICS 1890Y PHY チップ
B- National Semiconductor DP 83840 PHY チップ
C- National Semiconductor DP 83223V PHY チップ
D- National Semiconductor DP 83840VCE PHY チップ
上記は、dnet ドライバがサポートしているアダプタと設定です。将来は別のボードもサポートされる予定です。
複数ポートからなるカードでは、上のポートが最初のポートです。ただし、Rockwell RNS2340 では、下のポートが最初のポートになります。
dnet チップを実装した Diversified Technologies と Znyx ZX312 カードが正しく速度を検出するには、マシンの電源を入れる前にネットワークケーブルを接続する必要があります。その他のカードは、ブート時またはブート前にケーブルに接続してあれば検出されます。
複数ポートからなるカードの 2 番目のポートが動作しないことがあります(バグ 4007871)。
Solaris デバイスドライバ : |
iee |
デバイスタイプ : |
ネットワーク (Ethernet) |
アダプタ : |
Intel EtherExpress 16, 16C, 16TP, MCA, MCA TP (82586) |
バスタイプ : |
ISA, Micro Channel |
Intel EtherExpress 16 はどれも、SMC 8013 カードと衝突します。システムに SMC 8013 カードと Intel EtherExpress 16 の両方を取り付けた場合は、Intel EtherExpress 16 カードとやりとりされるデータがランダムに破壊されます。
上記アダプタのマイクロチャネル用のもの (Intel EtherExpress MCA と Intel EtherExpress MCA TP) は、IRQ12 と IRQ15 を使用するように設定することができますが、Solaris の iee ドライバはそれらの IRQ をサポートしていません。Softset 構成ユーティリティをマニュアルモードで実行して、有効な IRQ を選択してください。
割り込みの共有はできません。
Connector Type を Auto-Detect に設定すると、Intel EtherExpress MCA TP は RJ-45 で動作しません。Connector Type を RJ-45 に設定してください(バグ 1157357) 。
Solaris デバイスドライバ : |
ieef |
デバイスタイプ : |
ネットワーク (Ethernet) |
アダプタ : |
Intel EtherExpress Flash32 (82596) |
バスタイプ : |
EISA |
コネクタ : |
任意 |
o フラッシュメモリー : |
無効 |
負荷が大きくなると、EtherExpress Flash32 (82596) カードが「ハードウェア的にハングアップ」することがあります。これはハードウェアの問題であり、ソフトウェアで解決することはできません。この問題から回復する唯一の方法は、マシンをリブートすることです。
Solaris デバイスドライバ : |
eepro |
デバイスタイプ : |
ネットワーク (Ethernet) |
アダプタ : |
Intel EtherExpress PRO (82595), EtherExpress PRO/10+ (82595FX) |
バスタイプ : |
ISA |
o IRQ レベル : |
3、5、9、10、11 (10を推奨) |
o 入出力アドレス : |
0x300 を推奨 |
Solaris デバイスドライバ : |
ieef |
デバイスタイプ : |
ネットワーク (Ethernet) |
アダプタ : |
Intel EtherExpress PRO/100 (82556) |
バスタイプ : |
EISA, PCI |
コネクタ : |
RJ-45 |
Intel EtherExpress Pro/100 (EISA のみ)
o IRQ レベル : |
3, 5, 7, 9, 10, 11, 12, 14, 15 |
o フラッシュメモリー : |
無効 |
o 速度 : |
10Mbps、100Mbps |
ハードウェアの制約上、PCI バスのシステムに EISA 用の Intel EtherExpress Pro/100 を取り付けることはできません。
上記ドライバは、100Mbps イーサネットをサポートしています。ただし、現在のところ、100Mbps での通信で期待されている速度でデータ転送を行うことはできません。
Solaris デバイスドライバ : |
nei |
デバイスタイプ : |
ネットワーク (Ethernet) |
アダプタ : |
Novell NE2000, NE2000plus, 互換カード |
バスタイプ : |
ISA |
マシンに NE2000 または NE2000plus アダプタを挿入している場合、それらをまず、従来のデバイスを検出する前に検出してください。
Solaris smc ドライバがサポートするデバイスを持つマシンの中に NE2000 または NE2000plus アダプタがあれば、それらのアダプタを入出力モード用に構成してください。
Solaris の nei ドライバは、NE2000 または NE2000plus が 16 ビット ISA スロットに存在し、16 ビットで動作するようにジャンパ設定されているとみなします。
NE2000 または NE2000plus 互換カードには、バス速度を設定できるものがあります。その場合は、カードのバス速度をシステムのバス速度と同じにしてください。
NE2000 カードの DIP スイッチは、カードを取り付ける前に設定してください。NE2000plus は、メーカー提供の PLUSDIAG ユーティリティを使用して設定します。
NE2000 互換カードには、オプションがさらに制限されるものがあります。
NE2000
o IRQ レベル : |
3, 4, 5, 9 10, 11, 12, 14, 15 |
o 入出力アドレス : |
0x200, 0x220, 0x240, 0x260, 0x280, 0x2C0, 0x300, 0x320, 0x340, 0x360 |
NE2000plus
o IRQ レベル : |
3, 4, 5,9, 10, 11, 12, 14, 15 |
o 入出力アドレス : |
0x200, 0x220, 0x240, 0x260, 0x280, 0x2C0, 0x300, 0x320, 0x340, 0x360 |
o 共有メモリー : |
0xD0000 から始まる。カードが 1 枚増設されるたびに 0x4000 増加。 |
NE2000 または NE2000plus カードが取り付けられている際にデータ破壊エラーが発生する場合は、カードにバス速度が設定されているかどうか調べてください (一部の互換カードでも設定可能)。カードには、16M Hz 時の動作が不安定になるものがあります。その場合は、8M Hz で動作するように設定してください。
NE2000 と NE2000plus の一部の互換カードで、スロットのバス幅を正しく特定できなかったり、一部のモードまたはジャンパ設定で動作しなくなったりすることがあります。たとえば NE2000plus 互換カードの場合、システム構成によっては、データモード (入出力とメモリー共有) のいずれかで動作しなくなることがあります。カードが 16 ビットスロットと 8 ビットスロットを誤って検出した場合は、別のバススロットを試してみてください。NE2000plus 互換カードの場合は、ジャンパの設定を変更するか、DOS 版構成ユーティリティを実行することによって、両方のデータモードをテストしてみてください。
Solaris オペレーティング環境によって NE2000 互換カードが認識されない場合は、互換カードのハードウェア互換性が低いことが考えられます。また、設定が誤っているために、この問題が発生することもあります。
システムがハングアップしたり、Solaris ソフトウェアによって NE2000 カードが認識されなかったりする場合は、バス速度または入出力回復時間 (システム BIOS で設定可能)をリセットしなければならないことがあります。いくつかの NE2000 互換カードでは、バスノイズでも動作が不安定になることがあります。そうした場合は、カードを別のスロットに移し換えて、カードが正しい動作をするようにしてください。
NE2000 または NE2000plus カードを取り付けてシステムをブートするとハングアップするが、カードを取り外すとハングアップしなくなる場合は、次のことを確認してください。
NE2000 または NE2000plus カードのジャンパ設定が 16 ビット動作用です。また、16 ビットスロットに取り付けられているカードの中にはスロットタイプを誤って検出することがあります。
NE2000 または NE2000plus 互換カードが認識されている。認識されない場合は、カードを交換してください。
入出力アドレスと IRQ 設定の組み合わせによって、NE2000 互換カードが動作しなくなる場合は、デフォルト値の IRQ3 と入出力アドレス 0x300 を使用してください。
NE2000plus カードのみ: 共有メモリーモードで動作するようにカードを設定すると、0xD0000〜0xDFFFF の範囲の 0x4000 バイトのメモリーが共有されます。BIOS 設定でこの範囲のメモリーが割り当てられていて、システムの他のカードと衝突していないことを確認してください。衝突が回避できない場合は、NE2000plus が入出力モードで動作するように設定して、共有メモリーを使用しないようにしてください。(NE2000plus カードの構成には、ベンダーが提供する DOS プログラムの PLUSDIAG を使用する必要があります。)
Solaris デバイスドライバ : |
nee |
デバイスタイプ : |
ネットワーク (Ethernet) |
アダプタ : |
Novell NE3200 |
バスタイプ : |
EISA |
コネクタ : |
RJ-45, BNC, AUI |
o 割り込みタイプ : |
エッジトリガー |
o フラッシュメモリー : |
無効 |
上記のイーサネットカードにアクセスしようとしたときに「デバイスが存在しません (no such device)」などのエラーメッセージが表示される場合は、原因として、EISA 設定ユーティリティでデバイスが設定されていないことが考えられます。
システムに NE3200 カードを取り付けて、リブートし、デバイス構成しようとしたきにシステムがハングアップする場合は、カードがエッジトリガー割り込みをするように構成されているか調べてください。
Solaris デバイスドライバ : |
riles |
デバイスタイプ : |
ネットワーク (Ethernet) |
アダプタ : |
Racal InterLan ES3210, ES3210 TP |
チップ : |
National 8390 |
バスタイプ : |
EISA |
コネクタ : |
RJ-45, BNC, AUI |
表面実装技術を採用した、最新バージョンの ES3210 だけがサポートされています。古いボードは、裏面に 625-0136-00 と記された白いステッカーが付いています。新しいカードの番号は 625-0367-00 以上です。
o IRQ レベル : |
3, 4, 5, 6, 7, 9, 10, 11, 12, 14, 15 |
上記のイーサネットアダプタのデフォルトの IRQ 設定は、一般に COM2 によって使用される 3 です。一般に、IRQ6 はフロッピーディスクドライブコントローラによって使用されます。
o メモリー基底アドレス : |
0xC0000, 0xC4000, 0xC8000, 0xCC000, 0xD0000, 0xD4000, 0xD8000, 0xDC000 |
riles ドライバは、デフォルトの設定 (メモリーマッピング無効)では動作しません。この設定を変更する場合、VGA BIOS が存在すれば C0000〜C3FFF は VGA BIOS によって使用されていることに注意してください。
o DMA チャネル : |
無効、5、6、7 |
DMA チャネルの 5、6、7 のいずれかを選択すると、ネットワーク性能が低下します。
riles ドライバは入出力マッピング式の入出力をサポートしていないため、ES3210 または ES3210TP では、デフォルトの共有メモリー無効の設定を変更し、共有メモリー領域のアドレスを明示的に指定してください。
Solaris デバイスドライバ : |
smce |
デバイスタイプ : |
ネットワーク (Ethernet) |
アダプタ : |
SMC Elite32 (8033) |
バスタイプ : |
EISA |
コネクタ : |
AUI コネクタ 1 つと BNC コネクタ 2 つを持つボードタイプと、AUI コネクタ 1 つと RJ-45 コネクタ 2 つを持つボードタイプがあります。 チャネル 0 には、どのタイプのコネクタも使用することができます。 チャネル 1 には、BNC または RJ-45 コネクタだけ使用することができます。AUI コネクタは使用できません。 |
EISA 設定ユーティリティ (ECU) を使用して、チャネル 0 のコネクタを選択します。
AUI コネクタにトランシーバが接続されている場合は、ECU で別のコネクタタイプが選択されていても、AUI 接続が使用されます。
必要であれば IRQ レベルを設定します。
通常 Elite32 では、システムが自動的に IRQ 値 (ECU が最初に検出した使用可能な IRQ レベル値)を決定します。ECU で特定されていない ISA アダプタが存在する場合、こうして決定された IRQ が ISA アダプタの IRQ と衝突し、システム性能あるいはネットワークアダプタの通信が影響を受けることがあります。この問題は、使用されていない IRQ レベルを手作業で選択することによって回避することができます。
Solaris デバイスドライバ : |
smceu |
デバイスタイプ : |
ネットワーク (Ethernet) |
アダプタ : |
SMC Elite32C Ultra (8232) |
バスタイプ : |
EISA |
コネクタ : |
RJ-45, AUI, BNC |
o IRQ レベル : |
3、5、7、9、10、11、15 (エッジトリガー式) |
o 入出力アドレス : |
スロット番号に従って決定 |
o RAM アドレス : |
0xC0000〜0xEE000、8K ずつ増加 |
o DMA チャネル : |
無効 |
o ROM アドレス : |
無効 |
o オプション ROM : |
無効 |
smceu ドライバは、デフォルトの 共有 RAM アドレス (0xC0000) の設定では動作しません。VGA BIOS が存在する場合、このアドレスは VGA BIOS が使用するアドレス (0xC000〜0xC3FFF) と衝突します。
Solaris デバイスドライバ : |
smcf |
デバイスタイプ : |
ネットワーク (Ethernet) |
アダプタ : |
SMC Ether 10/100 (9232) |
バスタイプ : |
EISA |
コネクタ : |
RJ-45 |
o IRQ レベル : |
3、5、7、9、10、11、15 |
o 入出力アドレス : |
スロット番号に従って決定 |
o ROM アドレス : |
無効 |
o DMA チャネル : |
無効 |
o 速度 : |
10Mbps または 100Mbps (RJ-45 コネクタを使用した高速動作には、カテゴリ 5 の UTP ケーブルが必要です。) |
o オプション ROM : |
無効 |
smcf デバイスドライバは、100Mbps イーサネットをサポートしています。ただし、現在のところ、100Mbps での通信で期待されている速度でデータを転送することはできません。ドライバの性能については研究中です。
Solaris デバイスドライバ : |
smc |
デバイスタイプ : |
ネットワーク (Ethernet) |
アダプタ : |
SMC EtherEZ (8416), EtherCard Elite16 Ultra (8216) EtherCard PLUS Elite (8013) EtherCard PLUS Elite 16 (8013), EtherCard PLUS (8003), EtherCard Elite 32T (8033) |
バスタイプ : |
ISA, Micro Channel |
SMC EtherCard Elite 16 Ultra (8216) と SMC EtherEZ (8416) ネットワークアダプタの設定には、メーカー提供の構成ユーティリティを使用します。
o 共有メモリーアドレス : |
0xC0000〜0xEE000 |
次の表は、ジャンパを使用して設定する EtherCard PLUS (WD/SMC 8003 および 8013EBT) カードにだけ適用されます。
入出力アドレス |
IRQ |
基底メモリーアドレス (ボード RAM) |
---|---|---|
0x280 |
3 |
0xD0000 |
0x2A0 |
5 |
0xD4000 |
0x300 |
5 |
0xD4000 |
0x260 |
5 |
0xE0000 |
0x380 |
7 |
0xD4000 |
ボードはメモリーマップモードでのみ動作します。したがって、メーカーのユーティリティを使用してデバイスを構成してください。ボードがプラグ & プレイモードに対応していれば理想的です。
EtherCard PLUS (8003) ボードに搭載されているメモリーはわずかであり、NFS ソフトウェアの性能が低下する原因になります。この問題を回避するには、8003 インタフェースを介した NFS のマウントで 4K バイトの読み取り/書き込みバッファを使用する必要があります。
ISA バスの設計上、共有 RAM アドレスを使用するカードを使用すると問題が発生します。8 ビットカードと 16 ビットカードの間で 128K アドレス範囲を共有することはできません。カードに割り当てることができる 128K アドレス範囲は、A0000〜BFFFF、C0000〜DFFFF、E0000〜FFFFFの 3 つあります。これらのアドレス範囲のどれにも、8 ビットデバイスと 16 ビットデバイスが共存することはできません。両者は、異なるアドレス範囲に存在する必要があります。
SMC 8003 は 8 ビットのカードです。SMC 8013、8216、8416 は 16 ビットのカードです。システムに共有メモリーを使用する 8 ビットカード (SMC 8003 など) を取り付けている場合は、16 ビットカードが存在しない 128K アドレス範囲を割り当ててください。
SMC の EZSTART ユーティリティの一部のバージョンでは、BNC コネクタが使用されていても、システム媒体タイプが 10BASE-T または AUI 接続に制限されることがあります。そのような場合は、自動媒体検出を無効にしてから、Custom オプションと Setup オプションを使用してネットワークインタフェースを BNC または他のコネクタタイプに変更してください。
Solaris デバイスドライバ : |
pe |
デバイスタイプ : |
ネットワーク (Ethernet) |
アダプタ : |
Xircom Pocket Ethernet (PE2 and PE3) |
ポート : |
パラレルポートに接続 |
Solaris オペレーティング環境によってネットワークサービスが起動される前にアダプタの電源を入れてください。
ネットワークからブートできるのは、モデル PE3 だけです。PE2 では、ネットワークからブートできません。
Solaris デバイスドライバ : |
tr |
デバイスタイプ : |
ネットワーク (Token Ring) |
アダプタ : |
IBM 16/14、Auto 16/4、Turbo 16/4、互換アダプタ |
バスタイプ : |
ISA, EISA, Micro Channel |
ROM ロケーションアドレス (ISA と EISA 共通)は、0xC2000、0xC6000、0xCA000、0xCE000、0xD2000、0xD6000、0xDA000 のいずれかに設定する必要があります。
共有 RAM サイズは 16K バイトに設定してください。ただし、実際にトークンリングボードが使用するのは 24K バイトです。他のボードとのアドレス空間の衝突の原因を究明するときは、このことを思い出してください。
プラグ&プレイ対応のすべてのカード
|
有効 |
16/4 トークンリングアダプタ (マイクロチャネル)と Auto 16/4、Turbo 16/4 トークンリングアダプタ (ISA、マイクロチャネル):
|
3、9、10、11 |
16/4 トークンリングアダプタ (ISA)
|
3, 6, 7, 9 |
|
0xA20, 0xA24 複数のアダプタが存在する場合、重ならないようにしてください。 |
Turbo 16/4 トークンリングアダプタ (ISA)
|
Auto 16 モード、ISA 16 モード (Auto 16 モードの方が性能は優れています。) |
ROM ロケーションアドレスに 0xCE000 が設定されている場合、トークンリングボードはそのアドレスから始まる 24K バイトを使用します。つまり、0xCE000〜D3FFF のアドレス範囲の全アドレスを使用することになります。
大部分のシステムでは、C000 から CB000 のメモリーはビデオ RAM として使用されます。
システムにトークンリングが存在する場合は、デバイスに入出力アドレス範囲 0x220〜0x227 を割り当てないでください。たとえば Sound Blaster カードのデフォルトのアドレスは 0x220 のため、Sound Blaster カードを使用している場合は、ポートアドレス 0x240 に変更するか、システムからカードを取り外します。
システム起動時またはネットワークからのブート時にトークンリングボードがハブに接続されていないと、エラーメッセージが表示されます。ネットワークからのブートの場合は、起動プロセスがパニック状態になります。トークンリングボードがハブに接続され、ハブがアクティブになっていることを確認してから、ネットワークからブートしてください。
メーカーのマニュアルに従って、メーカー提供の設定プログラムを使用して、カードを構成します。
ISA システムにおける Auto 16/4 と Turbo 16/4 トークンリングアダプタのみ: アダプタに付属している LANAID プログラムを実行してください。
MCA システムにおける Auto 16/4 トークンリングアダプタのみ: 指示に従って、アダプタリファレンスフロッピーディスクから設定ファイルをインストールしてください。
次の設定を行う必要がある場合は、「Standard Install」オプションを選択してください。
別のコンピュータから Auto 16/4 ISA アダプタを使用できるようにする
Autosense パラメタを設定する
トークンリングの設定をします。
最初のステーションについては、自動感知機能を無効にします。
その他のステーションについては、自動感知をすべて有効にすることができます。
「Ring speed listening」機能のテストでは、必ず Autosense パラメタを有効に設定します。
Solaris デバイスドライバ : |
sbpro |
デバイスタイプ : |
オーディオ |
チップ : |
Analog Devices AD1848、互換デバイス (コンピュータのマザーボードに実装または増設カード) |
バスタイプ : |
ISA, EISA |
Solaris の sbpro ドライバがサポートしている機能とインタフェースについては、audio(7) および sbpro(7) のマニュアルページを参照してください。
sbpro デバイスドライバは、AD1848 を使用したすべてのオーディオデバイスに対応しているわけではありません。ただし、AD1848 互換チップを採用した一部オーディオデバイスにも対応しています。
多くのオーディオデバイスが他のオーディオデバイスと互換性があるとしていますが、必ずしもハードウェアレベルで互換性があるわけではありません。このため、そうしたデバイスは Solaris ソフトウェアによってサポートされません。後述の「試験済みの互換デバイス」では、Solaris 環境でテスト済みのデバイスを紹介します。
AD1848 または互換チップを使用したカードの中には、現状 sbpro ドライバがサポートしていない高度なオーディオ機能を持つものがあります。
AD1848 またはその互換チップを使用していて、試験済みのデバイスは次に示す通りです。
Compaq Deskpro XL ビジネスオーディオ (AD1847 チップ搭載)
Turtle Beach Tropez カード (CS4231 チップ搭載)
その他いくつかの 100% ハードウェア互換デバイスも、sbpro ドライバで使用することができます。ただし、それらのデバイスは、Solaris 環境でテストされていないため、動作は保証されません。
Turtle Beach Tropez カードは、3COM 3C509 および SMC ELITE-16 Ethernet アダプタなど、システム内の他の ISA デバイスの動作と干渉する場合があります。Tropez カードをインストールすることでこのようなデバイス障害が発生する場合、デバイスに添付されている構成用プログラムを実行して、異なる入出力基底アドレスをカードに割り当ててください。
オーディオデバイスの多くには、IRQ 設定と DMA 設定を選択するためのソフトウェアユーティリティが添付されています。このようなユーティリティの一部では、パラメタの設定を不揮発メモリーに記録せず、DOS が使用する構成ファイルに書き込んで、リブートするごとにカード構成を設定する場合があります。この種の構成ファイルは Solaris ソフトウェアでは使用されないため、Solaris オペレーティング環境ではカードの動作に影響しません。
出力音量はソフトウェアで制御します。音が聞き取れない場合は、音量つまみを最大の設定にしてください。
デバイスのマイクジャックがモノラルまたはステレオのどちらであるかについては、メーカー提供のマニュアルを参照してください。マイクのプラグがマイクジャックに合っていることを確認してください。合っていない場合は、アダプタを使用してください。
一般にライン入力ジャックと補助 (aux) ジャックは、ラインレベルの電圧を必要とします。この電圧は、テープデッキや CD プレーヤのライン出力ジャック、あるいはバッテリ駆動のマイクからの出力電圧として得ることができます。これに対し、マイクジャックが必要とする電圧はこれより低いのが一般的です。デバイスの入出力条件については、メーカー提供のマニュアルを参照してください。
デフォルト値は、強調表示されています。
入出力アドレス : 0x530、0x604、0xE80、0xF40
sbpro ドライバは、使用されていない DMA チャネルと IRQ 線を自動的にデバイスに割り当てます。
AD1848 とその互換チップをサポートするために、sbpro は再生と録音で、同じ DMA チャネルを使用します。このため、再生と録音を同時に行うことはできません。
入出力アドレス : 0x530
sbpro ドライバは、使用されていない DMA チャネルと IRQ 線を自動的にデバイスに割り当てます。
電源投入時、Tropez カードの MWSS 入出力アドレスは 0x530 です。このアドレスは、システムの起動後にソフトウェアを使用してのみ変更することができますが、Solaris ソフトウェアが変更することはありません。このため、Tropez カードは、入出力アドレス 0x530 でのみサポートされます。
Tropez カードには、カードが使用する IRQ、DMA、MWSS 互換入出力アドレスを選択するためのユーティリティプログラムが付属しています。ただし、このユーティリティは、不揮発性メモリーではなく、構成ファイルにこれらパラメタ値を記録し、DOS はこのファイルを使用してリブートのたびにカードの構成を行います。Solaris 環境では、そうした構成ファイルは使用されないため、カードの動作が影響を受けることもありません。
sbpro ドライバがサポートする、Crystal Semiconductor の CS4231 を使用したデバイスはどれも AD1848 互換モードにプログラミングされています。このドライバは高度な CS4231 機能 (特に同時再生/録音機能) には対応していません。
デバイスには、指定された IRQ がシステムの他のデバイスによって「使用されている」ことを検出できるものがあります。そうした衝突を検出した場合、ドライバは次のようなエラーメッセージを出力するため、オーディオデバイスまたは衝突しているデバイスの IRQ 設定を変更する必要があります。
sbpro: MWSS_AD184x IRQ 7 is 'in use.']]> |
デバイスには、そうした衝突を検出できないものもあります。その場合、ドライバはカードを動作させようとしますが、ほとんどの場合、最初に動作させようとしたときにシステムがハングアップします。IRQ には、他のデバイスと衝突しないものを選択してください。
sbpro ドライバは AD1848 とその互換デバイスの A-law エンコーディングをサポートしていますが、audiotool(1) はサポートしていません。このため、A-law エンコーディングが選択されると、audiotool はエラーメッセージを出力します。A-law エンコーディングされたオーディオファイルを再生するには、audioplay(1) を使用してください。あるいは、audioconvert(1) を使用して、16 ビットリニアのような、audiotool が受け付ける形式に A-law サンプルを変換することもできます。ユーザー作成のアプリケーションも、AD1848 とその互換デバイスに sbpro ドライバを使用して A-law 形式を選択することができます。
一部のシステムユニットでは、ヘッドホンジャックの左右チャネルが逆に接続されており、左の出力が右耳、右の出力が左耳に聞こえます。ユニット背面のライン出力ジャックでは、そのようなことはありません。
システム背面のアクティブなオーディオ入力ジャックを見つけるには、音源となるデバイスを接続して、audiocontrol(1) を実行し、「録音」を選択してください。続いて「録音」パネルの「録音レベル」スライダと「モニタレベル」スライダのレベルを上げて出力が聞きとれるようにします。次に「入力端子」と「内部 CD」を選び、どのオーディオ入力ポートが音を生成するか見つけ出します。audiocontrol の「録音」パネルに「内部 CD」ボタンが表示されない場合は、オーディオ入力として「入力端子」を選択します。キーボードのマイクジャックを選択するには、Microphone ボタンをオンにします。
キーボードに内蔵されているマイクとスピーカではなく、外部のマイクとスピーカを使用した方が音質は良くなります。
Solaris デバイスドライバ : |
sbpro |
デバイスタイプ : |
オーディオ |
アダプタ : |
Creative Labs Sound Blaster Pro, Sound Blaster Pro-2 |
バスタイプ : |
ISA |
Solaris の sbpro ドライバがサポートしている機能とインタフェースについては、audio(7D) および sbprO(7D) のマニュアルページを参照してください。
Sound Blaster Pro カードが、システムの他のカードと同じ IRQ 設定を共有することはできません。ジャンパによる IRQ 設定が他のデバイスと衝突している場合は、Sound Blaster カードの IRQ を次で述べる「有効な設定値」に示す値に変更してください。LPT1 パラレルポートやネットワークカードとよく衝突することがあります。
出力音量はソフトウェアで制御します。カード背面の音量つまみは、最大の設定にしてください。そうしないと、音が聞き取れないことがあります。
Sound Blaster Pro カード背面のマイクジャックはモノラルです。使用するマイクのプラグがステレオの場合は、アダプタを使用してモノラルに変換してください。
カードがプラグ & プレイをサポートしている場合、デバイスの資源は自動的に構成されます。プラグ & プレイをサポートしないデバイスについては、次のように設定してください。
デフォルト値は、強調表示されています。
o IRQ レベル : |
2, 5, 7, 10 |
o 入出力アドレス : |
0x220, 0x240 |
o DMA チャネル : |
0, 1, 3 |
Sound Blaster カードにデフォルトの入出力ポートアドレス (0x220) が構成されているシステムで、ISA 版の IBM トークンリングやその互換アダプタを使用することはできません。可能であれば、Sound Blaster カードのポートアドレスを 0x240 に変更してください。変更できない場合は、システムから Sound Blaster カードを取り外してください。
Solaris デバイスドライバ : |
sbpro |
デバイスタイプ : |
オーディオ |
アダプタ : |
Creative Labs Sound Blaster 16, Sound Blaster AWE32, Sound Blaster Vibra 16 |
バスタイプ : |
ISA |
Solaris の sbpro ドライバがサポートしている機能とインタフェースについては、audio(7D) および sbpro(7D) のマニュアルページを参照してください。
Solaris の aic ドライバは、SCSI-2 インタフェースを搭載した Sound Blaster 16 をサポートしています。SCSI コントローラの構成情報については、デバイス参照情報ページの「Creative Labs Sound Blaster 16 SCSI-2インタフェース」を参照してください。
SCSI サブシステムを搭載した Sound Blaster 16 カードのオーディオサブシステムには、SCSI サブシステムとは異なる入出力ポートアドレスと IRQ が必要です。
出力音量はソフトウェアで制御します。カード背面の音量つまみは、最大の設定にしてください。そうしないと、音が聞き取れないことがあります。
マイク入力はモノラルとして処理されます。ただし、Sound Blaster カードのすべてのジャックはステレオになっています。マイクのプラグがモノラルの場合は、アダプタを使用してステレオを変換してください。
カードがプラグ & プレイをサポートしている場合、デバイスの資源は自動的に構成されます。プラグ & プレイをサポートしないデバイスについては、次のように設定してください。
デフォルト値は、強調表示されています。
o IRQ レベル : |
2, 5, 7, 10 |
o 入出力アドレス : |
0x220, 0x240, 0x260, 0x280 |
o 8 ビット DMA チャネル : |
0, 1, 3 |
o 16 ビット DMA チャネル : |
5, 6, 7 |
Sound Blaster カードが、システムの他のカードと同じ IRQ 設定を共有することはできません。 IRQ の衝突は、LPT1 パラレルポートやネットワークカードとの間でよくみられます。
デバイスがプラグ & プレイ対応ではなく、ジャンパによる IRQ 設定が他のデバイスと衝突している場合は、Sound Blaster カードの IRQ を「有効な設定値」に示す値に変更してください。
プラグ & プレイ対応ではない Sound Blaster 16、Sound Blaster Vibra 16 および Sound Blaster AWE32 カードは、すべて Sound Blaster 16 カードとして認識されます。
Sound Blaster カードにデフォルトの入出力ポートアドレス (0x220) が設定されているシステムで、ISA 版の IBM トークンリングやその互換アダプタを使用することはできません。可能であれば、Sound Blaster カードのポートアドレスを 0x240 に変更してください。変更できない場合、システムから Sound Blaster カードを取り外してください。
Sound Blaster 16 カードに SCSI コントローラが搭載されている場合は、SCSI インタフェースではなく、オーディオインタフェースのジャンパ設定をしておいてください。
Sound Blaster 16 カードの SCSI インタフェースを使用するには、ジャンパを使用して SCSI 入出力アドレスを設定しなければならないことがあります。
Sound Blaster 16 の SCSI-2 ジャンパの設定については、「Creative Labs Sound Blaster 16 SCSI-2 インタフェース」デバイス参照情報ページを参照してください。設定変更をしたときは、必ずその内容を記録に残してください。
Solaris デバイスドライバ : |
pcic |
アダプタ : |
Intel i82365SL Vadem VG365, VG465, VG468, VG469 Cirrus Logic PD6710, PD6720 Ricoh RF5C366 Toshiba |
バスタイプ : |
PC カード |
コネクタ : |
最高 8 つのタイプ I、II、III ソケット |
PC カードデバイスを出し入れしたときに、Intergraph TD-30/TD-40 マシンがロックすることがあります。そのような場合は、コンピュータのケースの金属部分に指を触れるなどしてアースをとりながら、PC カードデバイスを出し入れしてください。prtconf コマンドによって、誤って 2 つのソケットにデバイスがあると示されることがあります。カードの出し入れが検出されず、マシンがハングアップした場合は、マシンをリセットしてください。
PC カードアダプタの挿入は、Solaris をインストールする前に行なってください。
ノートブック型のコンピュータには、内蔵の PC カードアダプタをデフォルトで無効に設定しているものがあります。Solaris のインストールは、アダプタを有効にしてから行なってください。
システムに求められる条件は、使用するデバイスの組み合わせによって異なります。一般的なソケット 2 個のノートブック型コンピュータでは、8K バイトのアドレス空間と 16 バイトの入出力空間、3 つの未使用 IRQ が必要です。次に一般的なガイドラインを示します。
アドレス空間 |
640K〜1M バイトのアドレス範囲に少なくとも 8K バイト (ソケット 1 個あたり 4K バイトで、4K バイトの領域は必ずしも連続している必要なし)。ソケットが 3 つの場合は少なくとも 12K バイト必要です。 |
入出力空間 |
1 つのソケットに少なくとも 8 バイト。16 バイトを推奨 |
IRQ |
ソケット 1 個に 1 つの IRQ と pcic デバイスドライバ用の IRQ 1 つ |
Configuration Assistant (構成用補助) を使用して、システムデバイスによってすでに使用されているアドレス空間、入出力空間、IRQ を調べます。
PC カードアダプタを挿入します。
SUNWpcmc クラスタにある PCMCIA パッケージを含めて Solaris ソフトウェアをインストールします。
Solaris デバイスドライバ : |
pcelx |
デバイスタイプ : |
ネットワーク (Ethernet) |
アダプタ : |
3Com EtherLink III 3C562 (ネットワーク、モデム) 3Com EtherLink III 3C589 (ネットワーク) |
バスタイプ: |
PC カード |
IBM ThinkPad 760E シリーズと T1 PCI1130 PCI-CardBus チップを使用したシステムのみ: システムをネットワークに接続する前に、/kernel/drv/pcelx.conf ファイルを作成して、PC カードを 8 ビットモードに設定してください (force-8bit=1;)。
3Com EtherLink III PC カードデバイスを使用して、Solaris 環境をブートしたり、インストールしたりすることはできません。
3Com PC カードが認識されると、pcelx ドライバが自動的に読み込まれて、ポートと IRQ が割り当てられ、特殊ファイルが作成されます (ファイルが存在しない場合)。ハードウェアを手動で設定する必要はありません。また、手動で設定することもできません。
システムをブートすると、ネットワークサービスが自動的に起動されます。システムの起動後にネットワークインタフェースを追加した場合あるいは停止させた場合、ネットワークサービスは起動されません。
SUNWpcmc クラスタにある PCMCIA パッケージを含めて Solaris ソフトウェアをインストールします。
システムをブートします。
3Com EtherLink III PC カードデバイスを挿入します。
3C562 または 3C589 カードを挿入したが、認識されず、特殊ファイルが作成されないという場合は、prtconf コマンドを使用して、何が問題なのかを調べてください。
スーパーユーザーになります
prtconf -D コマンドを実行して、3C562 または 3C589 カードが認識されるかどうかを確認します。
prtconf による出力で、認識されたデバイスが次のように表示されます。
# prtconf -D . . . pcic, instance #0 (driver name: pcic) . . . network, instance #0 (driver name: pcelx) |
prtconf による出力で pcelx が表示されない場合は、PC カードアダプタの設定またはハードウェアに問題があります。別のマシンのカードを使用したり、同じカードが DOS では正しく動作されるかどうかを調べることによって、カードまたはアダプタのどちらに問題があるのか確認します。
Solaris のインストール中に 3C562 カードや 3C589 カードを使用することはできないため、ネットワークインタフェースとしてカードを使用できるようにするには、ネットワーク構成ファイルを更新する必要があります。
/etc/hostname.pcelx# ファイル (# はソケット番号) を作成して、使用するインタフェースに関連付けるホスト名を指定します。
新しいホスト名の IP アドレスを /etc/inet/hosts ファイルに追加します。
/etc/inet/netmasks に関連付けたネットワークが登録されていることを確認します。
必要とするネットワークサービスとローカルサービスが Name Service Switch の /etc/nsswitch.conf 構成ファイルに含まれていることを確認します。
システムをリブートします。
この手順については、『TCP/IP とデータ通信』を参照してください。
/dev 内のデバイス命名方法は、PPA (物理接続ポイント) のユニット番号がインスタンスではなく、カードが挿入されているソケット番号であることを除けば、標準の LAN デバイス命名規則に従っています。つまり、pcelxドライバならば、ソケット 0 のカードは /dev/pcelx0 (つまり /dev/pcelx の PPA が 0) であり、ソケット 1 のカードは /dev/pcelx1 (つまり /dev/pcelx の PPA が 1) です。pcelx(7D) のマニュアルページを参照してください。
3C562 などのマルチファンクションカードに対して作成されるデバイスについては、pcser(7D) のマニュアルページを参照してください。
3C562 または 3C589 カードを取り外すと、送信した情報がすべて廃棄されます。エラーメッセージは出力されません。
同じソケットにカードを戻すと、デバイスが正常に動作します。この動作は、ネットワークから一時的にデバイスを取り外したときの動作に似ています。
Solaris デバイスドライバ : |
pcser |
デバイスタイプ : |
8250、16550、最高速度 115Kbps 互換 UART を使用したモデムおよび PC カードデバイス |
バスタイプ : |
PC カード |
PC カードモデムまたはシリアルデバイスが認識されると、pcser デバイスドライバが自動的に読み込まれて、ポートと IRQ が割り当てられ、特殊ファイルが作成されます (ファイルが存在しない場合)。
SUNWpcmc クラスタにある PCMCIA パッケージを含めて Solaris ソフトウェアをインストールします。
システムをブートします。
PC カードモデムまたはシリアルデバイスを挿入します。
PC カードモデムまたはシリアルデバイスを挿入したが、認識されず、/dev/cua または /dev/term に特殊ファイルが作成されないという場合は、prtconf コマンドを使用して、何が問題なのかを調べてください。
スーパーユーザーになります。
prtconf -D コマンドを実行して、モデムまたはシリアルデバイスが認識されるかどうかを確認します。
prtconf による出力で、認識されたデバイスが次のように表示されます。
# prtconf -D . . . pcic, instance #0 (driver name: pcic) . . . pccard111.222 (driver not attached) |
デバイスが認識されない (driver not attached) 場合は、add_drv コマンドを使用して、デバイス名を pcser デバイスが認識できる別名として追加します。
たとえば、コマンド行に次のように入力します。
# add_drv -i'"pccard111.222"' pcser |
シェルが二重引用符を削除しないよう、二重引用符は単一引用符で囲ってください。識別名には、prtconf 出力に表示された文字列を使用してください。詳しくは、add_drv(1M) のマニュアルページを参照してください。
prtconf -D コマンドを実行して、モデムまたはシリアルカードが誤ってメモリーカードとして認識されることがないかどうかを確認します。
デバイスが誤ってメモリーカードと認識された場合、たとえば prtconf コマンドの出力は次のようになります。
# prtconf -D . . . pcic, instance #0 (driver name: pcic) . . . memory, instance #0 (driver name: pcmem) pcram, instance #0 (driver name: pcram) |
Configuration Assistant (構成用補助) を使用して、メモリーリソースの衝突を特定し、「Review/Edit Device」メニューで正しいデバイス情報を追加します。
一般的に問題は、メモリーデバイス設定間のリソースの衝突にあります。この章の最初にある「リソース衝突を発見して解決する」を参照してください。
Solaris 環境でデバイスが正しく動作するには、Solaris 環境ではサポートされないものも含めて、すべてのデバイスが定義されている必要があります。Configuration Assistant (構成用補助) ソフトウェアは、システムを構成しているすべてのデバイスを定義します。
システムに新しいシリアルポートまたはモデムを追加した場合は、アプリケーションがその新しいポートを使用できるよう、構成ファイルを編集しなければならないことがよくあります。たとえば UUCP や PPP を使用するには、/etc/uucp/devices ファイルを更新する必要があります。『TCP/IP とデータ通信』を参照してください。
/dev/term と /dev/cua 内のシリアルデバイス名には、ソケット番号が使用されます。ソケット 0 のカードは pc0、ソケット 1 のカードは pc1 です。pcser(7D) のマニュアルページを参照してください。
使用中に PC カードモデムまたはシリアルデバイスを取り外した場合は、カードが元のソケットに戻されるまで、デバイスドライバによってエラーが返されます。
デバイスを再び使用する前にいったんデバイスを閉じて、再挿入したカードでデバイスを再度開く必要があります。この再起動の手順は、アプリケーションによって異なります。たとえば使用中のカードが取り外された場合、tip セッションは自動的に終了します。システムを再起動するには、tip セッションを再起動する必要があります。
Solaris デバイスドライバ : |
pcram |
デバイスタイプ : |
スタティック RAM (SRAM)、ダイナミック RAM (DRAM) |
バスタイプ : |
PC カード |
フラッシュ RAM デバイスはサポートされていません。
PC カードメモリーデバイスが認識されると、pcram デバイスドライバが自動的に読み込まれて、物理アドレスが割り当てられ、特殊ファイルが作成されます (ファイルが存在しない場合)。
Solaris の pcmem ドライバは、SRAM と不揮発性 FLASH などの異なる種類のメモリーから構成される「コンボ」メモリーカードに対応していません。Solaris ソフトウェアが動作しているシステムにこのようなカードを挿入すると、システムがパニック状態になることがあります。
PC カードメモリーデバイスは擬似フロッピーディスクとして設計されているため、フォーマットに使用できるユーティリティは fdformat(1) だけです。
メモリーデバイスのカードを挿入したが認識されず特殊ファイルが作成されない場合は、次の手順で prtconf コマンドを使用してください。
スーパーユーザーになります
prtconf -D コマンドを実行して、システムによって認識されている構成を確認します。
prtconf による出力で、認識されたデバイスが次のように表示されます。
# prtconf -D . . . pcic, instance #0 (driver name: pcic) . . . memory, instance #0 (driver name: pcmem) pcram, instance #0 (driver name: pcram) |
prtconf による出力でメモリーデバイスが表示されない場合は、そのデバイスがサポートされていないことを示し、pcram デバイスドライバで使用することはできません。
PC カードメモリーデバイスに対して作成される特殊ファイルはディスクに対して作成されるファイルに似ており、/dev/dsk/c#t#d#p# または /dev/dsk/c#t#d#s# という形式のファイル名になります (pcram(7D) のマニュアルページを参照)。名前の中の略語の意味は次の通りです。
c# コントローラ番号 #
t# カード技術の種類を示す番号。# は次のいずれかです。
0 Null-ヌル−デバイスなし
1 ROM
2 OTPROM (One Time PROM)
3 UV EPROM
4 EEPROM
5 Flash EPROM
6 SRAM
7 DRAM
d# デバイス領域タイプを示す番号。通常はゼロ。
p# fdisk のパーティション番号
s# Solaris スライス番号
デバイス名には、パーティション名 (p#) またはスライス名 (s#) のどちらでも使用することができます。ただし、両方を同時に使用することはできません。
PC カードメモリーデバイスは、Solaris のボリューム管理プログラムによって認識されるため、vold による特別な設定は必要ありません。
vold を使用せずに PC カードメモリーデバイスを管理する場合は、/etc/vold.conf ファイルの中の「use pcmem」をコメント行にしてください。
コメント行にするには、行の先頭に # 文字を挿入します。
PC カードメモリーデバイスにファイルシステムを作成する必要はありません。ただし、新しい PC カードメモリーは、ファイルシステムを作成してから使用するのが一般的です。PC カードメモリーに最適なフォーマットは DOS の PCFS です。(PC カードメモリーには事実上どのようなファイルシステムフォーマットでも使用することができますが、他のファイルシステムフォーマットはプラットフォームに依存しており、異機種マシン間のデータのやりとりに適していません。)『Solaris ユーザーズガイド (上級編)』の付録 G の「PCMCIA カードの使い方」を参照してください。
tar や dd、cpio コマンドの出力を PC カードメモリーデバイスにリダイレクトするには、最初に fdformat コマンドを引数なしで使用して、ファイルシステムを作成する必要があります。また、再度書き込みを行えるようにするには、カードを再度フォーマットする必要があります。
使用中にメモリーカードを取り外した場合は、カードが元のソケットに戻されるまで、デバイスドライバによってエラーが返されます。デバイスを再び使用する前に、いったんデバイスを閉じて、再挿入したカードでデバイスを再度開く必要があります。
ファイルシステムとして使用しているときにカードを取り外した場合は、umount コマンドを使用してファイルシステムをマウント解除してください。続いてカードを元に戻し、mount コマンドを使用してファイルシステムを再度マウントします。
カードを取り外して tar または cpio プロセスを中断した場合は、プロセスを停止させてから、カードを元に戻し、プロセスを再起動します。
Solaris デバイスドライバ : |
pcata |
デバイスタイプ : |
ATA PC カード |
アダプタ : |
Viper 8260pA、 SanDisk Flash、 または任意の PC カード ATA デバイス |
バスタイプ : |
PC カード |
PC カード ATA デバイスが認識されると、pcata デバイスドライバが自動的に読み込まれて、 IRQ が割り当てられ、デバイスノードが作成され特殊ファイルが作成されます (ファイルが存在しない場合)。
vold は pcata をサポートしていません。ufs ファイルシステムは手作業でマウントする必要があります。
Solaris 環境には、pcfs ファイルシステムを作成するためのコマンドはありませんので、pcfs ファイルシステムは DOS で作成する必要があります。フラッシュディスクの多くには pcfs ファイルシステムが付属しています。
ファイルシステムの umount は、ディスクを取り外す前に行う必要があります。
取り外し可能な媒体 (PC カード ATA) 上の UFS ファイルシステムには、「onerror={repair, lock, umount}」マウントオプションのいずれか 1 つを設定してください。
PC カード ATA デバイスを挿入したが、認識されず、特殊ファイルが作成されない場合は、prtconf コマンドを使用して、何が問題なのかを調べてください。
prtconf -D コマンドを実行して、pcata カードが認識されるかどうかを確認します。
prtconf -D により、認識されたデバイスが次のように表示されます。
# prtconf -D . . . pcic, instance #0 (driver name: pcic) . . . disk, instance #0 |
prtconf -D による出力で pcata が表示されない場合は、PC カードアダプタの設定またはハードウェアに問題があります。
別のマシンでカードを使用したり、同じカードが DOS では正しく動作するかどうかを調べることによって、カードまたはアダプタのどちらに問題があるのか確認します。
PC カードデバイスの場合、ノードは、そのノードが参照するデバイス名の一部としてのソケット番号を含み、/devices に作成されます。ただし、/prtc/dev 名と /dev/dsk と /dev/rdsk 内の名前は現在の ATA デバイスの命名規則に従っており、名前の中のソケット番号は符号化されません。pcata(7D) のマニュアルページを参照してください。
ディスクを取り外すには、そのファイルシステムをマウント解除しなければなりません。
pcfs ファイルシステムを作成するには、DOS マシンを使用します。pcfs ファイルシステムをマウントするには、次のように入力します。
# mount -F pcfs /dev/dsk/c#d#p0:c /mnt |
詳細は、pcfs(7FS) と mount(1M) のマニュアルページを参照してください。
ufs ファイルシステムを作成するには、newfs コマンドを使用して次のように入力します。
# newfs /dev/rdsk/c#d#s# |
ufs ファイルシステムをマウントするには、次のように入力します。
# mount -F ufs /dev/dsk/c#d#s# /mnt |
詳細は、newfs(1M) と mount(1M) のマニュアルページを参照してください。
Solaris パーティションを作成するには、format コマンドを実行し、パーティションメニューへ進んでください。詳細は、format(1M) のマニュアルページを参照してください。