Solaris 2.6 情報ライブラリ (Intel 版)

構成の手順

初期インストールと構成

  1. SUNWpcmc クラスタにある PCMCIA パッケージを含めて Solaris ソフトウェアをインストールします。

  2. システムをブートします。

  3. 3Com EtherLink III PC カードデバイスを挿入します。

認識されないカードの特定

3C562 または 3C589 カードを挿入したが、認識されず、特殊ファイルが作成されないという場合は、prtconf コマンドを使用して、何が問題なのかを調べてください。

  1. スーパーユーザーになります

  2. prtconf -D コマンドを実行して、3C562 または 3C589 カードが認識されるかどうかを確認します。

    prtconf による出力で、認識されたデバイスが次のように表示されます。

    # prtconf -D
    .  .  .
    pcic, instance #0 (driver name: pcic)        
    	.  .  .
    	network, instance #0 (driver name: pcelx)

  3. prtconf による出力で pcelx が表示されない場合は、PC カードアダプタの設定またはハードウェアに問題があります。別のマシンのカードを使用したり、同じカードが DOS では正しく動作されるかどうかを調べることによって、カードまたはアダプタのどちらに問題があるのか確認します。

2 枚以上のカードの構成

Solaris のインストール中に 3C562 カードや 3C589 カードを使用することはできないため、ネットワークインタフェースとしてカードを使用できるようにするには、ネットワーク構成ファイルを更新する必要があります。

  1. /etc/hostname.pcelx# ファイル (# はソケット番号) を作成して、使用するインタフェースに関連付けるホスト名を指定します。

  2. 新しいホスト名の IP アドレスを /etc/inet/hosts ファイルに追加します。

  3. /etc/inet/netmasks に関連付けたネットワークが登録されていることを確認します。

  4. 必要とするネットワークサービスとローカルサービスが Name Service Switch の /etc/nsswitch.conf 構成ファイルに含まれていることを確認します。

  5. システムをリブートします。


    注 -

    この手順については、『TCP/IP とデータ通信』を参照してください。


特殊ファイル

/dev 内のデバイス命名方法は、PPA (物理接続ポイント) のユニット番号がインスタンスではなく、カードが挿入されているソケット番号であることを除けば、標準の LAN デバイス命名規則に従っています。つまり、pcelxドライバならば、ソケット 0 のカードは /dev/pcelx0 (つまり /dev/pcelx の PPA が 0) であり、ソケット 1 のカードは /dev/pcelx1 (つまり /dev/pcelx の PPA が 1) です。pcelx(7D) のマニュアルページを参照してください。

3C562 などのマルチファンクションカードに対して作成されるデバイスについては、pcser(7D) のマニュアルページを参照してください。

ホットプラグに関する注意事項

3C562 または 3C589 カードを取り外すと、送信した情報がすべて廃棄されます。エラーメッセージは出力されません。

同じソケットにカードを戻すと、デバイスが正常に動作します。この動作は、ネットワークから一時的にデバイスを取り外したときの動作に似ています。