Solaris のシステム管理

Admintool の機能

Admintool はローカルシステムでユーザーアカウントを設定できるグラフィカルユーザーインタフェースです。

ユーザーアカウントの変更

既存のものと重複するユーザー名や UID 番号を定義しないかぎり、ユーザーアカウントのログイン名や UID 番号を変更する必要はありません。 2 つのユーザーアカウントが、同じユーザー名または UID 番号を持つ場合、次の手順に従ってください。

ユーザーアカウントの中で変更できる情報に、ユーザーのグループメンバシップがあります。Admintool の「変更 (Modify)」オプションで、ユーザーの二次グループを追加したり、削除したりできます。あるいは、「グループ」ウィンドウを使ってグループのメンバーリストを直接修正したりすることもできます。

ユーザーアカウントの次の部分も変更できます。

ユーザーアカウントの削除

Admintool でユーザーアカウントを削除すると、passwdgroup、ファイル内のエントリが自動的に削除されます。さらに、ユーザーのホームディレクトリにあるファイルを削除し、ユーザーのメールボックスの内容を削除できます。

メールをユーザーのメールボックスに送るよう設定されている 1 つのメール別名だけが削除されます。そのユーザー名は、他のメール別名からは削除されません。メールボックスにメールを送るように設定されている以外のメール別名からエントリを削除したいときは、手作業で削除しなければなりません。

カスタマイズしたユーザー初期設定ファイルの追加

ユーザーマネージャでユーザー初期設定ファイルをカスタマイズして作成することはできませんが、指定された「スケルトン」ディレクトリ内のユーザー初期設定ファイルでユーザーのホームディレクトリを生成することができます。

/etc/skel ディレクトリにあるユーザー初期設定テンプレートをカスタマイズし、それらをユーザーのホームディレクトリへコピーできます。

パスワードの管理

Admintool を使って、次のようにパスワードを管理できます。(1) ユーザーアカウントに通常のパスワードを指定する(2) ユーザーが最初のログイン時にパスワードを作成できるようにする (3) ユーザーアカウントを無効にするかロックする (4) 有効期限とパスワード有効期限情報を指定する


注 -

パスワード有効期限は、NIS ネームサービスではサポートされません。


ユーザーアカウントを無効にする

場合によっては、一時的に、または永久にログインアカウントを無効にしなければならないことがあります。ユーザーアカウントを無効にしたりロックしたりすると、無効なパスワード *LK* がユーザーアカウントに割り当てられ、それ以後ログインできなくなります。

最も簡単にユーザーアカウントを無効にする方法は、Admintool を使用してアカウントのパスワードをロックすることです。また、「有効期限(Expiration Date)」フィールドに有効期限を入力して、ユーザーアカウントの無効期間を設定することができます。

また、パスワード有効期限を設定するか、パスワードを変更しても、ユーザーアカウントを無効にできます。