x86 システムをブートするには、「Solaris Boot Option」画面を使用して、システムをブートする方法を指定します。
接続されたデバイスを識別したり、ネットワークまたはローカル CD-ROM ドライブからブートするには、さらに、Configuration Assistant/Boot フロッピーディスクを使います。
表 10-3 で、x86 システムのすべてのレベルをブートするのに使用する 3 つのブートインタフェースを説明します。
表 10-3 x86: x86 ブートサブシステム
ブートサブシステム |
このサブシステムメニューが表示するもの |
---|---|
Configuration Assistant/Boot (構成用補助) フロッピーディスク |
Solaris Device Configuration Assistant (構成用補助) は、システムに接続されているデバイスを識別する。 Boot Solaris 画面は、ディスク、ネットワーク、CD-ROM のようなブート可能なデバイスのリストを表示する。 |
Solaris ブートオプション画面 |
ブートオプションのリスト。このメニューから 5 秒以内にオプションを選ばないと、システムは自動的に実行レベル 3 になる。選択によりブートオプションか、ブートインタプリタを指定できる (boot(1M) のマニュアルページを参照)。 |
ブートプロセスの間、ブートサブシステムメニューは異なるデバイスとブートオプションを表示します。何回かタイムアウトになった後システムが応答を受信しない場合、デフォルトの選択を使って自動的にブートを継続します。ブートサブシステムメニューが表示されたときブートプロセスを停止するか、あるいは自動的に継続させることもできます。
以下の節では、各サブシステムの画面の例を示します。画面表示はシステム構成によって異なります。
構成補助フェーズ中、システムは、次の動作を行います。
接続されたデバイスの走査
識別されたデバイスの表示
ブートフェーズ中、システムは次の動作を行います。
ブートするデバイスのリストの表示。最初にリストされるデバイスが、デフォルトのブートデバイスです。
デフォルトのブートデバイスの変更を可能にする
各段階のデバイス構成の例を次に示します。デバイス出力は、各システム構成によって異なります。
このフェーズでは、構成補助はシステム上のデバイスを識別しようとします。
Solaris Device Configuration Assistant The Solaris(TM) 2.6 (Intel Platform Edition) Device Configuration Assistant scans to identify the devices on the system, lists identified devices, and enables you to boot the Solaris software from a specified device. This program must be used whenever you install the Solaris operating environment or change the hardware on the system. > To perform a full scan and identify all the devices on the system, choose Continue. > To perform a partial scan and identify only the automatically detected devices, choose Partial Scan. (Choose Partial Scan if a full scan has previously failed.) F2_Continue F4_Partial Scan F6_Help
このフェーズでは、システムに接続されているすべてのデバイスが走査されます。
Scanning Devices The system is being scanned to identify all devices on the system. If the scanning stalls, press the system's reset button. When the system reboots, choose Partial Scan or Help. Building driver list -- | | | | | | 0 20 40 60 80 100 Please wait ...
このフェーズでは、システムに接続されているすべてのデバイスが識別されます。
Identified Devices The following devices have been identified in this system. To identify devices that on not in this list, choose Device Tasks. ISA: Bidirectional parallel port ISA: Floppy disk controller ISA: IDE controller ISA: Intel EtherExpress network card ISA: Motherboard ISA: PS/2 mouse ISA: Serial controller ISA: Serial controller ISA: System keyboard ISA: VGA Compatible Display Adapter F2_Continue F3_Back F4_Device Tasks F5_Boot Solaris
このフェーズでは、ブートするデバイスを選択します。デフォルトのブートデバイスを変更するには、「Boot Task」オプションを選択します。
Select one of the identified devices to boot Solaris. > To make a selection, use the arrow keys, then press Enter to mark it [X]. Boot Solaris -------------------------------------------------------------------- [ ] DISK: IDE(ATA) QUANTUM FIREBALL1080A target: 0; port: 1F0-1F7, 3F6-3F7; irq: 14 [ ] NET : Intel EtherExpress network card port: 300-30F; irq: 5 Esc-2_Boot Solaris Esc-3_Back Esc-4_Boot Tasks Esc-6_Help
このフェーズでは、オプションを指定してシステムをブートできます。デフォルトでは、システムは実行レベル 3 になります。
<<< Current Boot Parameters >>> Boot path: /isa/ata@1f0,0/cmdk@0,0:a Boot args: Type b [file-name] [boot-flags] to boot with options or i to enter boot interpreter or to boot with defaults <<< timeout in 5 seconds >>> Select (b)oot or (i)nterpreter: