Solaris のシステム管理

ファイルシステムにおける新機能

Solaris 2.6 リリースにおけるファイルシステムの新しい機能のいくつかを次に説明します。

大規模ファイル

mount コマンドの新しいオプション -largefiles は、Solaris 2.6 環境のデフォルトのマウントオプションです。このオプションを使用すると、2G バイト以上の大規模ファイルを持つファイルシステムを作成できます。-largefiles オプションは、このオプションでマウントしたファイルシステムに 2G バイト以上の大規模ファイルが存在する可能性があることを意味し、必ずしもそのようなファイルが存在している必要はありません。大規模ファイルを持つファイルシステムをマウントする方法の詳細は、第 28 章「ファイルシステムのマウントとマウント解除の手順」を参照してください。

NFS クライアントフェイルオーバー

NFS クライアントフェイルオーバーは、選択した最初のホストに到達できなかった場合に、ファイルシステムをマウントする追加のホストを指定する機能です。/etc/vfstab ファイルに設定することも、コマンド行からホストのリストを指定することもできます。

WebNFS

WebNFSTM 機能 (「パブリック NFS」とも言う) によって、Solaris 2.6 リリースでは、share コマンドに 2 つのオプションが追加されます。

-index 「filename」を指定すると、NFS URL で参照されるディレクトリ内に 「filename」に一致する名前のファイルが見つかった場合に、そのファイルが自動的にロードされます。

-public を指定すると、公開ファイルハンドルをそのディレクトリに再設定します。これによって、通常の方法ではマウントできないファイルシステムでも、NFS URL 経由でアクセスできるようになります。