Solaris のシステム管理

スワップ空間

Solaris システムソフトウェアは、一部のディスクスライスをファイルシステムではなく一時記憶域に使用します。これらのスライスを「スワップスライス」と呼びます。スワップスライスは、システムが物理メモリー不足で現在のプロセスを処理できない場合に、仮想メモリー記憶域として使用されます。

Solaris 2.x の仮想メモリーシステムは、ディスク上の物理コピーをメモリー内の仮想アドレスに対応付けます。これらのマッピングに関するデータが入った物理メモリーページのバックアップを、ファイルシステム内の通常ファイルまたはスワップ空間に作成できます。メモリーのバックアップがスワップ空間に作成されると、ユーザーにはメモリーのバックアップファイル名が分からないため、これを「anonymous メモリー」と呼びます。

スワップ空間の詳細な概念、スワップ空間を増やす手順、Solaris 1.x (SunOS 4.x) と Solaris 2.x (SunOS 5.X) のスワップ要件の違いについては、第 30 章「スワップ空間の追加構成の手順」を参照してください。