ディスクをフォーマットしてスライスに分割し終わったら、UFS ファイルを入れる各スライス上でファイルシステムを作成する必要があります。ディスクをフォーマットしてスライスに分割する方法の詳細は、 第 22 章「ディスク管理の手順」を参照してください。
ファイルシステムの配置を決めるときには、要求が競合する可能性があることを考えなければなりません。推奨事項は次の通りです。
作業負荷を異なる I/O システムやディスクドライブ間でできるだけ均等に分散します。/export/home を分散させたり、ディレクトリを入れ替えたりして、異なるディスクに負荷を均等に割り当てます。
プロジェクトの個々の部分やグループのメンバーを同じファイルシステム内に入れます。
1 ディスク当たりのファイルシステム数をできるだけ少なくします。通常、システム (またはブート) ディスク上には、/、/usr、スワップ空間の 3 つのスライスがあります。他のディスク上では、1 つまたは通常は 2 つのスライスを作成します。多数の小型スライスに分割しすぎるよりもスライス数を少なくして余地を設ける方が、ファイルがフラグメントに分割される可能性が小さくなります。容量の大きいテープドライブを使用し、ufsdump で複数のボリュームを処理できるようにしておけば、大型ファイルシステムでも簡単にバックアップをとることができます。
絶えずきわめて小さいファイルを作成するユーザーがいる場合は、i ノード数を増やして別のファイルシステムを作成することを検討します。ただし、ほとんどのサイトでは、類似するタイプのファイルを同じファイルシステム内で保管するようにする必要はありません。
デフォルトのファイルシステムパラメタや、新しいファイルシステムを作成するときの前提条件と手順については、第 27 章「ファイルシステムの作成手順」を参照してください。