TMPFS が最もよく使用されるのは /tmp ディレクトリです。デフォルトでは、SunOS システムソフトウェアの /tmp ディレクトリは TMPFS であり、そのエントリはデフォルトの /etc/vfstab ファイルに入っています。TMPFS ディレクトリ内のファイルは、リブートまたはマウント解除すると削除されます。
複数の一時ファイルシステムを作成した場合は、そのすべてが同じシステム資源を使用するということに注意してください。mount コマンドの -o オプションを使用して TMPFS のサイズを制限しなければ、ある TMPFS ディレクトリの下で作成されたファイルが、他の TMPFS にとっても使用可能な領域を使い果たします。
スーパーユーザーになります。
必要に応じて、TMPFS をマウントしたいディレクトリを作成し、アクセス権と所有権を設定します。
一時ファイルシステムを作成します。
# mount -F tmpfs swap mount-point
-F tmpfs swap |
TMPFS ファイルシステム |
mount-point |
TMPFS ファイルシステムとしてマウントするディレクトリ |
mount コマンドを使って、/visitors という一時ファイルシステムが作成され、/usr/tmp ディレクトリにマウントされていることを確認します。
$ mount . . . /visitors on /usr/tmp on Wed May 28 15:27:16 1997 $ ls /usr/tmp NTa0006h ps_data visitors
次の例では、新しいディレクトリ /export/reports を作成し、そのディレクトリに一時ファイルシステムをマウントします。
# mkdir /export/reports # chmod 777 /export/reports # mount -F tmpfs swap /export/reports
詳細は、tmpfs(7FS) のマニュアルページを参照してください。
/etc/vfstab ファイルにエントリを追加すると、リブートまたはマウント解除しても TMPFS として保持できます。このファイルを編集し、各フィールドをタブで区切って次のようなエントリを追加します。
swap - mount-point tmpfs - yes -
mount-point |
デフォルトのマウントポイントディレクトリ |
TMPFS として保持されるだけで、そこに作成されたファイルは保持されません。
/etc/vfstab ファイルの編集の詳細は、第 28 章「ファイルシステムのマウントとマウント解除の手順」を参照してください。