Solaris のシステム管理

ファイルとファイルシステムを復元する準備

ufsrestore コマンドを使うと、ファイルが ufsdump コマンドで作成したバックアップから現在の作業ディレクトリにコピーされます。ufsrestore を使うと、ファイルシステムの階層構造全体をレベル 0 ダンプとそのあとに行われる増分ダンプから再ロードしたり、複数のファイルを任意のダンプテープから復元できます。ufsrestore がスーパーユーザーによって実行される場合には、ファイルはそのオリジナルの所有者、最新の変更時刻、モード (許可) といっしょに復元されます。

ファイルやファイルシステムの復元を始める前に、次の内容を知っておく必要があります。

ディスクデバイス名の決定

バックアップテープに適切な名前が付いている場合は、テープラベルに入っているディスクデバイス名 (/dev/rdsk/devicename) が使えるはずです。詳細は、「ファイルシステム名を検索する方法」を参照してください。

使用するテープドライブのタイプの決定

ファイルを復元するには、バックアップ媒体と互換性のあるテープドライブを使用しなければなりません。バックアップ媒体の形式によって、ファイルの復元にどんなドライブを使用しなければならないかが決まります。たとえば、使用するバックアップ媒体が 8mm テープの場合、ファイルの復元には 8mm テープドライブを使わなければなりません。

テープドライブ名の決定

テープデバイス名 (/dev/rmt/n) をバックアップテープラベル情報の一部として指定しているかも知れません。同じドライブを使ってバックアップテープを復元しようとする場合には、ラベル内にあるデバイス名を使うことができます。媒体のデバイスとデバイス名についての詳細は、第 38 章「テープドライブの管理手順」を参照してください。