sacadm コマンドを使用して ttymon ポートモニターを追加したり、表示したり、削除したり、終了したり、起動したり、有効または無効にすることができます。
次の手順を行うにはスーパーユーザーでなければなりません。
ttymon ポートモニターを追加するには、次のように入力します。
# sacadm -a -p mbmon -t ttymon -c /usr/lib/saf/ttymon -v `ttyadm -V` -y "TTY Ports a & b"
-a |
ポートモニターフラグを追加する。 |
-p |
mbmon をポートモニタータグとして指定する。 |
-t |
ポートモニタータイプを ttymon として指定する。 |
-c |
ポートモニターを起動するのに使用するコマンド文字列を定義する。 |
-v |
ポートモニターのバージョン番号を指定する。 |
-y |
ポートモニターのインスタンスを説明するコメントを指定する。 |
ttymon ポートモニターの状態を表示するには、次のように入力します。
# sacadm -l -p mbmon
-l |
ポートモニターの状態フラグを表示する。 |
-p |
mbmon をポートモニターのタグとして指定する。 |
# sacadm -l -p mbmon PMTAG PMTYPE FLGS RCNT STATUS COMMAND mbmon ttymon - 0 STARTING /usr/lib/saf/ttymon #TTY Ports a & b
PMTAG mbmon |
ポートモニター名 mbmon を指定する。 |
PMTYPE ttymon |
ポートモニターのタイプ ttymon を指定する。 |
FLGS - |
次の 2 つのフラグが設定されているかどうかを示す。 d は、新しいポートモニターを有効にしない。 x は、新しいポートモニターを起動しない。この例では、どちらのフラグも設定されていない。 |
RCNT 0 |
戻りカウント値を示す。0 の戻りカウントは、ポートモニターが失敗した場合でも再起動しないことを示す。 |
STATUS STARTING |
ポートモニターの現在の状態を示す。 |
COMMAND /usr/lib/saf ... |
ポートモニターを起動するコマンドを指定する。 |
#TTY Ports a & b |
ポートモニターを説明するコメントを指定する。 |
ttymon ポートモニターを終了させるには、次のように入力します。
# sacadm -k -p mbmon
-k |
ポートモニターの状態フラグを終了する。 |
-p |
mbmon をポートモニターのタグとして指定する。 |
終了した ttymon ポートモニターを起動するには、次のように入力します。
# sacadm -s -p mbmon
-s |
ポートモニターの状態フラグを起動する。 |
-p |
mbmon をポートモニターのタグとして指定する。 |
ポートモニターを無効にすると、以前から存在しているサービスをそのまま有効にするため、新しいサービスが起動できなくなります。
ttymon ポートモニターを無効にするには、次のように入力します。
# sacadm -d -p mbmon
-d |
ポートモニターの状態フラグを無効にする。 |
-p |
mbmon をポートモニターのタグとして指定する。 |
ttymon ポートモニターを有効にすると、そのモニターが新しい要求にサービスを提供できるようになります。
ttymon ポートモニターを有効にするには、次のように入力します。
# sacadm -e -p mbmon
-e |
ポートモニターの状態フラグを有効にする。 |
-p |
mbmon をポートモニターのタグとして指定する。 |
ttymon ポートモニターを削除するには、次のように入力します。
# sacadm -r -p mbmon
-r |
ポートモニターの状態フラグを削除する。 |
-p |
mbmon をポートモニターのタグとして指定する。 |
ポートモニターを削除すると、それに関連するすべての構成ファイルが削除されます。ポートモニター構成ファイルは sacadm では更新や変更ができません。ポートモニターを再構成するには、それを削除してから新しいポートモニターを追加してください。