pmadm コマンドを使用してサービスを追加したり、ポートモニターに関連付けられている 1 つ以上のポートのサービスを表示したり、また、サービスを有効または無効にしたりできます。
次の手順を行うにはスーパーユーザーでなければなりません。
標準の端末サービスを mbmon ポートモニターに追加するには、次のように入力します。
# pmadm -a -p mbmon -s a -i root -v `ttyadm -V` -m "`ttyadm -i 'Terminal disabled' -l contty -m ldterm,ttcompat -S y -d /dev/term/a -s /usr/bin/login`"
上記の入力例では、contty の後が次の行にまたがっていますが、実際には Return キーを押さずに (改行なしに) 入力します。
-a |
ポートモニターの状態フラグを追加 (add) する。 |
-p |
mbmon をポートモニタータグとして指定する。 |
-s |
a をポートモニターサービスタグとして指定する。 |
-i |
識別情報を、実行中にポートモニターサービスタグに割り当てられるように指定する。 |
-v |
ポートモニターのバージョン番号を指定する。 |
-m |
ttymon により書式化された ttyadm 固有の構成データを指定する。 |
上記の pmadm コマンドには ttyadm コマンドが組み込まれています。その組み込みコマンドの中の指定項目の意味は次のとおりです。
-b |
ポートフラグを発着信両用に指定する。 |
-i |
無効応答メッセージを指定する。 |
-l |
/etc/ttydefs() にあるどの TTY 名を使用するか指定する。 |
-m |
サービスを起動する前にプッシュする STREAMS モジュールを指定する。 |
-d |
TTY ポートに使用する装置へのフルパス名を指定する。 |
-s |
接続要求を受信したとき起動するサービスへのフルパス名を指定する。引数が必要な場合、コマンドと引数を二重引用符 (") で囲む。 |
pmadm コマンドを次に示すように使用して、特定のポートモニターに設定されている 1 つまたはすべての TTY ポートを表示します。
ポートモニターの 1 つのサービスを表示するには、次のように入力します。
# pmadm -l -p mbmon -s a
-l |
サービス情報を表示するフラグ |
-p |
mbmon をポートモニタータグとして指定する。 |
-s |
a をポートモニターサービスタグとして指定する。 |
すべてのポートモニターのすべてのサービスを表示するには、次のように入力します。
# pmadm -l
-l |
サービス情報を表示するフラグ。 |
特定のポートモニターのすべてのサービスを表示するには、次のように入力します。
# pmadm -l -p mbmon
-l |
サービス情報を表示するフラグ |
-p |
mbmon をポートモニタータグとして指定する。 |
# pmadm -l -p mbmon PMTAG PMTYPE SVCTAG FLAGS ID <PMSPECIFIC> mbmon ttymon a - root /dev/term/a - - /usr/bin/login - contty ldterm,ttcompat login: Terminal disabled - y #
mbmon |
pmadm -p コマンドを使用して設定された、ポートモニター名 mbmon を指定する。 |
ttymon |
ポートモニターのタイプ ttymon を指定する。 |
a |
pmadm -s コマンドを使用して設定された、サービスタグ値を示す。 |
- |
次のフラグが pmadm -f コマンドを使用して設定されているかどうかを指定する。 x - サービスを有効にしないことを意味する。 u - サービス用の utmp エントリを作成することを意味する。この例では、どちらのフラグも設定されていない。 |
root |
起動時にサービスに割り当てられた ID を指定する。この値は、pmadm -i コマンドを使用して設定される。 |
<PMSPECIFIC> Information |
|
/dev/term/a |
ttyadm -d コマンドを使用して設定された、TTY ポートパス名を示す。 |
- |
次のフラグが ttadm -c -b -h -I -r コマンドを使用して設定されているかどうかを示す。 c - ポート用のキャリアフラグに接続を設定する。 b - ポートが双方向性である (着信トラフィックと発信トラフィックの両方を許可する) と設定する。 h - 着呼が受信された直後の自動ハングアップを抑制する。 I - ポートを初期化する。 r - login: メッセージを出力する前に、ポートから文字を受信するまで、ttymon を待機させる。 |
- |
ttyadm -r オプションを使用して設定された値を示す。このオプションは、ポートからデータを受信した後に、ttymon がプロンプトを表示するときを決定する。カウントが 0 の場合、ttymon は、任意の文字を受信するまで待機する。カウントが 0 より大きい場合、ttymon は、カウント新規行を受信するまで待機する。この例では、値は設定されていない。 |
/usr/bin/login |
接続を受信したときに呼び出されるサービスのフルパス名を指定する。この値は、ttyadm -s コマンドを使用して設定される。 |
- |
ttyadm -t コマンドの (タイムアウト) 値を指定する。このオプションは、ポートを開くことが成功した場合に、ttymon がポートを閉じること、および入力データがタイムアウト秒内に受信されていないことを指定する。この例では、タイムアウト値は設定されていない。 |
contty |
/etc/ttydefs ファイル中の TTY 名を指定する。この値は、ttyadm -l コマンドを使用して設定される。 |
ldterm,ttcompat |
プッシュする STREAMS モジュールを指定する。これらのモジュールは、ttyadmin -m コマンドを使用して設定される。 |
login: Terminal disabled |
ポートが無効であるときに表示される、アクティブでないメッセージを指定する。このメッセージは、ttyadm -i コマンドを使用して設定される。 |
tvi925 |
ttyadm -T コマンドを使用して設定されている場合、端末タイプを指定する。この例では、端末タイプは、tvi925。 |
y |
ttyadm -S コマンドを使用して設定されたソフトウェアキャリア値を指定する。n は、ソフトウェアキャリアをオフにする。y は、ソフトウェアキャリアをオンにする。この例では、ソフトウェアキャリアは、オン。 |
# |
pmadm -y コマンドで指定した任意のコメントを指定する。この例では、コメントは存在しない。 |
無効になっているポートモニターサービスを有効にするには、次のように入力します。
# pmadm -e -p mbmon -s a
-e |
フラグを有効にする。 |
-p |
mbmon をポートモニタータグとして指定する。 |
-s |
a をポートモニターサービスタグとして指定する。 |
ポートモニターサービスを無効にするには、次のように入力します。
# pmadm -d -p mbmon -s a
-d |
フラグを無効にする。 |
-p |
mbmon をポートモニタータグとして指定する。 |
-s |
a をポートモニターサービスタグとして指定する。 |