iostat コマンドを使用すると、ディスクの入出力に関する統計情報を表示し、スループット、使用率、待ち行列の長さ、トランザクション率、サービス時間の計測結果を表示できます。このコマンドの詳細については、iostat(1M) のマニュアルページを参照してください。
時間間隔を指定して iostat コマンドを使用すると、ディスク動作情報を表示できます。
$ iostat 5 tty fd0 sd1 sd3 cpu tin tout Kps tps serv Kps tps serv Kps tps serv us sy wt id 0 0 0 0 0 1 0 79 0 0 58 0 1 0 99
出力の 1 行目は、前回のブート以降の統計情報を示します。2 行目以降は、時間間隔ごとの統計情報を示します。デフォルトでは、端末 (tty)、ディスク (fd と sd)、CPU (cpu) の統計情報が表示されます。
表 64-4 に iostat コマンド出力内のフィールドを示します。
表 64-4 iostat n コマンドからの出力
統計情報の対象 |
フィールド |
説明 |
---|---|---|
端末 |
|
|
|
tin |
端末の入力待ち行列内の文字数 |
|
tout |
端末の出力待ち行列内の文字数 |
ディスク |
|
|
|
bps |
1 秒当りのブロック数 |
|
tps |
1 秒当りのトランザクション数 |
|
serv |
ミリ秒単位の平均サービス時間 |
CPU |
|
|
|
us |
ユーザーモード |
|
sy |
システムモード |
|
wt |
入出力待機中 |
|
id |
アイドル状態 |
次の例は、5 秒間隔で収集されるディスク統計情報を示します。
$ iostat 5 tty fd0 sd3 cpu tin tout bps tps serv bps tps serv us sy wt id 0 1 0 0 0 1 0 5640 0 1 0 98 0 10 0 0 0 0 0 0 0 1 0 99 0 10 0 0 0 0 0 0 0 1 0 99 0 10 0 0 0 27 3 319 0 4 9 88 0 10 0 0 0 2 0 5061 0 0 0 99 0 10 0 0 0 0 0 0 0 0 0 100 0 10 0 0 0 0 0 0 0 0 0 100 0 10 0 0 0 0 0 0 0 0 0 100 0 10 0 0 0 0 0 0 0 0 0 100
iostat -xtc を実行すると、拡張ディスク統計情報が表示されます。
$ iostat -xtc extended disk statistics tty cpu disk r/s w/s Kr/s Kw/s wait actv svc_t %w %b tin tout us sy wt id sd0 0.2 1.7 1.0 9.7 0.0 0.1 39.8 0 3 0 9 1 6 9 85 sd1 0.5 2.5 10.6 21.0 0.0 0.1 26.6 0 5 sd2 0.0 0.2 0.1 0.0 0.0 0.0 157.7 0 0
このコマンドは、ディスクごとに 1 行ずつ出力を表示します。表 64-5 は、出力フィールドを示します。
表 64-5 iostat -xtc コマンドからの出力
フィールド名 |
説明 |
---|---|
r/s |
1 秒当りの読み取り数 |
w/s |
1 秒当りの書き込み数 |
Kr/s |
1 秒当りの読み取りキロバイト数 |
Kw/s |
1 秒当りの書き込みキロバイト数 |
wait |
サービス (待ち行列の長さ) を待機中の平均トランザクション数 |
actv |
サービス中の平均トランザクション数 |
svc_t |
ミリ秒単位で表した平均サービス時間 |
%w |
待ち行列が空でない時間の割合 |
%b |
ディスクがビジーである時間の割合 |