Solaris のシステム管理

システムのメッセージの表示

システムがクラッシュしたとき、次のようなメッセージがシステムのコンソールに表示されることがあります。

panic: error message

error message は、crash(1M) に説明されている、パニックエラーメッセージの 1 つです。

さらに頻繁ではありませんが、パニックメッセージではなく、次のメッセージが表示されることがあります。

Watchdog reset !

エラー記録デーモン syslogd は、自動的に、さまざまなシステムの警告やエラーをメッセージファイルに記録します。デフォルトでは、これらのシステムメッセージの多くは、システムコンソールに表示されて、/var/adm (または /usr/adm) に格納されます。システム記録を設定することによって、これらのメッセージを格納する場所を指示できます。詳細は、「システムのメッセージ記録をカスタマイズする方法」を参照してください。これらのメッセージは、失敗の予兆のあるデバイスなど、システム障害をユーザーに警告できます。

/var/adm ディレクトリには、いくつかのメッセージファイルが含まれています。最も新しいメッセージは、/var/adm/messages (および messages.0) の中にあり、最も古いメッセージは、messages.3 の中にあります。一定の期間 (通常は 10 日) ごとに、新しい messages ファイルが作成されます。messages.0 のファイル名は messages.1 に、messages.1messages.2 に、messages.2messages.3 にそれぞれ変更されます。その時点の /var/adm/messages.3 は削除されます。

/var/adm ディレクトリは、メッセージやクラッシュダンプなどのデータを含んでいる大きなファイルを格納するため、多くのディスク容量を消費します。/var/adm ディレクトリが大きくならないようにするために、そして将来のクラッシュダンプが保存できるために、不要なファイルを定期的に削除しなければなりません。crontab を使用すれば、この作業は自動化できます。この作業を自動化する方法については、「クラッシュダンプファイルを削除する方法」第 59 章「システムイベントのスケジュール設定」を参照してください。

システムメッセージを表示する方法

システムクラッシュまたはリブートによって生成された最近のメッセージを表示するには、dmesg コマンドを使用します。

$ dmesg

あるいは、more コマンドを使用して、メッセージを 1 画面ごとに表示します。

$ more /var/adm/messages

詳細は、dmesg(1M) のマニュアルページを参照してください。

例 - システムメッセージを表示する

次の例は、dmesg コマンドからの出力を示しています。

$ dmesg
Nov 12 16:53
SunOS Release 5.6 Version A [UNIX(R) System V Release 4.0]
copyright (c) 1983-1997, Sun Microsystems, Inc.
DEBUG enabled
WARNING: cannot load psm xpcimach
mem = 32376K (0x1f9e000)
avail mem = 25247744
root nexus = i86pc
Unable to install/attach drive `isa'
eisa0 at root
NOTICE: eisa: DMA buffer-chaining not enabled
NOTICE: IN i8042_acquire
NOTICE: out i8042_acquire
NOTICE: IN i8042_release
NOTICE: about to enable keyboard
NOTICE: out i8042_release
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