Solaris のシステム管理

バックアップを作成するファイルを指定する

コマンド行の最後の引数として、必ず files-to-backup を指定しなければなりません。この引数は、バックアップのコピー元または内容を指定します。通常はファイルシステムを識別しますが、個々のファイルやディレクトリを識別することもできます。

ファイルシステムの場合は、ディスクスライスの raw デバイスファイルを指定します。これには、ファイルコントローラの省略形 (c)、SCSI デバイス専用のターゲット番号 (t)、ディスク番号 (d) とスライス番号 (s) の識別番号が含まれます。たとえば、スタンドアロンシステム (またはサーバー) 上に SCSI ディスクコントローラがあり、スライス 6 に入っている /usr のバックアップを作成したい場合は、デバイスを次のように指定します。

/dev/rdsk/c0t0d0s6

ファイルシステムは、そのエントリが /etc/vfstab ファイルに入っていれば、マウントポイントディレクトリ (/home など) を使用して指定できます。

デバイスの命名規則について詳しくは、「バックアップデバイス名」を参照してください。

個々のファイルやディレクトリごとに、1 つまたは複数の名前を空白で区切って入力します。


注 -

ufsdump を使用して (ファイルシステム全体ではなく) 1 つまたは複数のディレクトリのバックアップを作成するときには、レベル 0 のバックアップが実行されます。増分バックアップは適用されません。