Solaris のシステム管理

特定のファイルを復元する方法

  1. スーパーユーザーになります。

  2. 安全のためにテープを書き込み保護します。

  3. バックアップテープをテープドライブに挿入します。

  4. 一時的にファイルを復元するディレクトリに変更します。

        # cd /var/tmp
    

    ファイルを別のディレクトリに復元するには、この手順で /var/tmp を別のディレクトリ名に置き換えます。

  5. ufsrestore コマンドを使ってファイルを復元します。

        # ufsrestore xvf /dev/rmt/n filename ...

    x

    引数 filename 内に指定されたファイルまたはディレクトリをコピーするように ufsrestore コマンドに指定する。

    v

    復元するファイル名を表示する。 

    f /dev/rmt/n

    テープデバイス名を識別する。 

    filename ...

    空白で区切られた 1 つ以上の個別のファイルまたはディレクトリの名前。例 : ./export/home/user1/mail ./export/home/user2/mail.

  6. ファイルが入っているボリューム番号を入力して、Return キーを押します。

        Specify next volume #: 1
    

    ファイルは現在の作業ディレクトリに復元されます。

  7. 現在のディレクトリのモードを変更したくない場合は、set owner/mode プロンプトが表示されたときに n と入力して Return キーを押します。

        set owner/mode for '.'? [yn] n
    
  8. 特定のファイルを復元します。

    1. 現在のディレクトリを表示します。

          # ls -l filename
      

      ファイルのリストが表示されます。

    2. ファイルを正しいディレクトリに移動します。

          # mv filename /directory/filename
      

例 - 特定のファイルを復元する

この例では、passwdshadow ファイルが /var/tmp ディレクトリに復元されます。

# cd /var/tmp
# ufsrestore xvf /dev/rmt/0 ./etc/passwd ./etc/shadowVerify volume and initialize maps
Media block size is 126
Dump   date: Wed Nov 06 15:21:10 1996
Dumped from: the epoch
Level 0 dump of / on pluto:/dev/dsk/c0t3d0s0
Label: none
Extract directories from tape
Initialize symbol table.
Warning: ./etc: File exists
Extract requested files
You have not read any volumes yet.
Unless you know which volume your file(s) are on you should start with the
last volume and work towards the first.
Specify next volume #: 1
extract file ./etc/passwd
Add links
Set directory mode, owner, and times.
set owner/mode for `.'? [yn] n
# cd etc
#  mv passwd /etc
# mv shadow /etc
# ls -l etc