ディスクラベルのうち重要な部分は「パーティションテーブル」です。この部分は、ディスクのスライス、スライスの境界 (シリンダ単位)、スライスの合計サイズを表します。ディスクのパーティションテーブルは、format ユーティリティを使用して表示できます。表 21-7 にパーティションテーブル関連の用語を示します。
表 21-7 パーティションテーブル関連の用語
パーティションのフラグとタグは慣習により割り当てられるので、管理する必要はありません。
パーティションテーブルを表示する手順については、「ディスクスライス情報を表示する方法」または 「ディスクラベルを検査する方法」を参照してください。
次のパーティションテーブルの例は、535M バイトのディスクについて format ユーティリティを使用して表示したものです。

このパーティションテーブルには、次の情報が入っています。
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カラム名 |
説明 |
Part |
パーティション (またはスライス番号)。このカラムの説明については、表 21-7 を参照。 |
Tag |
パーティションのタグ。このカラムの説明については、表 21-7 を参照。 |
Flags |
パーティションのフラグ。このカラムの説明については、表 21-7 を参照。 |
Cylinders |
スライスの開始シリンダ番号と終了シリンダ番号を示す。 |
Size |
スライスのサイズを M バイト単位で示す。 |
Blocks |
合計シリンダ数と 1 スライス当たりの合計セクター数 (カラムの右端) を示す。 |
次の例では、prtvtoc コマンドを使用してディスクラベルを表示します。
# prtvtoc /dev/rdsk/c0t3d0s0
* /dev/rdsk/c0t3d0s0 partition map
*
* Dimensions:
* 512 bytes/sector
* 80 sectors/track
* 9 tracks/cylinder
* 720 sectors/cylinder
* 2500 cylinders
* 1151 accessible cylinders
*
* Flags:
* 1: unmountable
* 10: read-only
*
* First Sector Last
* Partition Tag Flags Sector Count Sector Mount Directory
0 2 00 0 66240 66239 /
1 3 01 66240 131760 197999
2 5 00 0 828720 828719
3 0 00 198000 66240 264239 /export
4 0 00 264240 66240 330479 /export/swap
5 0 00 330480 72000 402479 /opt
6 4 00 402480 385200 787679 /usr
7 8 00 787680 41040 828719 /export/home
#
このディスクラベルには、次の情報が入っています。
Dimensions - このセクションには、ディスクドライブの物理的な構成が示されます。
Flags - このセクションには、パーティションテーブルのセクションに記載されたフラグが記述されます。パーティションフラグの説明については、表 21-7 を参照してください。
パーティション (またはスライス) テーブル - このセクションには次の情報が入っています。
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カラム名 |
説明 |
Partition |
パーティション (またはスライス番号)。このカラムの説明については、表 21-7 を参照。 |
Tag |
パーティションのタグ。このカラムの説明については、表 21-7 を参照。 |
Flags |
パーティションのフラグ。このカラムの説明については、表 21-7 を参照。 |
First Sector |
スライスの最初のセクターを示す。 |
Sector Count |
スライス内の合計セクター数を示す。 |
Last Sector |
スライス内の最後のセクター番号を示す。 |
Mount Directory |
ファイルシステムの最後のマウントポイントのディレクトリを示す。 |