システムを設定して、その CD-ROM をエクスポートすることができます。つまり、これらのドライブ上の CD (音楽 CD を除く) を、他のシステムで使用できるようにすることができます。 CD-ROM ドライブがエクスポートされると、他のシステムは、「他のシステム上の CD にアクセスする方法」に説明されているように、それらをマウントするだけでそこに含まれる CD にアクセスできます。
スーパーユーザーになります。
NFS デーモン (nfsd) が実行されているかどうかを確認します。
# ps -ef | grep nfsd root 14533 1 17 10:46:55 ? 0:00 /usr/lib/nfs/nfsd -a 16 root 14656 289 7 14:06:02 pts/3 0:00 grep nfsd
デーモンが実行されていると、/usr/lib/nfs/nfsd の行は、上記のとおりに表示されます。デーモンが実行されていないと、grep nfsd の行だけが表示されます。
以下の表からオプションを選択します。
条件 |
次の手順 |
---|---|
nfsd が実行されている場合 | |
nfsd が実行されていない場合 |
手順 4 |
nfsd がエクスポートするダミーディレクトリを作成します。
# mkdir /dummy-dir
dummy-dir |
たとえば、dummy などの任意のディレクトリ名。このディレクトリにはファイルは含まれない。この目的は、NFS デーモンを「呼び起こして」、エクスポートされた CD-ROM を認識させることにある。 |
次のエントリを /etc/dfs/dfstab に追加します。
share -F nfs -o ro [-d comment] /dummy-dir
NFS デーモンを起動すると、このエントリを参照して、エクスポートされたフロッピーディスクドライブを認識します。コメント (-d が前に付く) はオプションです。
# /etc/init.d/nfs.server start
# ps -ef | grep nfsd root 14533 1 17 10:46:55 ? 0:00 /usr/lib/nfs/nfsd -a 16 root 14656 289 7 14:06:02 pts/3 0:00 /grep nfsd
現在ドライブにある CD を取り出します。
# eject cdrom0
root の書き込み権を /etc/rmmount.conf に割り当てます。
# chmod 644 /etc/rmmount.conf
次の行を /etc/rmmount.conf に追加します。
# File System Sharing share cdrom*
上記の行によって、システムの CD-ROM ドライブにロードされる CD が共有されます。ただし、share(1M) のマニュアルページで説明されているように、特定の CD (複数も可) に共有範囲を限定することができます。
/etc/rmmount.conf から書き込み権を削除します。
# chmod 444 /etc/rmmount.conf
この手順により、ファイルはそのデフォルトのアクセス権に戻ります。
CD をロードします。
ここでロードする CD は他のシステムで使用できるようになります。必ずドライブのランプの点滅が消えるまで待って、この作業を確認するようにしてください。
CD にアクセスするために、リモートユーザーは、「他のシステム上の CD にアクセスする方法」の指示に従って、名前によりその CD をマウントする必要があります。
CD が実際に他のシステムで使用できるかどうかを確認するには、share コマンドを使用してください。
CD が使用可能な場合は、その共有の設定が表示されます。(共有されるダミーディレクトリも表示されます。)
# share - /dummy ro "dummy dir to wake up NFS daemon" - /Solaris_2.6_sparc ro ""
次の例では、ローカルシステムの CD-ROM ドライブにロードされた CD を、ネットワーク上の他のシステムで使用できるようにしています。
# ps -ef | grep nfsd root 10127 9986 0 08:25:01 pts/2 0:00 grep nfsd root 10118 1 0 08:24:39 ? 0:00 /usr/lib/nfs/nfsd -a # mkdir /dummy # vi /etc/dfs/dfstab (次の行を追加する) share -F nfs -o ro /dummy # eject cdrom0 # chmod 644 /etc/rmmount.conf # vi /etc/rmmount (次の行をファイルシステム共有セクションに追加する) share cdrom* # chmod 444 /etc/rmmount.conf (CD をロードする) # share - /dummy ro "" - /cdrom/solaris_2_6_sparc/s5 ro "" - /cdrom/solaris_2_6_sparc/s4 ro "" - /cdrom/solaris_2_6_sparc/s3 ro "" - /cdrom/solaris_2_6_sparc/s2 ro "" - /cdrom/solaris_2_6_sparc/s1 ro "" - /cdrom/solaris_2_6_sparc/s0 ro ""