Solaris のシステム管理

例 - リモートパッケージサーバーからスプールディレクトリを設定する

インストールしたいパッケージがリモートシステムから利用できるパッケージの場合は、そのパッケージを (パッケージの形で) 含むディレクトリを手作業でマウントして、ローカルスプールディレクトリにそれをコピーすることができます。次の例は、このためのコマンドを示しています。この例では、package-server という名前のリモートシステムが、/latest-packages ディレクトリにソフトウェアパッケージを持つものと想定しています。mount コマンドは、パッケージを /mnt にローカルにマウントし、pkgadd コマンドは、SUNWman パッケージを /mnt からデフォルトのスプールディレクトリ (/var/spool/pkg) にコピーします。

# mount -F nfs -o ro package-server:/latest-packages /mnt
# pkgadd -d /mnt -s /var/spool/pkg SUNWman
Transferring <SUNWman> package instance

オートマウンタがサイトで実行されている場合は、リモートパッケージサーバーを手作業でマウントする必要はありません。代わりに、オートマウンタパス (この場合は、/net/package-server/latest-packages) を、-d オプションの引数として使用してください。

# pkgadd -d /net/package-server/latest-packages -s /var/spool/pkg SUNWman
Transferring <SUNWman> package instance