Solaris のシステム管理

ファイルとグループの所有権の変更

誰かがスーパーユーザーとしてファイルを編集したために、ファイルやディレクトリの所有権が変更されていることがあります。新しいユーザーのためにホームディレクトリを作成するときは、そのホームディレクトリのドット (.) ファイルの所有者をそのユーザーにすることを忘れないようにしてください。ユーザーが「.」を所有していない場合、そのユーザーは自分のホームディレクトリにファイルを作成できません。

アクセスに関する問題は、グループの所有権が変更されたとき、またはユーザーがメンバーであるグループが /etc/group データベースから削除されたときにも発生します。

ファイルの所有権を変更するには、chown コマンドを使用します。

# chown new-owner filename

new-owner

ファイルの新しい所有者のユーザー名または UID を指定する。指定したユーザー名のエントリが passwd ファイルに存在しなければならない

filename

ファイルまたはディレクトリを指定する 

グループの所有権を変更するには、chgrp コマンドを使用します。

# chgrp new-owner filename

new-owner

新しいグループの所有者のグループ名または GID を指定する。指定したグループ名のエントリが group ファイルに存在しなければならない

filename

ファイルまたはディレクトリを指定する