Solaris のシステム管理

ファイルのアクセス権を変更する方法

  1. ファイルのアクセス権を表示します。

    # ls -l filename
    

    -l

    ファイルの現在のアクセス権を含む、長いリストを表示する 

    filename

    ファイルまたはディレクトリを指定する 

  2. ファイルのアクセス権を変更します。

    # chmod nnn filename
    

    nnn

    ファイルの所有者、グループの所有者、およびその他のすべてのユーザーに (この順番で) 割り当てるアクセス権を表す数値 

    filename

    ファイルまたはディレクトリを指定する 

    アクセス権は、指定した数値を使用して変更されます。


    注 -

    ファイル名にメタキャラクタ (* など) を指定したり、ファイル名とメタキャラクタを組み合わせたりすることによって、ディレクトリ内の複数のファイルまたはすべてのファイルのアクセス権を変更できます。


  3. ls -l コマンドを使用して、アクセス権が変更されていることを確認します。

    $ ls -l filename
    

    長いリストによって、ファイルの現在のアクセス権が表示されます。

例 - ファイルのアクセス権を変更する

次の例は、公開ディレクトリのアクセス権を、744 (読み取り/書き込み/実行、読み取り専用、読み取り専用) から 755 (読み取り/書き込み/実行、読み取り/実行、読み取り/実行) に変更する方法を示しています。

$ ls -ld public_dir
drwxr--r--  1 ignatz   staff    6023 Aug  5 12:06 public_dir
$ chmod 755 public_dir
$ ls -ld public_dir
drwxr-xr-x  1 ignatz   staff    6023 Aug  5 12:06 public_dir

次の例は、実行可能なシェルスクリプトのアクセス権を、読み取り/書き込みから読み取り/書き込み/実行に変更する方法を示しています。

$ ls -l my_script
-rw------- 1 ignatz   staff    6023 Aug  5 12:06 my_script
$ chmod 700 my_script
$ ls -l my_script
-rwx------ 1 ignatz   staff    6023 Aug  5 12:06 my_script