マニュアルページを持つコンポーネントの場合には、 MANPATH 環境変数が正しく設定されていることを確認する必要があります。インストール後、Java ES コンポーネントのマニュアルページはデフォルトのディレクトリに配置されています。コンポーネントのマニュアルページの正しい場所が、MANPATH 環境変数にすでに設定されている場合もあります。マニュアルページの場所が存在していない場合は、その場所を MANPATH 環境変数に追加します。
次の表は、Java ES コンポーネントのマニュアルページのデフォルトの場所を示します。一覧中にコンポーネントがない場合、そのコンポーネントにはマニュアルページがありません。
表 6–1 マニュアルページのデフォルトの場所
構成要素 |
マニュアルページの場所 |
---|---|
Solaris OS の場合: /opt/SUNWappserver/share/man Linux の場合: /opt/sun/appserver/share/man HP-UX の場合: /opt/sun/appserver/man/share/man |
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Solaris OS 上の Sun Cluster の場合: /opt/SUNWcacao/man Linux および HP-UX の場合: /opt/sun/man |
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Solaris OS の場合: /opt/SUNWdsee/dsee6/man Linux および HP-UX の場合: /opt/sun/dsee6/man |
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Solaris OS の場合: /opt/SUNWmfwk/man Linux の場合: /opt/sun/man |
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Solaris OS の場合: /usr/cluster/man/ |
次の手順例は、C Shell を使用して Application Server のマニュアルページを確実に参照できるようにする方法を示しています。
MANPATH 環境変数をチェックして、正しいパスが設定されているかどうかを確認します。
env | grep MANPATH
正しいパスが設定されていない場合には、Java ES コンポーネントのマニュアルページの場所を MANPATH 環境変数に追加します。
Solaris OS では、次のコマンド例は現在のセッションを対象に MANPATH 環境変数を設定します。
setenv MANPATH {$MANPATH}:/usr/dt/man:/usr/man:/opt/SUNWappserver/share/man |
ログインするたびに適用されるようにこの環境変数を設定するには、setenv コマンドの内容を、.login または .cshrc ファイルに追加します。
Linux では、必要な MANPATH を指定して /etc/man.config ファイルを更新します。たとえば、/etc/man.config ファイルに次の行を追加します。
MANPATH /opt/sun/man |
これで、新しいマニュアルページが、パスに関係なく常に参照できるようになります。
Linux 環境で、各ユーザーのシェル別に MANPATH を設定する場合、Solaris OS の場合の手順を使用します。これにより、ユーザーの個人設定を、/etc/man.config ファイルの設定よりも優先させることができます。MANSECT 変数も設定する必要があります。
HP-UX では、必要な MANPATH を使用して /etc/MANPATH ファイルを更新します。たとえば、 /etc/MANPATH ファイルに次の行を追加します。
/opt/sun/man |
Linux では、MANSECT 環境変数の設定が必要になることがあります。
/etc/man.config ファイルの MANSECT 行を編集します。例:
# and the MANSECT environment variablle is not set. MANSECT 1:8:2:3:4:5:6:7:9:tcl:n:l:p:o |
2 行目を次のように変更します。
MANSECT 1:8:2:3:4:5:6:7:9:tcl:n:l:p:o:5:dsconf:5dpconf:5dssd:5dsat:5dsoc |
マニュアルページが表示されることを確認します。
たとえば、次のコマンドによって、Application Server の asadmin のマニュアルページが表示されます。
man asadmin |