Sun Java System Message Queue 3.7 UR1 管理ガイド

ディレクトリ変数の表記規則

Message Queue では 3 種類のディレクトリ変数が使用されますが、その設定方法は、プラットフォームによって異なります。表 P–3 では、これらの変数について説明し、Solaris、Linux、および Windows の各プラットフォームでの使用方法についても説明します。


注 –

表 P–3 に記載の情報は、Message Queue のスタンドアロンインストールのみに適用されます。Message Queue をアプリケーションサーバーインストールの一環としてインストールおよび実行する場合、ディレクトリ変数は、次のように異なる値が設定されます。IMQ_HOMEappServer_install_dir/imq (appServer_install_dir はアプリケーションサーバーのインストールディレクトリ)、IMQ_VARHOMEappServer_domainName_dir /imq (appServer_domainName_dir は Message Queue ブローカを起動するドメインのドメインディレクトリ) にそれぞれ設定されます。


表 P–3 ディレクトリ変数の表記規則

変数 

説明 

IMQ_HOME

Message Queue 基本ディレクトリ (ルートインストールディレクトリ) を指すために、Message Queue マニュアルで使用されます。 

  • Solaris および Linux では、ルート Message Queue インストールディレクトリは存在しません。そのため、Message Queue マニュアルでは、Solaris および Linux のファイルの場所を参照するために IMQ_HOME は使用されません。

  • Windows の場合は、ルート Message Queue インストールディレクトリは、Message Queue バンドルを解凍したディレクトリに設定されます。

IMQ_VARHOME

Message Queue の一時的な、または動的に作成された設定ファイルやデータファイルが格納される /var ディレクトリです。任意のディレクトリを指す環境変数として設定可能です。

  • Solaris の場合、IMQ_VARHOME のデフォルトは /var/imq ディレクトリに設定されます。

  • Solaris で Sun Java System Application Server の Evaluation Edition の場合、IMQ_VARHOME のデフォルトは IMQ_HOME/var ディレクトリに設定されます。

  • Linux の場合、IMQ_VARHOME のデフォルトは /var/opt/sun/mq ディレクトリに設定されます。

  • Windows の場合、IMQ_VARHOME のデフォルトは IMQ_HOME/var ディレクトリに設定されます。

IMQ_JAVAHOME

Message Queue 実行可能ファイルに必要な Java ランタイム (JRE) の場所を指す環境変数です。

  • Solaris の場合、IMQ_JAVAHOME は、次の順序で Java ランタイムを検索しますが、オプションで、必要な JRE が置かれた場所に設定することもできます。Solaris 8 または 9 の場合:

    /usr/jdk/entsys-j2se

    /usr/jdk/latest

    /usr/jdk/jdk1.5.*

    /usr/jdk/j2sdk1.5.*

    /usr/j2se

    Solaris 10 の場合:

    /usr/jdk/entsys-j2se

    /usr/jdk/java

    /usr/jdk/latest

    /usr/j2se

  • Linux の場合、Message Queue は、次の順序で Java ランタイムを検索しますが、オプションで、必要な JRE が置かれた場所に IMQ_JAVAHOME の値を設定することもできます。

    /usr/jdk/entsys-j2se

    /usr/java/jre1.5. *

    /usr/java/jdk1.5. *

    /usr/java/jre1.4.2*

    /usr/java/j2sdk1.4.2*

  • Windows の場合、IMQ_JAVAHOME は、システムでサポートされるバージョンが見つかると、既存の Java ランタイムを指すように設定されます。サポートされるバージョンが見つからない場合は、サポートされるバージョンがインストールされます。

このマニュアルでは、IMQ_HOMEIMQ_VARHOMEIMQ_JAVAHOME などは、プラットフォーム固有の環境変数表記や構文 (UNIX での $IMQ_HOME など) に関係なく示されています。パス名には、通常、UNIX のディレクトリ区切り文字の表記法 (/) が使用されています。