Sun Java System Message Queue 3.7 UR1 管理ガイド

クライアントの起動

クライアントアプリケーションを起動する前に、アプリケーション開発者からシステムの設定方法に関する情報を入手します。Java クライアントアプリケーションを起動する場合、CLASSPATH 変数を適切に設定し、正しい .jar ファイルがインストールされていることを確認します。システムの設定の一般的な手順については、『Message Queue Developer's Guide for Java Clients』で説明していますが、開発者が追加情報を提供する場合があります。

Java クライアントアプリケーションを起動するには、次のコマンド行形式を使用します。

java clientAppName

C クライアントアプリケーションを起動するには、アプリケーション開発者が提供した形式を使用します。

アプリケーションのマニュアルには、アプリケーションで設定される属性値に関する情報が提供されています。これらの属性値をコマンド行から上書きできます。また、JNDI (Java Naming and Directory Interface) 検索により接続ファクトリを検索する Java クライアントに対して、コマンド行で属性を指定することもできます。検索でアプリケーションよりも古い接続ファクトリが戻される場合、その接続ファクトリは最新の属性をサポートしない可能性があります。そのような場合、Message Queue はこれらの属性にデフォルト値を設定します。必要に応じて、コマンド行を使用して、これらのデフォルト値を上書きできます。

コマンド行から、Java アプリケーションの属性値を指定するには、次の構文を使用します。

java [[-Dattribute=value]
] clientAppName

attribute の値は、第 16 章「管理対象オブジェクト属性のリファレンス」で説明するように、接続ファクトリの管理対象オブジェクトの属性になる必要があります。値にスペースが入る場合は、コマンド行の attribute= value 部分を引用符で囲みます。

次の例は、MyMQClient というクライアントアプリケーションを起動し、ホスト OtherHost のポート 7677 のブローカに接続します。

java -DimqAddressList=mq://OtherHost:7677/jms MyMQClient

コマンド行で指定したホスト名およびポートによって、アプリケーション自体で設定された属性値が上書きされます。

場合によっては、コマンド行で属性値を指定できません。管理者は読み取りアクセス専用を許可するように管理対象オブジェクトを設定できます。または、アプリケーション開発者が、クライアントアプリケーションに読み取り専用を許可するようにコーディングできます。アプリケーション開発者との通信は、クライアントプログラムの起動の最適な方法を理解するのに必要です。