Sun Java System Message Queue 3.7 UR1 管理ガイド

ルーティングサービス

クライアントがブローカに接続したら、メッセージのルーティングおよび配信を処理できるようになります。この段階では、ブローカはさまざまな種類の物理的送信先の作成および管理を担当し、メッセージのスムーズなフローを確保し、リソースを効率的に使用します。「ルーティングのプロパティー」で説明するブローカ設定プロパティーを使用して、それぞれのアプリケーションのニーズに合わせて、これらのタスクを管理できます。

ブローカのパフォーマンスと安定性は、使用できるメモリーなどのシステムリソースとリソースの使用効率によって異なります。設定プロパティーを設定して、受信メッセージによるブローカの過負荷やメモリー不足を防止することができます。これらのプロパティーは、リソースが不十分になってもメッセージサービスの動作を維持できるように 3 つのレベルで機能します。

こうしたシステムメモリーのしきい値がトリガーされることは、システム全体および送信先のメッセージ制限の設定が高すぎることを示しています。メモリーしきい値によって、潜在するメモリーの過負荷を必ずしもタイミングよく検出できるとは限らないため、メモリー利用率を制御するためにそれらに依存することは避け、メモリーリソースを最大限に活用できるように、システム全体および送信先の制限を再設定する必要があります。