imqcmd ユーティリティーを使用すると、ブローカとブローカのサービスを管理できます。
imqcmd コマンドの構文、サブコマンド、オプションの詳細は、第 13 章「コマンド行のリファレンス」を参照してください。物理的送信先の管理の詳細は、第 15 章「物理的送信先のプロパティーのリファレンス」で個別に扱っています。
imqcmd ユーティリティーでヘルプを表示するには、-h オプションまたは -H オプションを使用し、サブコマンドは使用しません。特定のサブコマンドのヘルプは表示されません。
たとえば、次のコマンドは imqcmd に関するヘルプを表示します。
imqcmd -H
サブコマンドまたはその他のオプションに加えて、-h オプションまたは -H オプションを指定してコマンド行を入力した場合、imqcmd ユーティリティーは -h オプションまたは -H オプションのみを処理します。コマンド行のほかのすべての項目は無視されます。
Message Queue の製品のバージョンを表示するには、-v オプションを使用します。たとえば、次のように指定します。
imqcmd -v
サブコマンドまたはその他のオプションに加えて、-v オプションを指定してコマンド行を入力した場合、imqcmd ユーティリティーは -v オプションのみを処理します。コマンド行のほかのすべての項目は無視されます。
それぞれの imqcmd サブコマンドはユーザーリポジトリに対して認証されるため、ユーザー名とパスワードが必要になります。ただし、ヘルプを表示するための -h または -H オプションを使用するコマンド、および製品のバージョンを表示するための -v オプションを使用するコマンドには必要ありません。
管理ユーザー名を指定する場合は、-u オプションを使用します。ユーザー名を省略すると、コマンドから入力が要求されます。たとえば、次のコマンドはデフォルトのブローカに関する情報を表示します。
imqcmd query bkr -u admin
この章の例を読みやすくするために、デフォルトのユーザー名 admin は -u オプションの引数として示しています。本稼動環境では、カスタムユーザー名を使用します。
パスワードは次のいずれかの方法で指定します。
パスワードファイル (passfile) を作成し、そのファイルにパスワードを入力します。コマンド行で、-passfile オプションを使用してパスワードファイルの名前を指定します。
コマンドからパスワードの入力が要求されるようにします。
これまでのバージョンの Message Queue では、-p オプションを使用して imqcmd コマンド行にパスワードを指定できました。このオプションは廃止される可能性があり、最終的には削除される予定です。
imqcmd のデフォルトブローカは、ローカルホストで実行中のブローカであり、デフォルトポートは 7676 です。
リモートホストで実行中のブローカまたはデフォルト以外のポートで待機中のブローカ、あるいはその両方にコマンドを発行する場合、-b オプションを使用してブローカのホストとポートを指定する必要があります。
この節の例は、imqcmd の使い方を表しています。
最初の例では、localhost のポート 7676 で実行中のブローカのプロパティーを一覧表示しているため、-b オプションは不要です。このコマンドはデフォルトの管理ユーザー名 (admin) を使用してパスワードを省略しています。したがってコマンドで入力が要求されています。
imqcmd query bkr -u admin
次の例では、ホスト myserver のポート 1564 で実行中のブローカのプロパティーを一覧表示しています。ユーザー名は aladdin です。このコマンドが機能するためには、ユーザーリポジトリを更新して、aladdin を admin グループに追加する必要がある場合があります。
imqcmd query bkr -b myserver:1564 -u aladdin
次の例では、localhost のポート 7676 で実行中のブローカのプロパティーを一覧表示しています。このコマンドの最初のタイムアウトは 20 秒に設定され、タイムアウト後の再試行回数が 7 回に設定されています。ユーザーのパスワードは、コマンドを呼び出したときに現在のディレクトリにある myPassfile と呼ばれるパスワードファイル内に格納されています。
imqcmd query bkr -u admin -passfile myPassfile -rtm 20 -rtr 7
ブローカとの安全な接続を確立するために、これらの例では -secure オプションを指定することもできます。ssladmin サービスが設定および起動されていれば、imqcmd は -secure オプションを指定したときに ssladmin サービスを使用します。