Sun Java System Message Queue 3.7 UR1 管理ガイド

未使用の物理的送信先ディスク容量の再利用

ディスク利用率のパターンは、特定の物理的送信先を使用しているメッセージングアプリケーションの特性によって異なります。また、物理的送信先との間でやり取りされる相対的なメッセージフローとメッセージの相対的なサイズに応じて、時間の経過とともに予約済みディスク容量が拡大することがあります。

メッセージの生成レートがメッセージの消費レートを上回る場合は、一般に、空きレコードが再利用され利用率が高くなります。ただし、メッセージの生成レートがメッセージの消費レートと同程度かそれより低い場合は、利用率は低いと予測できます。

一般に、予約済みディスク容量は安定化させ、利用率は高いまま維持させる必要があります。一般的に、システムが安定して、予約済みディスク容量がほぼ一定になり利用率が高い (75% を超える) 状態に達した場合には、未使用のディスク容量を再利用する必要はありません。システムが安定した状態になったが利用率が低い (50% を下回る) 場合は、ディスクを圧縮し、空きレコードが占有しているディスク容量を再利用できます。

データストアを圧縮する場合は、compact dst サブコマンドを使用します。次に示すのは、compact dst サブコマンドの構文です。

compact dst [-t destType -n 
destName]

このサブコマンドは、特定のタイプと名前の物理的送信先に対応するファイルベースのデータストアを圧縮します。送信先のタイプと名前が指定されていない場合は、すべての送信先が圧縮されます。圧縮する前に、物理的送信先を停止する必要があります。

予約済みのディスク容量が時間の経過とともに増え続けている場合は、送信先メモリーの制限プロパティーと制限動作を設定して送信先のメモリー管理を設定し直す必要があります (表 15–1 を参照)。

Procedure未使用の物理的送信先ディスク容量を再利用する

  1. 送信先を停止します。


    imqcmd pause dst -t q -n myQueue -u admin
  2. ディスクを圧縮します。


    imqcmd compact dst -t q -n myQueue -u admin
  3. 物理的送信先を再開します。


    imqcmd resume dst -t q -n myQueue -u admin

    送信先のタイプと名前が指定されなかった場合、これらの操作はすべての物理的送信先に対して実行されます。