単層型ファイルユーザーリポジトリは、インスタンス固有です。起動するブローカインスタンスごとに、passwd という名前のデフォルトのユーザーリポジトリが自動的に作成されます。このユーザーリポジトリは、そのリポジトリが関連付けられているブローカインスタンスの名前によって識別されたディレクトリに置かれます (付録 A 「プラットフォームごとの Message QueueTM データの場所」を参照)。
…/instances/instanceName/etc/passwd
リポジトリは 2 つのエントリから構成されます。表 7–1 の各行にエントリを示します。
表 7–1 ユーザーリポジトリでの初期エントリ
ユーザー名 |
パスワード |
グループ |
状態 |
---|---|---|---|
admin |
admin |
admin |
アクティブ |
guest |
guest |
anonymous |
アクティブ |
これらの初期エントリにより、管理者が介入しなくても、インストール後直ちに Message Queue ブローカを使用できます。
初期設定された guest ユーザーエントリを使って、クライアントはデフォルトの guest ユーザー名とパスワードでブローカインスタンスに接続できます。
初期設定された admin ユーザーエントリでは、デフォルトの admin ユーザー名とパスワードで、imqcmd コマンドを使用してブローカを管理できます。この初期エントリを更新して、パスワードを変更する必要があります (「デフォルトの管理者パスワードの変更」を参照)。
次の節では、単層型ユーザーリポジトリの設定、および管理方法について説明します。