Message Queue ユーザーマネージャーユーティリティー (imqusermgr) を使って、単層型ファイルユーザーリポジトリを編集したり設定したりできます。この節では、ユーザーマネージャーユーティリティーについて説明します。後続の節では、imqusermgr サブコマンドを使用して、特定のタスクを実行する方法について説明します。
imqusermgr コマンドの詳細は、第 13 章「コマンド行のリファレンス」を参照してください。
ユーザーマネージャーの使用に先立ち、次の点に留意してください。
ブローカ固有のユーザーリポジトリが存在していない場合は、それを作成するために該当するブローカインスタンスを起動する必要があります。
imqusermgr コマンドは、ブローカがインストールされているホスト上で実行する必要があります。
リポジトリへの書き込みに関する適切なアクセス権を持つ必要があります。たとえば、Solaris と Linux の場合、root ユーザーまたはブローカインスタンスを最初に作成したユーザーになる必要があります。
次の節の例は、デフォルトのブローカインスタンスを前提としています。
imqusermgr コマンドには、add、delete、list、update といったサブコマンドがあります。
add サブコマンドは、ユーザーとそのパスワードを指定した、またはデフォルトのブローカインスタンスリポジトリに追加し、オプションでユーザーグループを指定します。このサブコマンドの構文は次のようになります。
add [-i instanceName] -u userName -p passwd [-g group] [ -s]
delete サブコマンドは、指定したユーザーを、指定した、またはデフォルトのブローカインスタンスリポジトリから削除します。このサブコマンドの構文は次のようになります。
delete [-i instanceName] -u userName [ -s] [-f]
list サブコマンドは、指定した、またはデフォルトのブローカインスタンスリポジトリの指定したユーザーまたはすべてのユーザーに関する情報を表示します。このサブコマンドの構文は次のようになります。
list [ -i instanceName] [-u userName]
update サブコマンドは、指定した、またはデフォルトのブローカインスタンスリポジトリの指定ユーザーのパスワードまたは状態、もしくは両方を更新します。このサブコマンドの構文は次のようになります。
update [ -i instanceName] -u userName -p passwd [ -a state] [-s] [ -f]
update [-i instanceName] -u userName -a state [-p passwd] [-s] [-f]
表 7–2 に imqusermgr コマンドのオプションを一覧表示します。
表 7–2 imqusermgr オプション
オプション |
説明 |
---|---|
-a activeState |
ユーザーの状態をアクティブにするかどうかを指定します (true/false)。値が true の場合、状態はアクティブです。デフォルト値 は true です。 |
-f |
ユーザーの確認なしで、アクションを実行します。 |
-h |
使用方法に関するヘルプを表示します。コマンド行ではそれ以外のことは実行されません。 |
-i instanceName |
コマンドを適用するブローカインスタンス名を指定します。指定しない場合は、デフォルトのインスタンス名 imqbroker が使用されます。 |
-p passwd |
ユーザーのパスワードを指定します。 |
-g group |
ユーザーグループを指定します。指定できる値は、admin、user、anonymous です。 |
-s |
サイレントモードに設定します。 |
-u userName |
ユーザー名を指定します。 |
-v |
バージョン情報を表示します。コマンド行ではそれ以外のことは実行されません。 |