コマンドにはパスワードを必要とするものがいくつかあります。表 7–6 では、最初の列にパスワードを必要とするコマンド、2 番目の列にパスワードが必要な理由を一覧表示しています。
表 7–6 パスワードを使用するコマンド
コマンド |
目的 |
パスワードの目的 |
---|---|---|
imqbrokerd |
ブローカを起動する |
JDBC ベースの持続データストア、SSL 証明書キーストア、または LDAP ユーザーリポジトリにアクセスします |
imqcmd |
ブローカを管理する |
コマンドの使用が許可された管理ユーザーを認証します |
imqdbmgr |
JDBC ベースのデータストアを管理する |
データストアにアクセスします |
パスワードファイルでこれらのパスワードを指定し、-passfile オプションを使用してファイル名を指定します。次に示すのは、-passfile オプションの形式です。
imqbrokerd -passfile myPassfile
以前のリリースでは、-p、-password 、-dbpassword、-ldappassword のオプションを使用してコマンド行でパスワードを指定できました。これらのオプションには異論が多く、今後のリリースでは削除される予定です。現在のリリースでは、これらのオプションのいずれかのコマンド行の値は、パスワードファイルの対応する値よりも優先されます。
プロンプトに応じて、パスワードをインタラクティブに指定するのは、ほかのユーザーにモニタリングが表示されていなければ、もっとも安全なパスワード指定の方法です。またコマンド行でパスワードファイルも指定できます。ただし、コマンドをインタラクティブではない方法で使用する場合、パスワードファイルを使用する必要があります。
パスワードファイルは暗号化されず、このため不正なアクセスから保護するためにパスファイルにアクセス権を設定する必要があります。ファイルを表示できるユーザーを制限するが、ブローカを起動するユーザーに読み取りアクセスを許可するようにアクセス権を設定します。
パスワードファイルは、一連のプロパティーと値を収めた簡単なテキストファイルです。それぞれの値はコマンドで使用されるパスワードです。
パスワードファイルには、表 7–7 に示すパスワードを含めることができます。
表 7–7 パスワードファイル内のパスワード
サンプルパスワードファイルは、Message Queue 製品に組み込まれています。サンプルファイルの場所については、付録 A 「プラットフォームごとの Message QueueTM データの場所」を参照してください。