一般に、パフォーマンスの基準は、メッセージサービスがプロデューサからコンシューマへメッセージを配信するときの速度と効率です。ただし、パフォーマンスには、ニーズに応じて重要度が変わるさまざまな側面があります。
メッセージプロデューサまたはメッセージコンシューマの数、もしくは、システムがサポート可能な同時接続の数です。
メッセージングシステムが 1 秒間に扱えるメッセージ数、またはメッセージのバイト数です。
特定のメッセージがメッセージプロデューサからメッセージコンシューマへ配信されるまでに要する時間です。
メッセージサービス全体の可用性、つまり過負荷や障害による影響をどれだけ抑えられるかです。
メッセージ配信の効率。使用するコンピュータリソースに関係する、メッセージスループットの評価です。
パフォーマンスのこれらの異なる評価基準は、一般に相互に関連しています。メッセージスループットが高い場合、メッセージがブローカへバックログされることは、ほとんどありません。その結果、遅延も短くなり、シングルメッセージはすぐに配信されます。ただし、遅延はさまざまな要因に左右されます。そのような要因の例としては、通信リンクの速度、ブローカの処理速度、クライアントの処理速度などがあります。
どのような場合でも、パフォーマンスには複数の異なる側面があります。一般に、その中でどれがもっとも重要となるかは、特定のアプリケーションの要件によって決まります。