Sun Java System Message Queue 3.7 UR1 管理ガイド

ルーティングのプロパティー

表 14–2 に、ルーティングサービスに関するブローカプロパティーを示します。送信先の自動作成を設定するプロパティーについては、表 14–3 を参照してください。

表 14–2 ルーティングに関するブローカプロパティー

プロパティー 

データ型 

デフォルト値 

説明 

imq.system.max_count [imqcmd update bkr コマンドで使用できます]

整数 

-1

ブローカが保持するメッセージの最大数 

-1 は、メッセージ数が無制限であることを示します。

imq.system.max_size

文字列 

-1

ブローカが保持するメッセージの最大合計サイズ 

次の接尾辞を使用して、バイト、K バイト、または M バイトの単位で値を表すことができます。 

    b: バイト


    k: K バイト (1024 バイト)


    m: M バイト (1024 × 1024 = 1,048,576 バイト)


     

接尾辞を付けない値は、バイト単位になります。値 -1 は、メッセージ容量が無制限であることを示します。

     

例:

    1600: 1600 バイト


    1600b: 1600 バイト


    16k: 16 K バイト (= 16,384 バイト)


    16m: 16 M バイト (= 16,777,216 バイト)


    -1: 無制限


imq.message.max_size

文字列 

70m

単一メッセージの本文の最大サイズ 

構文は imq.system.max_size と同じです (前述の説明を参照)。

imq.message.expiration.interval

整数 

60

期限切れのメッセージを再利用する間隔 (秒単位) 

imq.resourceState .threshold

整数 

green: 0 yellow: 80orange: 90red: 98

メモリーリソースの状態をトリガーするしきい値となる使用率 (resourceStategreenyelloworange、または red)

imq.resourceState .count

整数 

green: 5000 yellow: 500orange: 50red: 0

メモリーリソースの状態のしきい値に達したかどうかを確認するまでの、バッチで許容する受信メッセージの最大数 (resourceState greenyelloworange、または red)

この制限は、システムメモリーがさらに不十分になると、メッセージプロデューサの処理速度を低下させます。 

imq.destination.DMQ.truncateBody

ブール 

false

デッドメッセージキューに保存する前にメッセージ本文を削除するかどうか 

true の場合は、メッセージヘッダーとプロパティーデータのみが保存されます。

imq.transaction.autorollback

ブール 

false

ブローカの起動時に PREPARED 状態のままになっている分散トランザクションを自動的にロールバックするかどうか 

false の場合は、コマンドユーティリティー (imqcmd) を使用して、トランザクションを手動でコミットまたはロールバックする必要があります。

表 14–3 自動作成された送信先に関するブローカプロパティー

プロパティー 

データ型 

デフォルト値 

説明 

imq.autocreate.queue [imqcmd update bkr コマンドで使用できます] , [キュー送信先のみ]

ブール 

true

キュー送信先の自動作成を許可するかどうか 

imq.autocreate.topic [トピック送信先のみ]

ブール 

true

トピック送信先の自動作成を許可するかどうか 

imq.autocreate.destination.maxNumMsgs

整数 

100000

消費されていないメッセージの最大数 

-1 は、メッセージ数が無制限であることを示します。

imq.autocreate.destination.maxBytesPerMsg

文字列 

10k

単一メッセージの最大サイズ (バイト単位) 

次の接尾辞を使用して、バイト、K バイト、または M バイトの単位で値を表すことができます。 

    b: バイト


    k: K バイト (1024 バイト)


    m: M バイト (1024 × 1024 = 1,048,576 バイト)


     

接尾辞を付けない値は、バイト単位になります。値 -1 は、メッセージサイズが無制限であることを示します。

     

例:

    1600: 1600 バイト


    1600b: 1600 バイト


    16k: 16 K バイト (= 16,384 バイト)


    16m: 16 M バイト (= 16,777,216 バイト)


    -1: 無制限


imq.autocreate.destination.maxTotalMsgBytes

文字列 

10m

消費されていないメッセージの最大合計メモリー (バイト単位)

構文は imq.autocreate.destination.maxBytesPerMsg と同じです (前述の説明を参照)。

imq.autocreate.destination.limitBehavior

文字列 

REJECT_NEWEST

メモリー制限のしきい値に達したときのブローカの動作 

    FLOW_CONTROL: プロデューサの処理速度を下げます


    REMOVE_OLDEST: もっとも古いメッセージを 破棄します


    REMOVE_LOW_PRIORITY: メッセージの有効期間に従ってもっとも優先度の低いメッセージを破棄します。プロデューシングクライアントには通知しません


    REJECT_NEWEST: もっとも新しいメッセージを拒否します。持続メッセージの場合のみ、プロデューシングクライアントに例外を通知します


     

値が REMOVE_OLDEST または REMOVE_LOW_PRIORITY で、imq.autocreate.destination.useDMQ プロパティーが true の場合、超過したメッセージはデッドメッセージキューに移動されます。

imq.autocreate.destination.maxNumProducers

整数 

100

送信先のメッセージプロデューサの最大数

この制限に達すると、新しいプロデューサを作成できません。値 -1 は、プロデューサ数が無制限であることを示します。

imq.autocreate.queue.maxNumActiveConsumers

整数 

1

キュー送信先からのロードバランスされた配信でアクティブにするメッセージコンシューマの最大数

-1 は、コンシューマ数が無制限であることを示します。

imq.autocreate.queue.maxNumBackupConsumers

整数 

0

キュー送信先からのロードバランスされた配信でバックアップにするメッセージコンシューマの最大数

-1 は、コンシューマ数が無制限であることを示します。

imq.autocreate.queue.consumerFlowLimit

整数 

1000

キューコンシューマに単一のバッチで配信するメッセージの最大数

ロードバランスされたキュー配信では、ロードバランスが開始されるまでの、アクティブコンシューマにルーティングされるキュー内のメッセージの初期数になります。送信先コンシューマは、接続で低い値を指定することで、この制限を上書きできます。 

-1 は、メッセージ数が無制限であることを示します。

imq.autocreate.topic.consumerFlowLimit

整数 

1000

トピックコンシューマに単一のバッチで配信するメッセージの最大数

-1 は、コンシューマ数が無制限であることを示します。

imq.autocreate.destination.isLocalOnly

ブール 

false

ローカル配信のみかどうか 

このプロパティーは、ブローカクラスタ内の送信先のみに適用されます。送信先の作成後は変更できません。true の場合、送信先はほかのブローカに複製されず、ローカルコンシューマ (送信先が作成されたブローカに接続しているコンシューマ) だけにメッセージを配信するように制限されます。

imq.autocreate.queue.localDeliveryPreferred

ブール 

false

ローカル配信優先かどうか 

このプロパティーは、ブローカクラスタ内のロードバランスされたキュー配信のみに適用されます。true の場合、メッセージは、ローカルブローカにコンシューマがない場合にのみリモートコンシューマに配信されます。送信先をローカルのみの配信に制限しないでください。つまり、imq.autocreate.destination.isLocalOnlyfalse にする必要があります。

imq.autocreate.destination.useDMQ

ブール 

true

デッドメッセージをデッドメッセージキューに送信するかどうか 

false の場合、デッドメッセージは単に破棄されます。