Sun Java System Message Queue 3.7 UR1 管理ガイド

第 15 章 物理的送信先のプロパティーのリファレンス

この章では、物理的送信先の設定プロパティーに関する参照情報を提供します。これらのプロパティーは、物理的送信先の作成時または更新時に設定できます。自動作成される送信先の場合は、ブローカのインスタンス設定ファイルにデフォルト値を設定します (表 14–3 を参照)。

物理的送信先のプロパティー

表 15–1 物理的送信先のプロパティー

プロパティー 

データ型 

デフォルト値 

説明 

maxNumMsgs [クラスタ環境では、クラスタ内のすべての送信先のインスタンスに一括ではなく、各インスタンスに個別に適用されます]

整数 

-1

消費されていないメッセージの最大数 

-1 は、メッセージ数が無制限であることを示します。

デッドメッセージキューの場合、デフォルト値は 1000 です。

maxBytesPerMsg

文字列 

-1

単一メッセージの最大サイズ (バイト単位) 

持続メッセージの拒否は、プロデューシングクライアントに例外として報告されます。持続性のないメッセージの場合は、通知は送信されません。 

     

次の接尾辞を使用して、バイト、K バイト、または M バイトの単位で値を表すことができます。 

    b: バイト


    k: K バイト (1024 バイト)


    m: M バイト (1024 x 1024 = 1,048,576 バイト)


     

接尾辞を付けない値は、バイト単位になります。値 -1 は、メッセージサイズが無制限であることを示します。

     

例:

    1600: 1600 バイト


    1600b: 1600 バイト


    16k: 16K バイト (= 16,384 バイト)


    16m: 16M バイト (= 16,777,216 バイト)


    -1: 無制限


maxTotalMsgBytes

文字列 

-1

消費されていないメッセージの最大合計メモリー (バイト単位)

構文は maxBytesPerMsg と同じです (前述の説明を参照)。

デッドメッセージキューの場合、デフォルト値は 10m です。

limitBehavior

文字列 

REJECT_NEWEST

メモリー制限のしきい値に達したときのブローカの動作 

    FLOW_CONTROL: プロデューサの処理速度を下げます


    REMOVE_OLDEST: もっとも古いメッセージを 破棄します


    REMOVE_LOW_PRIORITY: 有効期限に従ってもっとも優先度の低いメッセージを破棄します。プロデューシングクライアントには通知しません


    REJECT_NEWEST: もっとも新しいメッセージを拒否します。持続メッセージの場合のみ、プロデューシングクライアントに例外を通知します


     

値が REMOVE_OLDEST または REMOVE_LOW_PRIORITY で、useDMQ プロパティーが true の場合、超過したメッセージはデッドメッセージキューに移動されます。デッドメッセージキューは、デフォルトの制限動作が REMOVE_OLDEST であり、FLOW_CONTROL には設定できません。

maxNumProducers [デッドメッセージキューには設定できません]

整数 

-1

送信先のメッセージプロデューサの最大数

この制限に達すると、新しいプロデューサを作成できません。値 -1 は、プロデューサ数が無制限であることを示します。

maxNumActiveConsumers [キュー送信先のみ。]

整数 

1

キュー送信先からのロードバランスされた配信でアクティブにするメッセージコンシューマの最大数

-1 は、コンシューマ数が無制限であることを示します。Sun Java System Message QueueTM Platform Edition では、この値は 2 に制限されます。

maxNumBackupConsumers

整数 

0

キュー送信先からのロードバランスされた配信でバックアップにするメッセージコンシューマの最大数

-1 は、コンシューマ数が無制限であることを示します。Sun Java System Message Queue Platform Edition では、この値は 1 に制限されます。

consumerFlowLimit

整数 

1000

コンシューマに単一のバッチで配信するメッセージの最大数

ロードバランスされたキュー配信では、ロードバランスが開始されるまでの、アクティブコンシューマにルーティングされるキュー内のメッセージの初期数になります。送信先コンシューマは、接続で低い値を指定することで、この制限を上書きできます。 

-1 は、メッセージ数が無制限であることを示します。

isLocalOnly

ブール 

false

ローカル配信のみかどうか 

このプロパティーは、ブローカクラスタ内の送信先のみに適用されます。送信先の作成後は変更できません。true の場合、送信先はほかのブローカに複製されず、ローカルコンシューマ (送信先が作成されたブローカに接続しているコンシューマ) だけにメッセージを配信するように制限されます。

localDeliveryPreferred ,

ブール 

false

ローカル配信優先かどうか 

このプロパティーは、ブローカクラスタ内のロードバランスされたキュー配信のみに適用されます。true の場合、メッセージは、ローカルブローカにコンシューマがない場合にのみリモートコンシューマに配信されます。送信先をローカルのみの配信に制限しないでください。つまり、isLocalOnlyfalse にする必要があります。

useDMQ

ブール 

true

デッドメッセージをデッドメッセージキューに送信するかどうか 

false の場合、デッドメッセージは単に破棄されます。