Sun Java System Message Queue 3.7 UR1 管理ガイド

信頼性およびフロー制御

表 16–5 に、信頼性とフロー制御に関する接続ファクトリ属性を示します。

表 16–5 信頼性とフロー制御に関する接続ファクトリ属性

属性 

データ型 

デフォルト値 

説明 

imqAckTimeout

文字列 

0

例外をスローするまでのブローカ通知の最大待ち時間 (ミリ秒単位) 

0 は、タイムアウトがない、つまり無期限に待つことを示します。


注 –

状況によっては、値が低すぎると、タイムアウトが必要以上に早くなる可能性があります。たとえば、安全な (SSL) 接続を使用するときの LDAP ユーザーリポジトリに対する最初のユーザー認証には、30 秒以上かかることがあります。


imqConnectionFlowCount

整数 

100

測定対象のバッチのペイロードメッセージ数 

クライアントにこの数のペイロードメッセージを配信したあと、配信を一時停止します。これにより、累積された制御メッセージがある場合は、それを配信できます。ペイロードメッセージの配信は、クライアントランタイムから通知があったときに再開され、ふたたびこの数に達するまで続けられます。 

0 では、メッセージ配信の測定が無効になります。この場合、ペイロードメッセージのトラフィックが多いと、Message Queue 制御メッセージがブロックされる可能性があります。

imqConnectionFlowLimitEnabled

ブール 

false

接続レベルでメッセージフローを制限するかどうか 

imqConnectionFlowLimit

整数 

1000

接続単位での、消費のために配信およびバッファリングするメッセージの最大数 

imqConnectionFlowCount で制御されるフロー測定によって保留中の消費されていないペイロードメッセージ数がこの制限を越えたときに、特定の接続のメッセージ配信を停止します。保留中のメッセージの数が制限を下回ったときにのみ、配信を再開します。これにより、クライアントが、保留中のメッセージの処理で過負荷になってメモリー不足になるのを回避できます。

imqConnectionFlowLimitEnabledfalse の場合、この属性は無視されます。

imqConsumerFlowLimit

整数 

100

コンシューマ単位での、消費のために配信およびバッファリングするメッセージの最大数 

特定のコンシューマに対して保留中の消費されていないペイロードメッセージ数がこの制限を超えたときに、そのコンシューマへのメッセージ配信を停止します。そのコンシューマに対する保留中のメッセージの数が、imqConsumerFlowThreshold で指定される割合を下回ったときにのみ、配信を再開します。これを使用して、複数のコンシューマ間のロードバランスを向上させ、同じ接続上で 1 つのコンシューマがほかのコンシューマの通信を妨げるのを回避できます。

キュー独自の consumerFlowLimit 属性 (第 15 章「物理的送信先のプロパティーのリファレンス」を参照) に低い値を設定することで、この制限を上書きできます。また、特定の接続上のすべてのコンシューマへのメッセージ配信は、imqConnectionFlowLimit で指定する全体の制限に従います。

imqConsumerFlowThreshold

整数 

50

コンシューマ単位での、クライアントランタイムでバッファリングされるメッセージ数。imqConsumerFlowLimit に対する割合で指定し、その数を下回るとメッセージ配信を再開します