Sun Java System Message Queue 3.7 UR1 管理ガイド

HTTP/HTTPS サポートのアーキテクチャー

Message Queue メッセージングは、HTTP/HTTPS 接続で実行できます。HTTP/HTTPS 接続は、通常ファイアウォールの通過が許可されるため、ファイアウォールによってブローカからクライアントアプリケーションを分離できます。

図 C–1 に、HTTP/HTTPS サポートの提供に関連する主なコンポーネントを示します。

図 C–1 HTTP/HTTPS サポートのアーキテクチャー

図は、HTTP プロキシおよび HTTP トンネルサーブレットにより、メッセージがどのようにファイウォールを通過するかを示します。図は文字で説明されます。

図 C–1 からわかるとおり、HTTP と HTTPS サポートのアーキテクチャーは非常によく似ています。主な相違点は、HTTPS (httpsjms 接続サービス) の場合、トンネルサーブレットにクライアントアプリケーションとブローカの両方への安全な接続があることです。

ブローカへの安全な接続は、SSL に対応したトンネルサーブレット、つまり Message Queue の HTTPS トンネルサーブレットを通して提供されます。このトンネルサーブレットが、接続の要求時にブローカに自己署名付き証明書を渡します。ブローカは証明書を使用して、HTTPS トンネルサーブレットへの暗号化された接続を設定します。この接続が確立されると、クライアントアプリケーションと Web サーバーまたはアプリケーションサーバーは、クライアントアプリケーションとトンネルサーブレット間の安全な接続のネゴシエーションを行うことができます。