サーバーのライフサイクルコマンドとは、ドメイン、サービス (DAS)、またはインスタンスを、作成、削除、起動、または停止するコマンドのことです。
表 19–2 サーバーのライフサイクルコマンド
コマンド |
定義 |
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create-service |
無人の自動起動によって DAS が起動されるように設定します。このコマンドは、Solaris 10 では Service Management Facility (SMF) を使用します。これはローカルコマンドで、スーパーユーザー権限のある OS レベルのユーザーとして実行する必要があります。これは Solaris 10 でのみ使用可能です。サービスが作成されたら、ユーザーがサービスを起動、有効化、無効化、または停止する必要があります。DAS は、スーパーユーザーがアクセス権を持つフォルダに格納する必要があります。設定をネットワークファイルシステムに格納することはできません。サービスは、DAS の設定の存在するフォルダを所有する OS レベルのユーザーによって制御されるように作成されます。このコマンドを実行するには、solaris.smf.* の承認が必要です。 |
create-domain |
ドメインの設定を作成します。ドメインとは管理用の名前空間のことです。どのドメインにも設定があり、その設定は一連のファイルに格納されます。Application Server の所定のインストールでは、任意の数のドメインを作成できます。それぞれのドメインには個別の管理アイデンティティーが与えられます。ドメインは、1 つずつ独立して存在しています。所定のシステムの asadmin ユーティリティーに対してアクセス権を持つユーザーは、ドメインを作成し、自分の選択するフォルダにその設定を格納することができます。デフォルトでは、ドメイン設定は install_dir/domains ディレクトリに作成されます。この場所をオーバーライドして、別の場所に設定を格納することもできます。 |
delete-domain |
指定したドメインを削除します。ドメインはすでに存在して、停止している必要があります。 |
start-domain |
ドメインを起動します。ドメインのディレクトリが指定されていない場合は、デフォルトの install_dir/domains ディレクトリにあるドメインが起動します。複数のドメインが存在する場合、domain_name オペランドを指定する必要があります。 |
stop-domain |
指定したドメインのドメイン管理サーバーを停止します。 |
restore-domain |
ドメイン下のファイルをバックアップディレクトリから復元します。 |
list-domains |
ドメインを一覧表示します。ドメインのディレクトリが指定されていない場合は、デフォルトの install_dir/domains ディレクトリにあるドメインが表示されます。複数のドメインが存在する場合、domain_name オペランドを指定する必要があります。 |
backup-domain |
指定したドメイン下のファイルをバックアップします。 |
list-backups |
バックアップリポジトリ内のすべてのバックアップに関するステータス情報を表示します。 |
shutdown |
管理サーバーと実行中のすべてのインスタンスをシャットダウンします。再起動するには、管理サーバーを手動で起動させる必要があります。 |