Sun Java System Application Server Enterprise Edition 8.2 管理ガイド

list、get、set コマンド

asadmin listget、および set コマンドは、Application Server のドット表記名の階層にナビゲーションメカニズムを提供するために、連携して動作します。階層には、設定監視 の 2 つがあり、これらのコマンドは両方の階層に対して機能します。list コマンドでは、読み取り専用または変更可能な属性を持つ管理コンポーネントの完全修飾のドット表記名で表示されます。

設定階層は、変更可能な属性を提供します。一方、監視階層にある管理コンポーネントの属性は純粋に読み取り専用です。設定階層は、大まかにドメインのスキーマドキュメントに基づいていますが、監視階層は少し異なっています。

list コマンドを使用すると、必要な階層内の特定の管理コンポーネントに到達できます。次に、get および set コマンドを呼び出すと、すぐに管理コンポーネントの属性の名前と値を取得したり、値を設定することができます。ワイルドカード (*) オプションを使用すると、指定した完全修飾のドット表記名の中から、一致するものをすべて取得できます。

Application Server のドット表記名では、名前全体を複数部分に分けるための区切り文字として「.」(ピリオド) を使用します。これは、Unix ファイルシステムで、ファイルの絶対パス名のレベルを「/」を使用して区切る方法と同じです。getset、および list コマンドによって受け入れられるドット表記名を形成する場合、次の規則が適用されます。特定のコマンドには追加のセマンティクスが適用されることに留意してください。

list コマンドは、これら 3 つのコマンドのナビゲーション機能では、必ず最初に来るものです。特定のアプリケーションサーバーのサブシステムの属性を set (設定) または get (取得) する場合は、そのドット表記名を知っておく必要があります。list コマンドを使用すると、サブシステムのドット表記名を見つけることができます。たとえば、/ で始まる大規模なファイルシステム内の特定のファイルの変更日 (属性) を検索する場合を考えます。最初に、そのファイルのファイルシステム内での場所を検索し、その属性を確認する必要があります。したがって、Application Server の階層を理解するための最初の 2 つのコマンドは、* list "*"<command>* list * -‐monitor になります。これらのコマンドのソートされた出力を確認するには、getset、または list コマンドのマニュアルページを参照してください。