Java ES インストーラでは、製品コンポーネントとともに、各製品コンポーネントをサポートするために必要な共有コンポーネントもインストールできます。選択した製品コンポーネントをインストールする前に、インストーラは現行バージョンと以前のバージョンの共有コンポーネントがあるかどうかを確認します。インストーラが選択したコンポーネントに必要な共有コンポーネントが古いバージョンであるか存在しないことを検出すると、インストーラは現在インストールされているすべての共有コンポーネントをアップグレードし、選択したコンポーネントに必要で存在していない共有コンポーネントをすべてインストールします。この動作は「共有コンポーネントの同期」の要件を満たすものであり、非ゾーンオペレーティングシステム、大域ゾーン、およびすべての非大域ゾーンに適用されます。
しかし、この動作には次の 2 つの例外があります。
疎ルートゾーンでは、一部の共有コンポーネントをインストールまたはアップグレードできないため (「共有コンポーネントと疎ルートゾーン」を参照)、それらの共有コンポーネントを大域ゾーンでインストールまたはアップグレードするまでインストールは停止します。インストーラは次のようなメッセージを表示します。「選択したコンポーネントに必要となる次の共有コンポーネントは、疎ルートゾーンではインストールまたはアップグレードできません。それらの共有コンポーネントを大域ゾーンでインストールまたはアップグレードしてから、続行してください。「すべての共有コンポーネント」オプションを使用してください。」詳細は、「すべての共有コンポーネント」を参照してください。
大域ゾーンでは、非大域ゾーンが存在する場合、現在インストールされているすべての共有コンポーネントをアップグレードして、選択したコンポーネントに必要で存在していない共有コンポーネントをインストールすることは行われず、インストーラは特定の製品コンポーネントにとって必要かどうかにかかわりなく、すべての Java ES 共有コンポーネントを同期します。こうすることで、すべての共有コンポーネントは非大域ゾーンに伝播されるので、非大域ゾーンでバージョンの異なる共有コンポーネントが混在することはありません。