アクセスコンポーネントは、システムサービスへのフロントエンドアクセスを可能にし、多くの場合、エンタープライズファイアウォールの外にあるインターネットからのアクセスを可能にします。ここでは、次の Java ES アクセスコンポーネントについて説明します。
Sun Java System Portal Server Secure Remote Access (Portal Server Secure Remote Access) は、Portal Server のコンテンツとサービスに対するブラウザベースのセキュリティー保護されたリモートアクセスを任意のリモートブラウザに対して提供することで、Portal Server を拡張します。これにより、クライアントソフトウェアを用意する必要がなくなります。Portal Server との統合により、ユーザーはセキュリティー保護されたアクセスで、アクセス権があるコンテンツやサービスにアクセスすることができます。
Portal Server Secure Remote Access には、次のサブコンポーネントが含まれます。
Portal Server Secure Remote Access コア:コア機能を提供します。
ゲートウェイ: インターネットから送信されるリモートユーザーセッションと企業イントラネットの間のインタフェースおよびセキュリティーバリアとして機能します。ゲートウェイは単一のインタフェースにより、内部 Web サーバーとアプリケーションサーバーのコンテンツをリモートユーザーに安全に提供し、Portal Server とさまざまなゲートウェイインスタンスとの通信を制御します。
Netlet Proxy: インターネットなどのセキュリティー保護されていないネットワークを通じて、一般的な TCP/IP サービスを安全に実行できます。Netlet を使用することで、telnet、SMTP、HTTP、固定ポートアプリケーションなどのアプリケーションを実行できます。Netlet により、ファイルシステムおよびディレクトリのリモートアクセスおよび操作が可能になり、クライアントブラウザ上の Netlet アプレット、ゲートウェイ、およびアプリケーションサーバー間のセキュリティー保護された通信を確保します。
Rewriter Proxy: ゲートウェイとイントラネットコンピュータの間の HTTP トラフィックをセキュリティー保護することができます。Rewriter は、Web リンクを転送し、イントラネットの Web ページの扱いに関するルールセットを作成することで、イントラネット外から企業イントラネットの Web ページへのセキュリティー保護されたアクセスを提供します。
Sun Java System Web Proxy Server (Web Proxy Server) は、Web コンテンツのキャッシュ機能、フィルタリング機能、および配信機能を提供します。Web Proxy Server は通常、企業のファイアウォールの内側ではリモートのコンテンツサーバーに対する要求数を低減するために使用され、ファイアウォールの外側では受信されたインターネット要求に対するセキュリティー保護されたゲートウェイを提供するために使用されます。
Java ES インストーラでは、Web Proxy Server はインストール可能な単一のコンポーネントとして提供されます。