「Java ES の監視のしくみ」で説明したように、Monitoring Framework は、すべての監視対象コンポーネントに必要なインストゥルメンテーションおよびノードエージェントを提供します。したがって Monitoring Framework は、Java Enterprise System インストーラを使用して監視対象コンポーネントをインストールするたびに自動的にインストールされる共有コンポーネントです。
ただし、監視対象コンポーネントの多くはデフォルトで監視が有効ではなく、一部のコンポーネントについては、追加の設定を行わないとノードエージェントに表示されません。インストールした個々の製品コンポーネントについて、この章で説明する手順を実行してください。
この章で説明する手順を実行する前に、特定のホスト上で実行する予定のすべての製品コンポーネントをインストールおよび設定することをお勧めします。インストールまたは設定を実行する前に、『Sun Java Enterprise System 5 リリースノート (UNIX 版)』を参照することをお勧めします。
これらの手順では、通常は必要でないためまだドキュメント化されていない mfwksetup コマンドを使用します。
この章の内容は次のとおりです。
共有コンポーネントである Monitoring Framework は、必要になるたびに自動的にインストールされます。各オペレーティングシステムでインストールされるパッケージの名前については、『Sun Java Enterprise System 5 インストールリファレンス (UNIX 版)』の第 5 章「インストール可能なパッケージの一覧」を参照してください。次の表は、Monitoring Framework パッケージ内のディレクトリについての説明です。「デフォルトのパスとファイル名」で説明するように、デフォルトのインストールディレクトリ mfwk-base には次の意味があります。
Solaris システム: /opt/SUNWmfwk
Linux システム: /opt/sun/mfwk
パス |
内容の説明 |
---|---|
mfwk-base/config |
設定ファイルのテンプレート |
Solaris システム: mfwk-base/lib Linux システム: mfwk-base/share/lib |
Java アーカイブ (.jar) ファイル |
Solaris システム: mfwk-base/lib Linux システム: mfwk-base/share/lib |
32 bit 実行時ライブラリファイル (.so) |
Solaris SPARC® システム: mfwk-base/lib/sparcv9 Solaris x86 システム: mfwk-base/amd64 Linux システム: mfwk-base/lib64 |
64 ビット実行時ライブラリファイル (.so) |
mfwk-base/bin |
公開スクリプトと非公開バイナリ |
mfwk-base/mib |
Monitoring Framework によってサポートされる SNMP MIB のテキストバージョン |
mfwk-base/xml |
(mfwksetup コマンドによって配備される) エージェントおよびマスターエージェント用の共通エージェントコンテナ記述子テンプレート |
mfwk-base/dtd |
OSS/J 機能用の DTD ファイル |
/etc/mfwk-base/config |
セキュリティー関連を含む設定ファイル |
/etc/mfwk-base/xml |
エージェントおよびサンプル用の共通エージェントコンテナ記述子 |
/var/mfwk-base/logs |
Monitoring Framework のログファイル |
/var/mfwk-base/reports |
監視ルールレポートのベースディレクトリ |
/var/mfwk-base/alarms |
アラームファイルのリポジトリ |
Access Manager ではデフォルトで監視が有効ですが、制限により、監視対象オブジェクトが Monitoring Console に表示されません。
監視可能なオブジェクトおよび属性の一覧については、「Access Manager のインストゥルメンテーション」を参照してください。
次のコマンドを使用して、Access Manager で一時的に監視を無効にします。
cacaoadm unregister-module com.sun.cmm.am.xml cacaoadm restart |
編集のために次の Access Manager XML 記述子ファイルを開きます。
vi /etc/AccessMgr-base/config/com.sun.cmm.am.xml |
次の内容を含む行を探します。
<param-name>Product Name</param-name> <param-value>Access Manager</param-value> |
2 行目を次のように修正します。
<param-value>Java ES Access Manager</param-value> |
ファイルを保存し、エディタを終了します。
修正した XML モジュールを登録します。
mfwk-base/bin/mfwksetup -u /etc/AccessMgr-base/config/com.sun.cmm.am.xml mfwk-base/bin/mfwksetup -r /etc/AccessMgr-base/config/com.sun.cmm.am.xml |
共通エージェントコンテナを再起動します。
cacaoadm restart |
サードパーティー製 Web コンテナでの動作が未検証であることが理由で、Access Manager を WebSphere または WebLogic に配備したとき、監視はデフォルトで無効です。「監視を選択的に無効化および再有効化するには」の説明に従って監視を有効化できますが、この構成はサポートされていません。
監視可能なオブジェクトおよび属性の一覧については、「Application Server のインストゥルメンテーション」を参照してください。
/var/AppServer-base/domains/domain1/config/domain.xml ファイルを編集し、すべての module-monitoring-level 設定を OFF から HIGH に変更します。または、次の処理を行います。
次のコマンドで、Application Server を再起動します。
cd AppServer-base/appserv/bin asadmin stop-domain domain1 asadmin start-domain user myUser domain1 |
入力を求められたら、myUser のパスワードを入力します。
Application Server とともに Portal Server のインスタンスを配備および監視していた場合、Application Server を再起動するプロセスが Portal Server の監視に干渉します。Portal Server インスタンスが Monitoring Console に表示されるようにするには、ブラウザでポータルページを表示する必要があります。たとえば、portalserv.example.com というポータルを監視できるようにするには、ポータルページ http://portalserv.example.com:8080/portal を読み込みます。
制限により、Application Server がクラッシュまたは停止したとき、Application Server の監視対象オブジェクトは Monitoring Framework から削除されます。この状況が発生すると、Application Server は Monitoring Console から表示が消え、監視できなくなります。
監視可能なオブジェクトおよび属性の一覧については、「Calendar Server のインストゥルメンテーション」を参照してください。
ics.conf ファイルを編集します。
vi CalServ-base/cal/config/ics.conf |
次の行を追加します。
local.mfagent.enable="yes" |
Calendar Server XML モジュールを登録します。
mfwk-base/bin/mfwksetup -r /opt/SUNWics5/cal/lib/com.sun.cmm.cs.xml |
LD_LIBRARY_PATH 環境変数を次のように設定します。
LD_LIBRARY_PATH=mfwk-base/lib:$LD_LIBRARY_PATH export LD_LIBRARY_PATH |
Calendar Server を再起動します。
cd CalServ-base/cal/sbin/ ./stop-cal ./start-cal |
共通エージェントコンテナを再起動します。
cacaoadm restart |
監視可能なオブジェクトおよび属性の一覧については、「Directory Server のインストゥルメンテーション」を参照してください。
一時パスワードファイルを作成します。
echo –n password > /tmp/pwd |
次のコマンドで、Monitoring プラグインを有効にします。
DirServ-base/ds6/bin/dscfg enable-plugin -e -p 389 -w /tmp/pwd "Monitoring Plugin" |
Directory Server を再起動します。
cd DirServ-base/ds6/bin ./dsadm restart /var/DirServ-base/DSinstance/ |
監視可能なオブジェクトおよび属性の一覧については、「Instant Messaging のインストゥルメンテーション」を参照してください。
編集のために次の Instant Messaging XML 記述子ファイルを開きます。
vi /etc/IM-base/default/com.sun.cmm.im.xml |
「Install Location」を IM-base から /etc/IM-base/default に変更します。
修正した Instant Messaging XML 記述子を登録します。
mfwk-base/bin/mfwksetup -r /etc/IM-base/default/com.sun.cmm.im.xml |
ファイル IM-base/config/iim.conf に次の行を追加することにより、インストゥルメンテーションを有効にします。
iim_server.monitor.enable = true |
次のコマンドで、Instant Messaging を再起動します。
cd IM-base/sbin ./imadmin stop ./imadmin start |
共通エージェントコンテナを再起動します。
cacaoadm restart |
監視可能なオブジェクトおよび属性の一覧については、「Messaging Server のインストゥルメンテーション」を参照してください。
次のコマンドで、インストゥルメンテーションを有効にします。
MsgServ-base/sbin/configutil -o local.mfagent.enable -v 1 |
Messaging Server XML モジュールを登録します。
mfwk-base/bin/mfwksetup -r MsgServ-base/lib/com.sun.cmm.ms.xml |
Messaging Server を再起動します。
cd MsgServ-base/sbin ./stop-msg ./start-msg |
共通エージェントコンテナを再起動します。
cacaoadm restart |
監視可能なオブジェクトおよび属性の一覧については、「Portal Server のインストゥルメンテーション」を参照してください。
Portal Server を有効にするには、次の URL にログオンする必要があります。
http://FullHostname:8080/portal/dt |
これによりポータル JSP がコンパイルされ、監視の準備ができたポータルインスタンスが作成されます。
Portal Server をホストしている Application Server が再起動されるたびに、この手順を使用して監視を手動で再び有効にする必要があります。
監視可能なオブジェクトおよび属性の一覧については、「Web Server のインストゥルメンテーション」を参照してください。
次のコマンドで Web Server を起動します。
cd /var/WebServer-base/https-FullHostname/bin ./startserv |
管理サーバーを起動します。
cd /var/WebServer-base/admin-server/bin ./startserv |
もう 1 つの共有コンポーネントである共通エージェントコンテナは、Monitoring Framework がノードエージェントを実行するために依存するコンポーネントです。インストールの順序によっては、共通エージェントコンテナが停止され再起動が必要になる場合があります。また、共通エージェントコンテナはインストゥルメンテーション済みであり、同様に監視できます。監視対象オブジェクトについては、「共通エージェントコンテナのインストゥルメンテーション」を参照してください。
共通エージェントコンテナおよびノードエージェントがすでに起動しているかどうかを確認するには、次のコマンドを実行します。
cacaoadm status |
次のようなメッセージが表示された場合、ノードエージェントは実行中です。
default instance is DISABLED at system startup. Smf monitoring process: 26996 Uptime: 0 day(s), 0:57 |
次のようなメッセージが表示された場合、ノードエージェントは実行中ではありません。
default instance is DISABLED at system startup. default instance is not running. |
共通エージェントコンテナは、監視を可能にするためのインストゥルメンテーションを備えた共有コンポーネントです。「ノードエージェント」で説明するように、ホスト上またはゾーン内のすべての Java ES コンポーネントは共通エージェントコンテナおよびノードエージェントを共有します。配備環境内の、共通エージェントコンテナを監視するすべての論理ホスト上で root ユーザーとしてこのタスクを実行します。
共通エージェントコンテナが実行中の場合、次のコマンドで停止します。
cacaoadm stop |
コンテナ自体のインストゥルメンテーションを有効にします。
cacaoadm set-param enable-instrumentation=true |
設定したパラメータの値を確認し、共通エージェントコンテナを再起動します。
cacaoadm get-param enable-instrumentation cacaoadm start |
キーパスワードを作成します。
echo –n password > /etc/mfwk-base/config/security/password.cacao |
キーを生成します。
mfwk-base/bin/cpgenkey -n cacao -p /etc/mfwk-base/config/security/password.cacao |
共通エージェントコンテナ自体の監視モジュールを登録します。
cacaoadm register-module /usr/lib/cacao/ext/instrum/config/com.sun.cacao.instrum.xml cacaoadm register-module /usr/lib/cacao/ext/instrum_jesmf/config/com.sun.cacao.instrum.jesmf.xml cacaoadm register-module /usr/lib/cacao/ext/instrum_jesmf/config/com.sun.cacao.cmm.xml |
『Sun Java Enterprise System 5 リリースノート (UNIX 版)』に記載されている既知の問題も参照してください。
HP-UX 上の Java 仮想マシン (JVM) はデフォルトでは、Monitoring Framework で必要なタスクの多い処理のために調整されておらず、このことが原因で OutOfMemory 例外が発生する可能性があります。JVM を設定するには、HPjconfig ツールをダウンロードして実行します。ダウンロードは http://h21007.ww2.hp.com/dspp/tech/tech_TechDocumentDetailPage_IDX/1,1701,1620,00.html から可能です。
Windows プラットフォーム上での、Monitoring Framework による Java ES コンポーネントの監視は完全にサポートされていますが、いくつかの違いがあります。たとえば、特定の既知の問題を回避するために Java 1.5 以降にアップグレードする必要があります。その他の既知の問題については、『Sun Java Enterprise System 5 リリースノート (Windows 版)』を参照してください。
ノードエージェントのホストである共通エージェントコンテナを再起動する必要がある場合、そのノードエージェント経由で監視されているコンポーネントは、次の手順を実行するまでの間 Monitoring Console から参照できなくなります。
ノードエージェントのホストである共通エージェントコンテナを再起動します。
cacaoadm restart |
マスターエージェントのホストである共通エージェントコンテナを再起動します。マスターエージェントは、Monitoring Console をインストールしたホスト上またはゾーン内の Monitoring Framework 内で動作します。
cacaoadm restart |
マスターエージェントは自動的に、以前に監視していたすべてのノードエージェントに再接続します。
Monitoring Console のホストである Web サーバーを再起動します。
/usr/sbin/smcwebserver restart |
この節の内容は、マニュアルページのセクション 1M にある、保守コマンド mfwkadm のマニュアルページの内容を再構成したものです。このコマンドは、ノードエージェントの内容を管理するために使用します。管理する内容には、監視対象となっているコンポーネントのすべてのモジュールや、監視ジョブと呼ばれるこのノード上で定義した監視ルールが含まれます。マニュアルページの一部の用語や説明については、このガイドで使用されている用語や説明と一致するように変更が加えられています。
mfwkadm ユーティリティーは、ノードエージェントとも呼ばれる Monitoring Framework エージェントを管理するためのコマンド行インタフェースです。ノードエージェントは共通エージェントコンテナの内部で実行されます。mfwkadm ユーティリティーを使用して、ノードエージェントを停止および再起動したり、エージェントが実行する監視ジョブを管理したりできます。このコマンドは、ノードエージェントが動作しているホストと同じホストから実行することをお勧めします。このコマンドの引数は、ここで示されている順序どおりに指定する必要があります。
出力メッセージの言語を変更するには、使用する言語のロケールに対応した値を LC_MESSAGE 環境変数に設定します。mfwkadm コマンドは、lib/resources ディレクトリ内の JesmfMessages_locale.pm という名前のファイルに格納されているメッセージを使用します。指定されたロケールに対応するメッセージファイルが存在しないか、ロケールを指定しない場合、mfwkadm コマンドは JesmfMessages.pm ファイル内のデフォルトのメッセージセットを使用します。
mfwkadm ユーティリティーのサブコマンドを次に示します。アスタリスク (*) の付いたコマンドを使用するには、共通エージェントコンテナが実行中でノードエージェントがロードされている必要があります。
start
stop
restart
list-params (*)
list-modules (*)
info (*)
pm-job (*)
opstat-job (*)
thrsh-job (*)
ノードエージェントが起動してから mfwkadm ユーティリティーが使用可能になるまでの間には、ロードする共通エージェントコンテナモジュールの数に応じて数秒から数分の遅延が発生します。この期間中は、コマンドを実行しようとしても明示的なメッセージを出して失敗します。
次のオプションがサポートされています。
使用方法の要約を表示します。
共通エージェントコンテナを停止せずに、Monitoring Framework ノードエージェントとその関連コンポーネント製品モジュールを起動します。
この動作では、まずノードエージェントが配備されてから、関連するコンポーネント製品モジュールが共通エージェントコンテナに配備されます。この機能は、cacaoadm ユーティリティーの lock および undeploy サブコマンドのラッパーです。
start サブコマンドでは、ノードエージェントと、Monitoring Framework に関連付けられた Java ES コンポーネントモジュールのみが起動されます。コンポーネントモジュールには com.sun.cmm というプレフィックスが付きます。
セキュリティー:start サブコマンドを実行できるのは、共通エージェントコンテナを起動したユーザーに限られます。それ以外のユーザーが実行しようとした場合、次のようなエラーメッセージが表示されます。
Error occured in mfwkadm Problem running /usr/sbin/cacaoadm unlock com.sun.mfwk 2>&1. Stdout/Stderr: This command must be run by user: [root]. |
Monitoring Framework ノードエージェントと、それに関連付けられた共通エージェントコンテナ内の Java ES コンポーネントモジュールを停止します。
この動作ではまず、共通エージェントコンテナに配備されているすべての Java ES コンポーネントのモジュールが停止され、続いてノードエージェントが停止されます。この機能は、cacaoadm ユーティリティーの lock および unlock サブコマンドのラッパーです。
stop サブコマンドは、Monitoring Framework と関連付けられている Java ES コンポーネントモジュールのみを停止し、続いてノードエージェント自体を停止します。コンポーネントモジュールには com.sun.cmm というプレフィックスが付きます。
セキュリティー:stop サブコマンドを実行できるのは、共通エージェントコンテナを起動したユーザーに限られます。それ以外のユーザーが実行しようとした場合、次のようなエラーメッセージが表示されます。
Error occured in mfwkadm Problem running /usr/sbin/cacaoadm unlock com.sun.mfwk 2>&1. Stdout/Stderr: This command must be run by user: [root]. |
Monitoring Framework ノードエージェントと、それに関連付けられた共通エージェントコンテナ内の Java ES コンポーネントモジュールを再起動します。
この動作は、stop および start サブコマンドと同じように、ノードエージェントと、それに関連付けられた共通エージェントコンテナ内のモジュールの停止および起動を試みます。
セキュリティー:restart サブコマンドを実行できるのは、共通エージェントコンテナを起動したユーザーに限られます。それ以外のユーザーが実行しようとした場合、次のようなエラーメッセージが表示されます。
Error occured in mfwkadm Problem running //usr/sbin/cacaoadm unlock com.sun.mfwk 2>&1. Stdout/Stderr: This command must be run by user: [root]. |
Monitoring Framework ノードエージェントに関係するすべての設定パラメータを一覧表示します。
セキュリティー:このコマンドにはユーザー制限はありません。
Common Monitoring Model (CMM) を実装し、共通エージェントコンテナにロードされるコンポーネント製品モジュールの一覧を表示します。このサブコマンドは、インストールされた各 Java ES コンポーネントのすべての実行中インスタンスも一覧表示します。各コンポーネントには、0 個、1 個、または 2 個以上の実行中インスタンスが存在する可能性があります。
セキュリティー:共通エージェントコンテナを起動したユーザー以外のユーザーが実行した場合、インストールされた Java ES コンポーネントの一覧にはコンポーネントインスタンスは含まれません。
runningInstance で指定された実行中インスタンスについての情報を表示します。runningInstance は、list-modules サブコマンドの出力で表示された実行中インスタンスと一致する必要があります。
表示される情報には次のものが含まれます。
監視ジョブのタイプごとに、実行中のインスタンスと関連付けられたすべての監視可能オブジェクトがクラス名でソートされて表示されます。監視可能なオブジェクトとは、pm-job サブコマンドでパフォーマンス監視ジョブを、opstat-job サブコマンドで運用ステータスジョブを、または thrsh-job サブコマンドでしきい値監視ジョブを作成できるオブジェクトのことです。
監視可能オブジェクトのクラスごとに、各クラスの名前やタイプなど、クラスの監視可能属性のすべてが表示されます。
セキュリティー:共通エージェントコンテナを起動したユーザー以外によって実行された場合、情報は表示されません。
パフォーマンス監視ジョブを作成できるオブジェクトについて、現在監視可能なすべてのクラスの一覧を表示します。
パフォーマンス監視ジョブを作成できる、現在監視可能なすべてのオブジェクトの一覧を表示します。デフォルトでは、すべての監視可能クラスの、またすべてのドメイン内のすべてのオブジェクトが一覧表示されます。オブジェクトの一覧はクラス名でソートされます。
オプションの objectClass を指定すると、その特定クラスの監視可能オブジェクトのみに出力が限定されます。objectClass は、pm-job observable-classes サブコマンドによって一覧表示されるいずれかのクラスである必要があります。
オプションの objectDomain を指定すると、そのドメイン内の監視可能オブジェクトのみに出力が限定されます。オブジェクトのドメインは、オブジェクトの名前のうちコロン (:) 記号よりも前の文字列の部分です。
objectClass で指定されたオブジェクトクラスのすべての監視可能属性の一覧を表示します。属性はその名前および型とともに表示されます。objectClass は、pm-job observable-classes サブコマンドによって一覧表示されるパフォーマンス監視ジョブをサポートするクラスのいずれかである必要があります。
現在定義されているすべてのパフォーマンス監視ジョブの一覧を表示します。定義されているパフォーマンス監視ジョブが存在するオブジェクトごとにジョブが一覧表示され、オブジェクトはそのクラス名によってソートされます。各ジョブについて表示される情報は、pm-job info サブコマンドによって表示されるものと同じです。
セキュリティー:共通エージェントコンテナを起動したユーザー以外によって実行された場合、ジョブは表示されません。
jobName で指定されたパフォーマンス監視ジョブについての詳細情報を表示します。jobName は、pm-job list サブコマンドによって表示されるジョブである必要があります。このサブコマンドは次の情報を表示します。
パフォーマンス監視ジョブの名前。
パフォーマンス監視ジョブのタイプ。「by object」(オブジェクト別) または「by class」(クラス別) のいずれか。オブジェクト別ジョブは、1 つ以上の名前付きオブジェクトインスタンスを監視します。クラス別ジョブは、オブジェクトクラスのすべてのインスタンスを監視します。mfwkadm ユーティリティーではクラス別ジョブを作成できないことに注意してください。
パフォーマンス監視ジョブの状態。「active on-duty」(アクティブで監視中)、「active off-duty」(アクティブのみ)、または「suspended」(停止中) のいずれか。「アクティブで監視中」のジョブは、その時点でスケジュールに従って実行中であり、かつデータを収集中です。「アクティブのみ」のジョブは実行中ですが、その時点で作業スケジュール外であるためデータは収集していません。「停止中」のジョブは実行されておらず、データも収集していません。パフォーマンス監視ジョブの実行状態を変更するには、pm-job suspend および pm-job resume サブコマンドを使用します。
パフォーマンス監視ジョブの粒度 (秒数)。これは、このジョブによるデータ収集の間隔です。
監視ジョブのレポート期間。レポート期間と粒度の積により、通知頻度が算出されます。たとえば、粒度が 10 秒でレポート期間が 6 の場合、イベント別のジョブレポートは 10 秒おきにデータを収集し、6 つのレポートを含む通知を 60 秒 (10*6) おきに送信します。ジョブがファイル別のレポートも行っている場合、このジョブは 6 つの生成されたファイルの場所を含むイベントを 60 秒おきに送信します。
パフォーマンス監視ジョブがイベント別のレポートを行っているかどうか。これは、パフォーマンス監視ジョブの結果が、登録済みクライアントに通知として送信されることを意味します。
パフォーマンス監視ジョブがファイル別のレポートを行っているかどうか。これは、パフォーマンス監視ジョブのレポートがローカルファイルに書き込まれ、ファイル名を含む通知が登録済みクライアントに送信されることを意味します。
パフォーマンス監視ジョブのレポート形式。これは常に XML です。
パフォーマンス監視ジョブのスケジュール。スケジュールは、ジョブが「アクティブで監視中」(データを収集する) または「アクティブのみ」(データは収集しない) の状態になる日時を指定します。
オブジェクト別ジョブについては、次の情報が表示されます。
名前でソートされた監視対象オブジェクトの一覧。
監視可能属性のうち一部のみが指定されている場合、監視対象オブジェクトの監視対象属性が名前および型別に一覧表示されます。
クラス別ジョブについては、次の情報が表示されます。
名前でソートされた監視対象クラスの一覧。
監視可能属性のうち一部のみが指定されている場合、監視対象クラスの監視対象属性が名前および型別に一覧表示されます。これらの属性はすべてのクラスに共通です。
セキュリティー:共通エージェントコンテナを起動したユーザー以外によって実行された場合、情報は表示されません。
1 つ以上のオブジェクトを対象とした新しいパフォーマンス監視ジョブを作成します。mfwkadm コマンドでは、クラス別ジョブは作成できません。パフォーマンス監視ジョブを作成するとき、次のパラメータを設定できます。
パフォーマンス監視ジョブを一意に識別する文字列。jobName には、ほかのパフォーマンス監視ジョブによってすでに使用されている文字列は指定できません。
ジョブが「アクティブで監視中」のときに、2 回の連続する測定データ収集の開始間隔を秒数で指定します。粒度期間の指定例は、300 秒 (5 分)、900 秒 (15 分)、1800 秒 (30 分おき)、3600 秒 (1 時間おき) などです。ほとんどの場合、300 秒の粒度期間で十分です。一部の測定値については、より大きな粒度期間でデータを収集すると効果的な場合があります。
パフォーマンス監視ジョブがデータを収集してレポートする、1 つ以上の監視対象オブジェクト。objectName は、pm-job list または pm-job observable-objects サブコマンドによって表示されるオブジェクトである必要があります。「object=objectName」パラメータを複数指定すると、複数のオブジェクトを監視する 1 つのパフォーマンス監視ジョブが作成されます。
セキュリティー:このサブコマンドを実行できるのは、共通エージェントコンテナを起動したユーザーに限られます。
jobName で指定されたパフォーマンス監視ジョブを削除します。jobName は、pm-job list サブコマンドによって表示されるジョブである必要があります。
セキュリティー:このサブコマンドを実行できるのは、共通エージェントコンテナを起動したユーザーに限られます。
jobName で指定されたパフォーマンス監視ジョブを停止します。停止されたジョブは、そのスケジュールに関係なく、実行されずデータも収集しません。ただし、ジョブの定義は残り、pm-job resume サブコマンドによってそのジョブを再びアクティブにすることができます。jobName は、pm-job list サブコマンドによって表示されるジョブである必要があります。
セキュリティー:このサブコマンドを実行できるのは、共通エージェントコンテナを起動したユーザーに限られます。
jobName で指定されたパフォーマンス監視ジョブを再開します。再開されたジョブは、そのスケジュールに従ったデータ収集およびレポート送信を開始します。jobName は、pm-job list サブコマンドによって表示されるジョブである必要があります。これは、pm-job suspend サブコマンドとペアで機能するコマンドです。
セキュリティー:このサブコマンドを実行できるのは、共通エージェントコンテナを起動したユーザーに限られます。
運用ステータス監視ジョブを作成できるオブジェクトについて、現在監視可能なすべてのクラスの一覧を表示します。
運用ステータス監視ジョブを作成できる、現在監視可能なすべてのオブジェクトの一覧を表示します。デフォルトでは、すべての監視可能クラスの、またすべてのドメイン内のすべてのオブジェクトが一覧表示されます。オブジェクトの一覧はクラス名でソートされます。
オプションの objectClass を指定すると、その特定クラスの監視可能オブジェクトのみに出力が限定されます。objectClass は、opstat-job observable-classes サブコマンドによって一覧表示されるいずれかのクラスである必要があります。
オプションの objectDomain を指定すると、そのドメイン内の監視可能オブジェクトのみに出力が限定されます。オブジェクトのドメインは、オブジェクトの名前のうちコロン (:) 記号よりも前の文字列の部分です。
objectClass で指定されたオブジェクトクラスのすべての監視可能属性の一覧を表示します。属性はその名前および型とともに表示されます。objectClass は、opstat-job observable-classes サブコマンドによって一覧表示されるいずれかのクラスである必要があります。
現在定義されているすべての運用ステータス監視ジョブの一覧を表示します。定義されている運用ステータス監視ジョブが存在するオブジェクトごとにジョブが一覧表示され、オブジェクトはそのクラス名によってソートされます。各ジョブについて表示される情報は、opstat-job info サブコマンドによって表示されるものと同じです。
セキュリティー:共通エージェントコンテナを起動したユーザー以外によって実行された場合、ジョブは表示されません。
jobName で指定された運用ステータス監視ジョブについての詳細情報を表示します。jobName は、opstat-job list サブコマンドによって表示されるジョブである必要があります。このサブコマンドは次の情報を表示します。
運用ステータス監視ジョブの名前。
運用ステータス監視ジョブのタイプ。「by object」(オブジェクト別) または「by class」(クラス別) のいずれか。オブジェクト別ジョブは、1 つの名前付きオブジェクトインスタンスを監視します。クラス別ジョブは、オブジェクトクラスのすべてのインスタンスを監視します。mfwkadm ユーティリティーではクラス別ジョブを作成できないことに注意してください。
運用ステータス監視ジョブの状態。「active on-duty」(アクティブで監視中)、「active off-duty」(アクティブのみ)、または「suspended」(停止中) のいずれか。「アクティブで監視中」のジョブは、その時点でスケジュールに従って実行中であり、かつデータを収集中です。「アクティブのみ」のジョブは実行中ですが、その時点で作業スケジュール外であるためデータは収集していません。「停止中」のジョブは実行されておらず、データも収集していません。運用ステータス監視ジョブの実行状態を変更するには、opstat-job suspend および opstat-job resume サブコマンドを使用します。
運用ステータス監視ジョブの粒度 (秒数)。これは、このジョブによるデータ収集の間隔です。
運用ステータス監視ジョブがイベント別のレポートを行っているかどうか。これは、運用ステータス監視ジョブの結果が、登録済みクライアントに通知として送信されることを意味します。
運用ステータス監視ジョブがファイル別のレポートを行っているかどうか。これは、運用ステータス監視ジョブのレポートがローカルファイルに書き込まれ、ファイル名を含む通知が登録済みクライアントに送信されることを意味します。
運用ステータス監視ジョブのレポート形式。これは常に XML です。
運用ステータス監視ジョブのスケジュール。スケジュールは、ジョブが「アクティブで監視中」(データを収集する) または「アクティブのみ」(データは収集しない) の状態になる日時を指定します。
オブジェクト別ジョブの場合、名前でソートされた監視対象オブジェクトの一覧。
クラス別ジョブの場合、名前でソートされた監視対象クラスの一覧。
セキュリティー:共通エージェントコンテナを起動したユーザー以外によって実行された場合、情報は表示されません。
1 つ以上のオブジェクトを対象とした新しい運用ステータス監視ジョブを作成します。mfwkadm コマンドでは、クラス別ジョブは作成できません。パフォーマンス監視ジョブを作成するとき、次のパラメータを設定できます。
運用ステータス監視ジョブを一意に識別する文字列。jobName には、ほかの運用ステータス監視ジョブによってすでに使用されている文字列は指定できません。
ジョブが「アクティブで監視中」のときに、2 回の連続する測定データ収集の開始間隔を秒数で指定します。
運用ステータス監視ジョブがデータを収集してレポートする、1 つ以上の監視対象オブジェクト。objectName は、opstat-job list または opstat-job observable-objects サブコマンドによって表示されるオブジェクトである必要があります。「object=objectName」パラメータを複数指定すると、複数のオブジェクトを監視する 1 つの運用ステータス監視ジョブが作成されます。
セキュリティー:このサブコマンドを実行できるのは、共通エージェントコンテナを起動したユーザーに限られます。
jobName で指定された運用ステータス監視ジョブを削除します。jobName は、opstat-job list サブコマンドによって表示されるジョブである必要があります。
セキュリティー:このサブコマンドを実行できるのは、共通エージェントコンテナを起動したユーザーに限られます。
jobName で指定された運用ステータス監視ジョブを停止します。停止されたジョブは、そのスケジュールに関係なく、実行されずデータも収集しません。ただし、ジョブの定義は残り、opstat-job resume サブコマンドによってそのジョブを再びアクティブにすることができます。jobName は、opstat-job list サブコマンドによって表示されるジョブである必要があります。
セキュリティー:このサブコマンドを実行できるのは、共通エージェントコンテナを起動したユーザーに限られます。
jobName で指定された運用ステータス監視ジョブを再開します。再開されたジョブは、そのスケジュールに従ったデータ収集およびレポート送信を開始します。jobName は、opstat-job list サブコマンドによって表示されるジョブである必要があります。これは、opstat-job suspend サブコマンドとペアで機能するコマンドです。
セキュリティー:このサブコマンドを実行できるのは、共通エージェントコンテナを起動したユーザーに限られます。
しきい値監視ジョブを作成できるオブジェクトについて、現在監視可能なすべてのクラスの一覧を表示します。
しきい値監視ジョブを作成できる、現在監視可能なすべてのオブジェクトの一覧を表示します。デフォルトでは、すべての監視可能クラスの、またすべてのドメイン内のすべてのオブジェクトが一覧表示されます。オブジェクトの一覧はクラス名でソートされます。
オプションの objectClass を指定すると、その特定クラスの監視可能オブジェクトのみに出力が限定されます。objectClass は、thrsh-job observable-classes サブコマンドによって一覧表示されるいずれかのクラスである必要があります。
オプションの objectDomain を指定すると、そのドメイン内の監視可能オブジェクトのみに出力が限定されます。オブジェクトのドメインは、オブジェクトの名前のうちコロン (:) 記号よりも前の文字列の部分です。
objectClass で指定されたオブジェクトクラスのすべての監視可能属性の一覧を表示します。属性はその名前および型とともに表示されます。objectClass は、thrsh-job observable-classes サブコマンドによって一覧表示されるいずれかのクラスである必要があります。
現在定義されているすべてのしきい値監視ジョブの一覧を表示します。定義されているしきい値監視ジョブが存在するオブジェクトごとにジョブが一覧表示され、オブジェクトはそのクラス名によってソートされます。各ジョブについて表示される情報は、thrsh-job info サブコマンドによって表示されるものと同じです。
セキュリティー:共通エージェントコンテナを起動したユーザー以外によって実行された場合、ジョブは表示されません。
jobName で指定されたしきい値監視ジョブについての詳細情報を表示します。jobName は、thrsh-job list サブコマンドによって表示されるジョブである必要があります。このサブコマンドは次の情報を表示します。
しきい値監視ジョブの名前。
しきい値監視ジョブの多重度。このリリースでは、1 つのオブジェクトの 1 つの属性を監視する単純なしきい値監視ジョブのみを使用できます。
しきい値監視ジョブの状態。「active on-duty」(アクティブで監視中)、「active off-duty」(アクティブのみ)、または「suspended」(停止中) のいずれか。「アクティブで監視中」のジョブは、その時点でスケジュールに従って実行中であり、かつデータを収集中です。「アクティブのみ」のジョブは実行中ですが、その時点で作業スケジュール外であるためデータは収集していません。「停止中」のジョブは実行されておらず、データも収集していません。しきい値監視ジョブの実行状態を変更するには、thrsh-job suspend および thrsh-job resume サブコマンドを使用します。
しきい値監視ジョブの粒度 (秒数)。これは、このジョブによるデータ収集の間隔です。
しきい値監視ジョブのスケジュール。スケジュールは、ジョブが「アクティブで監視中」(データを収集する) または「アクティブのみ」(データは収集しない) の状態になる日時を指定します。
しきい値監視ジョブのアラーム設定。これは、監視対象属性の監視対象値が、定義されたしきい値を超えたときに生成されるアラームです。表示にはアラームの種類および重大度が含まれます。
しきい値監視ジョブの監視対象オブジェクト。
しきい値が適用される属性名。
アラームを生成するしきい値の値。
しきい値に達したときにアラームを生成する値の進行方向。RISING (上昇) または FALLING (下降)。
しきい値の許容範囲オフセット。方向が RISING の場合、監視対象属性の値が thresholdValue-offsetValue を下回るまでアラームは再生成されません。方向が FALLING の場合、監視対象属性の値が thresholdValue+offsetValue を上回るまでアラームは再生成されません。この動作は、オフセットがゼロの場合でも適用されます。
セキュリティー:共通エージェントコンテナを起動したユーザー以外によって実行された場合、情報は表示されません。
1 つのオブジェクトの 1 つの属性を監視する新しいしきい値監視ジョブを作成します。しきい値ジョブを作成するとき、次のパラメータを設定できます。
しきい値監視ジョブを一意に識別する文字列。jobName には、ほかのしきい値監視ジョブによってすでに使用されている文字列は指定できません。
しきい値監視ジョブが、しきい値との比較目的で属性値を収集する対象の監視可能オブジェクト。objectName は、thrsh-job list または thrsh-job observable-objects サブコマンドによって表示されるオブジェクトである必要があります。
ジョブが「アクティブで監視中」のときに、2 回の連続する属性値監視の開始間隔を秒数で指定します。
しきい値監視ジョブがその値を収集し、しきい値と比較する対象の属性の名前。attributeName は、thrsh-job info または thrsh-job observable-attributes サブコマンドによって一覧表示される属性名である必要があります。
監視される監視可能属性の型。attributeType は、thrsh-job info または thrsh-job observable-attributes サブコマンドによって一覧表示される属性の型である必要があります。
thresholdDirection で指定された方向にしきい値を通過したときに、このしきい値監視ジョブがアラームを生成する監視対象属性の値。
offsetValue は、後続のアラームを生成する際のしきい値監視ジョブの許容範囲を決定します。offsetValue はゼロまたは正の値である必要があります。アラームイベントが生成されたあと、offsetValue および thresholdDirection によって定義された範囲を監視対象属性の値が超えるまで、新しいアラームイベントは生成されません。
方向が RISING の場合、監視対象属性の値が thresholdValue-offsetValue を下回るまでアラームイベントは再生成されません。方向が FALLING の場合、監視対象属性の値が thresholdValue+offsetValue を上回るまでアラームイベントは再生成されません。この動作は、offsetValue がゼロの場合にも適用されます。
セキュリティー:このサブコマンドを実行できるのは、共通エージェントコンテナを起動したユーザーに限られます。
jobName で指定されたしきい値監視ジョブを削除します。jobName は、thrsh-job list サブコマンドによって表示されるジョブである必要があります。
セキュリティー:このサブコマンドを実行できるのは、共通エージェントコンテナを起動したユーザーに限られます。
jobName で指定されたしきい値監視ジョブを停止します。停止されたジョブは、そのスケジュールに関係なく、実行されずデータも収集しません。ただし、ジョブの定義は残り、thrsh-job resume サブコマンドによってそのジョブを再びアクティブにすることができます。jobName は、thrsh-job list サブコマンドによって表示されるジョブである必要があります。
セキュリティー:このサブコマンドを実行できるのは、共通エージェントコンテナを起動したユーザーに限られます。
jobName で指定されたしきい値監視ジョブを再開します。再開されたジョブは、そのスケジュールに従ったデータ収集およびレポート送信を開始します。jobName は、thrsh-job list サブコマンドによって表示されるジョブである必要があります。これは、thrsh-job suspend サブコマンドとペアで機能するコマンドです。
セキュリティー:このサブコマンドを実行できるのは、共通エージェントコンテナを起動したユーザーに限られます。
次の架空のシナリオは、mfwkadm ユーティリティーと、そのオプションおよびサブコマンドの使用方法の例を示します。
list-modules サブコマンドは、現在のホスト上の Java ES コンポーネントインスタンスと、それらに対応する共通エージェントコンテナ内のモジュールを示します。次の例は、2 つのインストール済みコンポーネントを一覧表示します。Directory Server には実行中のインスタンスがなく、Web Server には 1 つの実行中インスタンスがあります。
$ mfwkadm list-modules Installed products and their running instances: ============================================== Instances for installed product: com.sun.cmm.ds:collectionID=/opt/SUNWdsee/ds6, name=Sun Java(TM) System Directory Server,type=CMM_InstalledProduct ------------------------------- No instance. Instances for installed product: com.sun.cmm.ws:collectionID=/var/opt/SUNWwbsvr7, name=WebServer,type=CMM_InstalledProduct ------------------------------- /wsPrefix/com.sun.cmm.ws:name=https-hostname.example.com,type=CMM_ApplicationSystem |
次の info サブコマンドは、Web Server インスタンス内の監視可能オブジェクトと、それらのオブジェクトのクラスおよび属性をジョブのタイプ別に表示します。
$ mfwkadm info /wsPrefix/com.sun.cmm.ws:name=https-hostname.example.com,\\ type=CMM_ApplicationSystem Information about running instance: /wsPrefix/com.sun.cmm.ws: name=https-hostname.example.com,type=CMM_ApplicationSystem ================================== Observable objects for performance jobs: --------------------------------------- + Objects of class: com.sun.cmm.settings.CMM_ApplicationSystemSetting /wsPrefix/com.sun.cmm.ws:name=https-hostname.example.com-setting, type=CMM_ApplicationSystemSetting Observable attributes: Caption [STRING] ConfigurationDirectory [STRING] CreationClassName [STRING] Description [STRING] DirectoryName [STRING] ElementName [STRING] InstanceID [STRING] Name [STRING] URL [STRING] + Objects of class: com.sun.cmm.settings.CMM_KeepAliveSetting /wsPrefix/com.sun.cmm.ws:name=process-1-keepalive-setting, type=CMM_KeepAliveSetting Observable attributes: AllocationUnit [STRING] Caption [STRING] ConnectionsUpperBound [LONG] CreationClassName [STRING] Description [STRING] ElementName [STRING] InputUnit [STRING] InstanceID [STRING] LowerAllocationLimit [LONG] LowerInputLimit [LONG] LowerOutputLimit [LONG] Name [STRING] OtherAllocationUnit [STRING] OtherInputUnit [STRING] OtherLowerAllocationLimit [LONG] OtherLowerInputLimit [LONG] OtherLowerOutputLimit [LONG] OtherOutputUnit [STRING] OtherUpperAllocationLimit [LONG] OtherUpperInputLimit [LONG] OtherUpperOutputLimit [LONG] OutputUnit [STRING] QueuedUpperBound [LONG] SecondsTimeout [LONG] TimeoutUpperBound [LONG] UpperAllocationLimit [LONG] UpperInputLimit [LONG] UpperOutputLimit [LONG] ... |
次のコマンドは、定義済みのパフォーマンス監視ジョブの一覧を表示します。この例では、1 つのオブジェクトを監視する、myPerfJob という名前の 1 つのパフォーマンス監視ジョブが存在します。
$ mfwkadm pm-job list BY_OBJECTS performance jobs: =========================== Performance job information for: myPerfJob ------------------------------- Type: BY_OBJECTS State: ACTIVE_ON_DUTY Granularity period: 30 Reporting period: 1 By event: EVENT_SINGLE By file: EVENT_SINGLE Report format: XML Schedule: Global start time: Immediately Global stop time: Forever Weekly schedule: Everyday Daily schedule: All day Observed objects: /wsPrefix/com.sun.cmm.ws:name=virtualServer-hostname.example.com- webApp-/-stats,type=CMM_VirtualServerWebModuleStats Observed attributes: All available BY_CLASSES performance jobs: =========================== No jobs found. |
次のコマンドは、opstat-job info または opstat-job observable-objects サブコマンドで取得された 2 つの監視可能オブジェクトに関係する運用ステータス監視ジョブを作成します。
$ mfwkadm opstat-job create myOpStatJob granularity=60 \\ object=/wsPrefix/com.sun.cmm.ws:name=process-1,type=CMM_UnixProcess \\ object=/wsPrefix/com.sun.cmm.ws:name=process-1-DNSCache1,type=CMM_DnsCache |
次のコマンドは、前の例で作成したジョブを停止します。
$ mfwkadm opstat-job suspend myOpStatJob |
次のコマンドは、潜在的なしきい値監視ジョブの監視可能クラスを示します。
$ mfwkadm thrsh-job observable-classes Threshold jobs observable classes: ================================= com.sun.cmm.cim.CIM_ScopedSettingData com.sun.cmm.cim.CIM_SettingData com.sun.cmm.cim.CIM_StatisticalData com.sun.cmm.cim.statistics.CIM_EthernetPortStatistics com.sun.cmm.cim.statistics.CIM_NetworkPortStatistics com.sun.cmm.cim.statistics.j2ee.CIM_J2eeJVMStats com.sun.cmm.cim.statistics.j2ee.CIM_J2eeStatistic com.sun.cmm.settings.CMM_ApplicationSystemSetting com.sun.cmm.settings.CMM_KeepAliveSetting com.sun.cmm.settings.CMM_QueueTimeoutSetting com.sun.cmm.settings.CMM_RFC2788ApplicationSystemSetting com.sun.cmm.settings.CMM_ScopedSettingData com.sun.cmm.settings.CMM_SoftwareResourceSetting com.sun.cmm.settings.CMM_SWRBufferSetting com.sun.cmm.settings.CMM_SWRLimitSetting com.sun.cmm.settings.CMM_SWRQueueSetting com.sun.cmm.settings.CMM_VirtualServerSetting com.sun.cmm.statistics.CMM_ApplicationSystemStats com.sun.cmm.statistics.CMM_ApplicationSystemWatchdogStats com.sun.cmm.statistics.CMM_ConnectionQueueStats com.sun.cmm.statistics.CMM_DnsCacheStats com.sun.cmm.statistics.CMM_EthernetPortStats com.sun.cmm.statistics.CMM_FileCacheStats com.sun.cmm.statistics.CMM_HTTPResponsesStats com.sun.cmm.statistics.CMM_JVMJSR174ExtStats com.sun.cmm.statistics.CMM_JVMJSR174Stats com.sun.cmm.statistics.CMM_JVMStats com.sun.cmm.statistics.CMM_NetworkPortStats com.sun.cmm.statistics.CMM_OperatingSystemStats com.sun.cmm.statistics.CMM_ProcessorStats com.sun.cmm.statistics.CMM_ProcessStats com.sun.cmm.statistics.CMM_QueueTimeoutStats com.sun.cmm.statistics.CMM_RFC2788ApplicationTableStats com.sun.cmm.statistics.CMM_ServiceStats com.sun.cmm.statistics.CMM_SoftwareResourceStats com.sun.cmm.statistics.CMM_SolarisEthernetPortStats com.sun.cmm.statistics.CMM_SolarisNetworkPortStats com.sun.cmm.statistics.CMM_SolarisOperatingSystemStats com.sun.cmm.statistics.CMM_SolarisProcessorStats com.sun.cmm.statistics.CMM_SolarisProcessorSysinfoStats com.sun.cmm.statistics.CMM_SolarisProcessorVmStats com.sun.cmm.statistics.CMM_Statistic com.sun.cmm.statistics.CMM_SWRBufferStats com.sun.cmm.statistics.CMM_SWRCacheStats com.sun.cmm.statistics.CMM_SWRLimitStats com.sun.cmm.statistics.CMM_SWRQueueStats com.sun.cmm.statistics.CMM_UnixOperatingSystemStats com.sun.cmm.statistics.CMM_UnixProcessStats com.sun.cmm.statistics.CMM_VirtualServerWebModuleStats com.sun.cmm.statistics.CMM_WebModuleStats |
次のコマンドは、前の例で見つかったクラス com.sun.cmm.statistics.CMM_SWRQueueStats のオブジェクトを監視するしきい値監視ジョブについて、監視可能属性を示します。
$ mfwkadm thrsh-job observable-attributes \\ class=com.sun.cmm.statistics.CMM_SWRQueueStats Threshold jobs observable attributes: ==================================== Class: com.sun.cmm.statistics.CMM_SWRQueueStats Attributes: BufferSize [LONG] EntriesCount [LONG] EntriesHighWaterMark [LONG] EntriesLowWaterMark [LONG] EntriesTotal [LONG] ErrorCount [INTEGER] FailedOperations [LONG] LowerLimit [LONG] OperationsCount [LONG] OtherLowerLimit [LONG] OtherUpperLimit [LONG] OverflowsCount [LONG] QueuedCount [LONG] QueuedHighWater [LONG] SampleInterval [LONG] TotalQueuedCount [LONG] UpperLimit [LONG] |
次のコマンドは、ジョブ作成のもう 1 つの例です。ここではしきい値監視ジョブを作成します。
$ mfwkadm thrsh-job create myThreshJob granularity=30 \\ object=/wsPrefix/com.sun.cmm.ws:name=process-1-threadPool-NativePool-stats,\\ type=CMM_SWRQueueStats attributeName=EntriesCount attributeType=LONG \\ thresholdValue=1000 thresholdOffset=10 thresholdDirection=RISING |
次の例は、前の例で作成したしきい値監視ジョブに対する thrsh-job info サブコマンドの出力を示します。
$ mfwkadm thrsh-job info myThreshJob Threshold job information for: myThreshJob ----------------------------- Type: SIMPLE State: ACTIVE_ON_DUTY Granularity period: 30 Schedule: Global start time: Immediately Global stop time: Forever Weekly schedule: Everyday Daily schedule: All day Alarm configuration: Type: QualityOfServiceAlarm Severity: INDETERMINATE Threshold definition(s): Object: /wsPrefix/com.sun.cmm.ws:name=process-1-threadPool- NativePool-stats,type=CMM_SWRQueueStats Attribute: EntriesCount [LONG] Value: 1000 Direction: RISING Offset: 10 |
次の終了値が返されます。
正常終了
エラーが発生した。
属性タイプ |
属性値 |
---|---|
有効な Solaris のバージョン |
SUNWmfwk |
インタフェースの安定性 |
Contract Private |
cacao.5、cacaoadm.1m