Sun Java Enterprise System 5 監視ガイド (UNIX 版)

共通エージェントコンテナの設定

もう 1 つの共有コンポーネントである共通エージェントコンテナは、Monitoring Framework がノードエージェントを実行するために依存するコンポーネントです。インストールの順序によっては、共通エージェントコンテナが停止され再起動が必要になる場合があります。また、共通エージェントコンテナはインストゥルメンテーション済みであり、同様に監視できます。監視対象オブジェクトについては、「共通エージェントコンテナのインストゥルメンテーション」を参照してください。

共通エージェントコンテナおよびノードエージェントがすでに起動しているかどうかを確認するには、次のコマンドを実行します。


cacaoadm status

次のようなメッセージが表示された場合、ノードエージェントは実行中です。


default instance is DISABLED at system startup.
Smf monitoring process:
26996
Uptime: 0 day(s), 0:57

次のようなメッセージが表示された場合、ノードエージェントは実行中ではありません。


default instance is DISABLED at system startup.
default instance is not running.

Procedure共通エージェントコンテナの監視を有効にするには

共通エージェントコンテナは、監視を可能にするためのインストゥルメンテーションを備えた共有コンポーネントです。「ノードエージェント」で説明するように、ホスト上またはゾーン内のすべての Java ES コンポーネントは共通エージェントコンテナおよびノードエージェントを共有します。配備環境内の、共通エージェントコンテナを監視するすべての論理ホスト上で root ユーザーとしてこのタスクを実行します。

  1. 共通エージェントコンテナが実行中の場合、次のコマンドで停止します。


    cacaoadm stop
  2. コンテナ自体のインストゥルメンテーションを有効にします。


    cacaoadm set-param enable-instrumentation=true
  3. 設定したパラメータの値を確認し、共通エージェントコンテナを再起動します。


    cacaoadm get-param enable-instrumentation
    cacaoadm start
  4. キーパスワードを作成します。


    echo –n password > /etc/mfwk-base/config/security/password.cacao
  5. キーを生成します。


    mfwk-base/bin/cpgenkey -n cacao -p /etc/mfwk-base/config/security/password.cacao
  6. 共通エージェントコンテナ自体の監視モジュールを登録します。


    cacaoadm register-module /usr/lib/cacao/ext/instrum/config/com.sun.cacao.instrum.xml
    cacaoadm register-module /usr/lib/cacao/ext/instrum_jesmf/config/com.sun.cacao.instrum.jesmf.xml
    cacaoadm register-module /usr/lib/cacao/ext/instrum_jesmf/config/com.sun.cacao.cmm.xml