監視に関する用語で、ノードとは、一意な完全指定ドメイン名または IP アドレスによって識別される、単一の論理ホストのことです。システム全体、または仮想システムとして構成されたSolaris ゾーンのどちらかがノードとして機能できます。ノードエージェントは、配備先ホスト上のすべてのインストゥルメント済みコンポーネントと通信し、それらのコンポーネントの監視対象オブジェクトをすべて公開します。またノードエージェントは、エージェントに含まれる監視対象オブジェクトに関して、パフォーマンス統計を収集したり、ルールで定義されたしきい値を監視したり、アラームを生成したりするためのすべてのロジックを管理します。
次の図は、1 つのホスト上のノードエージェントの内容を表しています。このホストには、3 つの Java ES 製品コンポーネントのインスタンスが存在します。またこの図では、製品コンポーネントによって提供される値を公開するために、ノードエージェント内でインストゥルメンテーションがインスタンス化されるしくみも示しています。
ノードエージェントは、それ自体が Java 仮想マシンである共通エージェントコンテナにロードされるモジュールとして実装されます。ノードエージェントの実装は、監視およびリモート管理のための標準 Java 拡張機能である Java Management Extensions (JMX) に基づいています。CMM を認識するすべての JMX 対応監視アプリケーションが、ノードエージェント内の監視対象オブジェクトにアクセスできます。ノードエージェントは JMX の機能を利用して、特定の監視対象オブジェクトを Simple Network Monitoring Protocol (SNMP) 経由で公開することもできます。