Sun Java System Application Server Enterprise Edition 8.2 パフォーマンスチューニングガイド

暗号化

セキュリティー上の理由から、機密性のあるユーザー入力およびアプリケーション出力を暗号化する必要があります。ほとんどのビジネス指向 Web アプリケーションでは、ブラウザと Application Server の間の通信フローの全部または一部を暗号化します。オンラインショッピングアプリケーションでは、ユーザーが購入を完了するとき、または個人データを入力するときにトラフィックを暗号化します。ニュースやメディアなどのポータルアプリケーションでは、通常は暗号化を行いません。SSL (Secure Sockets Layer) はもっとも一般的なセキュリティーフレームワークであり、多くのブラウザおよびアプリケーションサーバーでサポートされています。

Application Server は SSL 2.0 および 3.0 をサポートし、各種の暗号化方式群のソフトウェアサポートが含まれています。また、パフォーマンスをさらに高めるためにハードウェア暗号化カードの統合もサポートしています。セキュリティー上の考慮事項によって、統合ソフトウェアの暗号化を使用している場合に特に影響を受けるのは、ハードウェアのサイジングおよび容量計画です。

配備の暗号化ニーズを評価するときは、次のことを考慮します。

Web サーバーと Application Server の間で通信を暗号化する方法の詳細は、『Sun Java System Application Server Enterprise Edition 8.2 管理ガイド』の第 9 章「セキュリティーの設定」を参照してください。