Sun Java System Application Server Enterprise Edition 8.2 パフォーマンスチューニングガイド

HTTP プロトコル

パフォーマンスに大きな影響を与える「HTTP プロトコル」属性は、「DNS 検索が有効」だけです。

DNS 検索が有効

この設定は、サーバーにアクセスするクライアントに対する DNS (ドメインネームサービス) 検索を、サーバーが実行するかどうかを指定します。DNS 検索が有効でない場合、あるクライアントが接続したときに、サーバーはそのクライアントの IP アドレスを認識しますが、そのホスト名は認識しません (たとえば、サーバーはクライアントを www.xyz.com としてではなく、198.95.251.30 として認識する)。DNS 検索が有効である場合、サーバーはクライアントの IP アドレスを解決してホスト名を得ますが、このホスト名は、アクセス制御、CGI (Common Gateway Interface) プログラム、エラー報告、アクセスロギングなどの処理で使用されます。

サーバーが 1 日に多数の要求への応答を行う場合には、DNS 検索を無効にすることで、DNS または NIS (Network Information System) サーバーへの負荷を減らしてください。DNS 検索を有効にすると待ち時間が長くなり、システムへの負荷が高まります。したがって、有効にする場合には注意が必要です。