サイレントモードでインストールを実行するには、あらかじめ記録された応答ファイルが必要です。詳しくは、「応答ファイルの作成」を参照してください。応答ファイルを生成したホストと同じオペレーティングシステムが動作しているホスト上で、インストーラを実行します。
コマンドプロンプトで、インストーラが格納されているディレクトリに移動します。
cd JavaES-install-dir
Setup.bat /s コマンドを使用して、サイレントモードでのインストール手順を開始します。
デフォルトでは、Setup.iss ファイルは Windows System フォルダ内に作成されます。Setup.bat /s でサイレントインストールを開始する前に、このファイルを Windows System フォルダから Setup.bat が存在するフォルダにコピーする必要があります。そうしないと、コマンドからセットアップの -3 エラーが返されます。
.iss ファイルの場所を指定するには、/f1 オプションを使用します。予期しない結果を回避するために、絶対パスを指定します。たとえば、次のように入力します。
Setup.bat /s /f1"C:\Temp\example.iss"
(省略可能) ログファイルにデフォルト以外の場所とファイル名を指定するには、Setup.bat /s に /f2 オプションを付けます。予期しない結果を回避するために、ファイルの絶対パスを指定します。たとえば、次のように入力します。
Setup.bat /s /f1"C:\Temp\UninstallExample.iss /f2"C:\Setup.log"
インストールしようとしているコンポーネントの数とタイプによっては、時間がかかる場合があります。インストーラの実行中、インストールログの変化に注意することによって、進行状況を監視することができます。
Setup.log は、/s 引数を付けて Setup.bat コマンドを実行した場合に生成されるサイレントインストールログファイルのデフォルトの名前です。Setup.log ファイルには、次の 3 つのセクションがあります。
Install Shield Silent: このセクションは、このファイルがログファイルであることを明確にするとともに、サイレントセットアップで使用される Install Shield Silent のバージョン情報を示します。
Application: このセクションは、インストールされたアプリケーションの名前とバージョン、および会社名を明示します。
Response Result: このセクションには、サイレントセットアップが成功したかどうかを示す結果コードが含まれています。Response Result セクション内の ResultCode キー名には、整数値が割り当てられます。
Install Shield によって、ResultCode キーには次のいずれかの戻り値が設定されます。
ResultCode の説明
成功
一般的なエラー
モードが無効である
Setup.iss ファイル内に必要なデータが見つからない
使用可能なメモリーが不足している
ファイルが存在しない
応答ファイルに書き込めない
ログファイルに書き込めない
Install Shield Silent (.iss) 応答ファイルへのパスが無効である
一覧の型 (文字列または数値) が無効である
データ型が無効である
セットアップ中に不明なエラーが発生した
ダイアログボックスの順序が違う
指定されたフォルダを作成できない
指定されたファイルまたはフォルダにアクセスできない
選択したオプションが無効である
サイレントインストールに成功すると、ログファイルは次のようになります。
[ResponseResult] ResultCode=0