Sun Java Enterprise System 5 Update 1 インストールリファレンス (UNIX 版)

共通設定

「今すぐ設定」オプションを使用して製品コンポーネントをインストールする場合、インストーラにより表示されるページを使って、インストール時の設定で一部の共通設定がどのように処理されるかを指定できます。


注意 – 注意 –

サイレントインストールで作成される状態ファイルでは、管理者のパスワードなどの機密データを変数を使って指定できます。配備しても安全なように、ファイルが保護されていることを確認してください。


パスワード選択

「今すぐ設定」インストールでは、「管理者アカウント設定情報の指定」画面から、管理者設定を使用するすべての製品コンポーネントに対して単一の管理者アカウントおよびパスワードを指定できます。

表 3–1 パスワード選択

ラベルと状態ファイルのパラメータ 

説明 

デフォルトの管理者アカウントとパスワードを使用する場合に選択します。

USE_DEFAULT_PASSWORD

「今すぐ設定」インストールの場合、すべての製品コンポーネントに対して単一の管理者アカウントおよびパスワードを指定できます。これはデフォルトで有効です。このまま受け入れると、後続の設定ページでこのデータの入力は求められません。 

製品コンポーネントごとに異なる管理者アカウントを使用する場合は、コンポーネントの設定ページで管理者アカウントとパスワードの入力が求められます。 

デフォルト値は true です。

注意: Java ES インストーラでは、管理パスワードに、空白文字および ; & ( ) ! | < > ' “ $ ^ \ # / , @ % 記号は使用できません。

共通サーバー設定

共通サーバー設定は、設定を使用する製品コンポーネントのデフォルト値を指定する場合に使用します。

インストーラの設定ページで「共有デフォルト値」という表記は、その設定が「共通サーバー設定」ページで設定されたデフォルト値であることを示します。デフォルト値をそのまま使用することも、設定中の製品コンポーネントに固有の値を入力することによってデフォルト値を変更することもできます。

表 3–2 共通サーバー設定

ラベルと状態ファイルのパラメータ 

説明 

ホスト名

CMN_HOST_NAME

Java ES コンポーネントのインストール先ホストのホスト名。 

hostname コマンドの出力。例: thishost

DNS ドメイン名

CMN_DOMAIN_NAME

インストール先ホストのドメイン。ローカル DNS サーバーに登録されている、このコンピュータのドメイン名。形式は subdomain.domain.com です。例: example.com

ホスト IP アドレス 

CMN_IPADDRESS

インストール先ホスト (ローカルホスト) の IP アドレス。例: 127.51.91.192 

管理者ユーザーID

CMN_ADMIN_USER

インストールされるすべてのコンポーネントの管理者のデフォルトユーザー ID。例: admin

注意: 単一の管理者アカウントを使用する場合、このフィールドは表示されません。 

管理者パスワード

CMN_ADMIN_PASSWORD

インストールされるすべてのコンポーネントの管理者のデフォルトパスワード。 

デフォルト値は存在しません。パスワードは 8 文字以上で指定する必要があります。 

注意: 単一の管理者アカウントを使用する場合、このフィールドは表示されません。 

注意: Java ES インストーラでは、管理パスワードに、空白文字および ; & ( ) ! | < > ' “ $ ^ \ # / , @ % 記号は使用できません。

システムユーザー

CMN_SYSTEM_USER

コンポーネントプロセスの実行に適用されるユーザー ID (UID)。 

デフォルト値は root です。

システムグループ

CMN_SYSTEM_GROUP

システムユーザーのグループ ID (GID)。 

デフォルト値は root です。