「今すぐ設定」オプションを使用して製品コンポーネントをインストールする場合、インストーラにより表示されるページを使って、インストール時の設定で一部の共通設定がどのように処理されるかを指定できます。
サイレントインストールで作成される状態ファイルでは、管理者のパスワードなどの機密データを変数を使って指定できます。配備しても安全なように、ファイルが保護されていることを確認してください。
「今すぐ設定」インストールでは、「管理者アカウント設定情報の指定」画面から、管理者設定を使用するすべての製品コンポーネントに対して単一の管理者アカウントおよびパスワードを指定できます。
表 3–1 パスワード選択
共通サーバー設定は、設定を使用する製品コンポーネントのデフォルト値を指定する場合に使用します。
インストーラの設定ページで「共有デフォルト値」という表記は、その設定が「共通サーバー設定」ページで設定されたデフォルト値であることを示します。デフォルト値をそのまま使用することも、設定中の製品コンポーネントに固有の値を入力することによってデフォルト値を変更することもできます。
表 3–2 共通サーバー設定
ラベルと状態ファイルのパラメータ |
説明 |
---|---|
CMN_HOST_NAME |
Java ES コンポーネントのインストール先ホストのホスト名。 hostname コマンドの出力。例: thishost |
CMN_DOMAIN_NAME |
インストール先ホストのドメイン。ローカル DNS サーバーに登録されている、このコンピュータのドメイン名。形式は subdomain.domain.com です。例: example.com |
ホスト IP アドレス |
インストール先ホスト (ローカルホスト) の IP アドレス。例: 127.51.91.192 |
CMN_ADMIN_USER |
インストールされるすべてのコンポーネントの管理者のデフォルトユーザー ID。例: admin 注意: 単一の管理者アカウントを使用する場合、このフィールドは表示されません。 |
CMN_ADMIN_PASSWORD |
インストールされるすべてのコンポーネントの管理者のデフォルトパスワード。 デフォルト値は存在しません。パスワードは 8 文字以上で指定する必要があります。 注意: 単一の管理者アカウントを使用する場合、このフィールドは表示されません。 注意: Java ES インストーラでは、管理パスワードに、空白文字および ; & ( ) ! | < > ' “ $ ^ \ # / , @ % 記号は使用できません。 |
CMN_SYSTEM_USER |
コンポーネントプロセスの実行に適用されるユーザー ID (UID)。 デフォルト値は root です。 |
CMN_SYSTEM_GROUP |
システムユーザーのグループ ID (GID)。 デフォルト値は root です。 |