Java ES インストーラでは、Access Manager の次のサブコンポーネントをインストールできます。
Access Manager SDK はアイデンティティー管理とポリシーサービスコアの一部として 自動的にインストールされますが、SDK はリモートホストに個別にインストールすることもできます。Access Manager SDK の個別のインストールについては、「Access Manager SDK 設定情報」を参照してください。
Access Manager のアイデンティティー管理およびポリシーサービスコアのサブコンポーネントは、Web コンテナ (通常は Web Server または Application Server) 内で稼働します。
Access Manager は、サードパーティーの Web コンテナ (具体的には IBM WebSphere Application Server または BEA WebLogic Server) でも稼働します。「あとで設定」オプションを使用して Access Manager をインストールしてから、amconfig スクリプトを実行して、インストール後の設定を行います。IBM または BEA のマニュアルに従って、サードパーティーの Web コンテナをインストールおよび設定してください。
インストーラが要求する情報は、Web コンテナの種類によって異なります。
この節では、Application Server が Access Manager のアイデンティティー管理およびポリシーサービスコアサブコンポーネントの Web コンテナである場合に、インストーラに指定する必要のある情報を示します。
表 3–4 Application Server を Access Manager の Web コンテナとして使用する場合
ラベルと状態ファイルのパラメータ |
説明 |
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セキュリティー保護されたサーバーインスタンスポート |
Application Server がインスタンスへの接続を待機するポート。 デフォルト値は 8080 です。 選択内容が Application Server 用に設定したプロトコルと対応していない場合、エラーが表示されます。作業を続行する前にこの状態を解決する必要があります。 |
セキュリティー保護された管理サーバーポート |
Application Server の管理サーバーが接続を待機するポート。 デフォルト値は 4849 です。 |
管理者ユーザー ID IS_IAS81_ADMIN |
Application Server 管理者のユーザー ID デフォルト値は、共通サーバー設定で指定した「管理者ユーザー ID」の値です。 注意: 単一の管理者アカウントを使用する場合、このフィールドは表示されません。 |
管理者パスワード IS_IAS81_ADMINPASSWORD |
デフォルト値は、共通サーバー設定で指定した管理者パスワードです。 注意: 単一の管理者アカウントを使用する場合、このフィールドは表示されません。 注意: Java ES インストーラでは、管理パスワードに、空白文字および ; & ( ) ! | < > ' “ $ ^ \ # / , @ % 記号は使用できません。 |
この節では、Web Server が Access Manager のアイデンティティー管理およびポリシーサービスコアサブコンポーネントの Web コンテナである場合に、インストーラに指定する必要のある情報を示します。
表 3–5 Web Server を Access Manager の Web コンテナとして使用する場合
ラベルと状態ファイルのパラメータ |
説明 |
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ホスト名 |
ホストの完全修飾ドメイン名。 たとえば、このホストが siroe.example.com の場合、値は siroe.example.com となります。 デフォルト値は、現在のホストの完全修飾ドメイン名です。 |
IS_WS_ADMIN_ID |
Web Server 管理者のユーザー ID。 デフォルト値は、共通サーバー設定で指定した「管理者ユーザー ID」の値です。 注意: 単一の管理者アカウントを使用する場合、このフィールドは表示されません。 |
IS_WS_ADMIN_PASSWORD |
Web Server マスター管理者のパスワード。 デフォルト値は、共通サーバー設定で指定した管理者パスワードです。 注意: 単一の管理者アカウントを使用する場合、このフィールドは表示されません。 注意: Java ES インストーラでは、管理パスワードに、空白文字および ; & ( ) ! | < > ' “ $ ^ \ # / , @ % 記号は使用できません。 |
IS_WS_DOC_DIR |
Web Server がコンテンツドキュメントを格納するディレクトリ。 Solaris OS の場合: /var/opt/SUNWwbsvr7/https-hostname.domain /docs Linux の場合: /var/opt/sun/webserver7/https-hostname.domain /docs |
Web Server のポート |
Web Server 管理インスタンスが HTTPS 接続を待機するポート。このポートが使用中の場合は、使用可能なポートを選択するよう求められます。 デフォルト値は 80 です。 |
Web Server インスタンスディレクトリ |
Web Server のインスタンスがインストールされたディレクトリへのパス。パスの構文は次のとおりです。 WebServer-base/https- webserver-instancename このセッションで Web Server をインストールする場合、WebServer-base のデフォルト値は、次に示す Web Server のインスタンスディレクトリです。 Solaris OS の場合: /var/opt/SUNWwbsvr7 Linux の場合: /var/opt/sun/webserver7 |
IS_WS_PROTOCOL |
Web Server が Web Server ポート上で待機する際に使用するプロトコル。セキュリティー保護されたポートでは、HTTPS プロトコルが使用されます。セキュリティー保護されていないポートでは、HTTP が使用されます。 デフォルト値は HTTP です。 |
次に示す Access Manager のサブコンポーネントでは、インストーラに指定する Access Manager サービスの情報が異なります。
この節では、Web コンテナの詳細設定を行う際にインストーラに指定する必要のあるサービス情報について説明します。
表 3–6 Web コンテナ指定用の Access Manager サービス情報
ラベルと状態ファイルのパラメータ |
説明 |
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ホスト名 |
Java ES をインストールするホストの完全修飾ドメイン名。 デフォルト値は、ローカルホストの完全修飾ドメイン名です。 |
サービス配備 URI |
アイデンティティー管理およびポリシーサービスコアサブコンポーネントに関連する HTML ページ、クラス、および JAR ファイルにアクセスするための URI (Uniform Resource Identifier) プレフィックス。この URI は、レルム (AccessManager 7.x 互換) コンソールにアクセスするために使用します。 デフォルト値は amserver です。先頭にスラッシュを入力しないでください。 |
共通ドメイン配備 URI |
Web コンテナ上の共通ドメインサービスにアクセスするための URI プレフィックス。 デフォルト値は amcommon です。先頭にスラッシュを入力しないでください。 |
Cookie ドメイン |
Access Manager がユーザーにセッション ID を付与する場合に、Access Manager がブラウザに返す、信頼できる DNS ドメインの名前。 この値は、example.com などの単一の最上位ドメインに限定することができます。この場合、セッション ID で example.com のすべてのサブドメインの認証が得られます。 また、.corp.example.com,.sales.example.com のように、コンマで区切ってサブドメインを指定することもできます。この場合、セッション ID でリスト内のすべてのサブドメインの認証が得られます。 リスト内の各ドメインの先頭に、ドット (.) を指定する必要があります。 デフォルト値は、現在のドメインにプレフィックスとしてドット (.) を付加した値となります。 |
パスワード配備 URI |
Access Manager を実行する Web コンテナが使用する、ユーザー指定の文字列と対応する配備済みアプリケーション間のマッピングを決定する URI。これは、Access Manager パスワードリセットサービスの URI です。 デフォルト値は ampassword です。先頭にスラッシュを入力しないでください。 |
CONSOLE_PROTOCOL |
Web Server が Web Server ポート上で待機する際に使用するプロトコル。セキュリティー保護されたポートでは、HTTPS プロトコルが使用されます。セキュリティー保護されていないポートでは、HTTP が使用されます。 デフォルト値は HTTP です。 |
この節では、インストーラの実行時に指定する必要のある Access Manager コンソールのサービス情報について説明します。
表 3–7 Access Manager コンソールの Access Manager サービス情報
この節では、次の両方の条件にあてはまる場合に、インストーラに指定するサービス情報を示します。
Access Manager 管理コンソールサブコンポーネントのみをインストールする。
アイデンティティー管理とポリシーサービスコアサブコンポーネントが同一のホストにインストール済みである。
AM コンソール単体のインストールは、レルムモード (AccessManager 7.x 互換) でのみ実行できます。旧バージョンモード (6.x 互換) では実行できません。
ラベルと状態ファイルのパラメータ |
説明 |
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コンソール配備 URI |
Access Manager の旧バージョンモード (AccessManager 6.x 互換) コンソールに関連する HTML ページ、クラス、および JAR ファイルにアクセスするための URI プレフィックス。旧バージョンモードだけに適用されます。 デフォルト値は amconsole です。 AM_REALM が Enabled の場合 (レルムモード 7.x を設定)、CONSOLE_DEPLOY_URI は無視されます。 |
パスワードサービス配備 URI |
Access Manager を実行する Web コンテナが使用する、ユーザー指定の文字列と対応する配備済みアプリケーション間のマッピングを決定する URI。これは、Access Manager パスワードリセットサービスの URI です。 デフォルト値は ampassword です。先頭にスラッシュを入力しないでください。 |
この節では、次の両方の条件にあてはまる場合に、インストーラに指定するサービス情報を示します。
Access Manager 管理コンソールサブコンポーネントのみをインストールする。
アイデンティティー管理およびポリシーサービスコアサブコンポーネントが、異なるホストにインストールされる。
ラベルと状態ファイルのパラメータ |
説明 |
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Access Manager 管理コンソール用の Web コンテナ |
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コンソールホスト名 |
インストール先のホストの完全修飾ドメイン名。 |
コンソール配備 URI |
Access Manager の旧バージョンモード (AccessManager 6.x 互換) コンソールに関連する HTML ページ、クラス、および JAR ファイルにアクセスするための URI プレフィックス。旧バージョンモードだけに適用されます。デフォルト値は amconsole です。 AM_REALM が Enabled の場合 (レルムモード 7.x を設定)、CONSOLE_DEPLOY_URI は無視されます。 |
パスワードサービス配備 URI |
パスワードサービス用の配備 URI。 デフォルト値は ampassword です。先頭にスラッシュを入力しないでください。 |
Access Manager サービス用の Web コンテナ |
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サービスホスト名 |
アイデンティティー管理およびポリシーサービスコアサブコンポーネントのインストール先ホストの完全修飾ドメイン名。 デフォルト値は、このホストの完全修飾ドメイン名です。デフォルト値は指定形式を示す例としてだけ用い、値を編集して正しいリモートホスト名を指定する必要があります。 状態ファイルでは、リモートホストの完全修飾ドメイン名を指定します。 |
ポート |
アイデンティティー管理およびポリシーサービスコアサブコンポーネントが接続を待機するポート。このポートは、Web コンテナが使用する HTTP ポートまたは HTTPS ポートです。 |
サービス配備 URI |
アイデンティティー管理およびポリシーサービスコアサブコンポーネントに関連する HTML ページ、クラス、および JAR ファイルにアクセスするための URI プレフィックス。この URI は、レルム (AccessManager 7.x 互換) コンソールにアクセスするために使用します。 デフォルト値は amserver です。先頭にスラッシュを入力しないでください。 |
Cookie ドメイン |
Access Manager がユーザーにセッション ID を付与する場合に、Access Manager がブラウザに返す、信頼できる DNS ドメインの名前。 この値を example.com などの単一の最上位ドメインに限定できます。この場合、セッション ID で example.com のすべてのサブドメインの認証が得られます。 また、.corp.example.com のように、コンマで区切ってサブドメインを指定することもできます。この場合、セッション ID でリスト内のすべてのサブドメインの認証が得られます。 各ドメインの先頭に、ドット (.) を指定する必要があります。 デフォルト値は、現在のドメインにプレフィックスとしてドット (.) を付加した値となります。 |
この節では、連携管理サブコンポーネントの共有ドメインサービスのみをインストールする場合に、インストーラに指定するサービス情報を示します。
表 3–10 連携管理をインストールするための Access Manager サービス情報 (コアがすでにインストールされている場合)
ラベルと状態ファイルのパラメータ |
説明 |
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共通ドメイン配備 URI |
Web コンテナ上の共通ドメインサービスにアクセスするための URI プレフィックス。 デフォルト値は amcommon です。先頭にスラッシュを入力しないでください。 |
アイデンティティー管理およびポリシーサービスコアをインストールする場合に、インストーラに指定する情報は次のとおりです。
表 3–11 Access Manager のインストール時に必要となる Directory Server に関する設定情報
ラベルと状態ファイルのパラメータ |
説明 |
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Directory Server ホスト |
Directory Server が存在するホストを決定するホスト名または値。 デフォルト値は、ローカルホストの完全修飾ドメイン名です。たとえば、ローカルホストが siroe.example.com の場合、デフォルト値は siroe.example.com となります。 |
Directory Server ポート |
Directory Server がクライアント接続を待機するポート。 デフォルト値は 389 です。 |
Access Manager ディレクトリルートサフィックス |
Access Manager ルートサフィックスとして設定する識別名 (DN)。 デフォルト値は、このホストの完全修飾ホスト名からホスト名を除いた値に基づきます。たとえば、このホストが siroe.subdomain.example.com の場合、値は dc=subdomain,dc=example,dc=com になります。 |
ディレクトリマネージャー DN IS_DIRMGRDN |
Directory Server への無制限のアクセス権を持つユーザーの DN。 デフォルト値は cn=Directory Manager です。 |
ディレクトリマネージャーパスワード |
ディレクトリマネージャーのパスワード。 |
プロビジョニングされたディレクトリの設定に必要な情報は、インストーラがホスト内でプロビジョニングされた既存ディレクトリを検出するかどうかによって異なります。インストーラは、状態ファイルを生成するとき、プロビジョニングされた既存ディレクトリを検出すると、状態ファイルに IS_EXISTING_DIT_SCHEMA=y を書き込みます。プロビジョニングされた既存ディレクトリが検出されない場合、インストーラは状態ファイルに IS_EXISTING_DIT_SCHEMA=n を書き込みます。
インストーラがプロビジョニングされた既存ディレクトリを検出した場合は、次の情報を指定します。
表 3–12 Access Manager のインストール時に必要となる、プロビジョニングされた既存ディレクトリに関する設定情報
ラベルと状態ファイルのパラメータ |
説明 |
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ユーザーネーミング属性 IS_USER_NAMING_ATTR |
プロビジョニングされたディレクトリ内でユーザーに対して使用されるネーミング属性。 デフォルト値は uid です。 |
インストーラがプロビジョニングされた既存ディレクトリを検出しない場合、プロビジョニングされた既存ディレクトリを使用するかどうかを選択できます。次の表の最初の質問に対して yes を指定した場合、表に記載されている残りの質問に対しても情報を指定する必要があります。
表 3–13 Access Manager のインストール時に必要となる、プロビジョニングされた既存ディレクトリが検出されない場合の設定情報
ラベルと状態ファイルのパラメータ |
説明 |
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Directory Server にユーザーデータが準備されていますか ? |
プロビジョニングされた既存ディレクトリを使用するかどうかを指定します。y または n を指定できます。 デフォルト値は n です。 |
組織マーカーオブジェクトクラス |
プロビジョニングされた既存ディレクトリ内で組織に対して定義されているオブジェクトクラス。この値は、この表の最初の項目の値を y に設定した場合にだけ使用されます。 デフォルト値は SunISManagedOrganization です。 |
組織ネーミング属性 |
プロビジョニングされている既存ディレクトリ内で組織の定義に使用されるネーミング属性。この値は、この表の最初の項目の値を y に設定した場合にだけ使用されます。 デフォルト値は o です。 |
ユーザーマーカーオブジェクトクラス |
プロビジョニングされた既存ディレクトリ内でユーザーに対して定義されているオブジェクトクラス。この値は、この表の最初の項目の値を y に設定した場合にだけ使用されます。 デフォルト値は inetorgperson です。 |
ユーザーネーミング属性 |
プロビジョニングされた既存ディレクトリ内でユーザーに対して使用されるネーミング属性。この値は、この表の最初の項目の値を y に設定した場合にだけ使用されます。 デフォルト値は uid です。 |