Sun Java Enterprise System 5 Update 1 インストールリファレンス (UNIX 版)

Web Server の設定情報

インストール時に、Web Server に関する次の情報を指定する必要があります。

Web Server の設定タイプの選択

表 3–38 Web Server の設定タイプの選択

ラベルと状態ファイルのパラメータ 

説明 

管理インスタンスをサーバーとして設 定

WS_ADMIN_IS_SERVER_MODE

管理サーバーは、管理の目的にのみに使用される、特別に設定された Web Server インスタンスです。 

サーバーファームの環境の場合、このサーバーがインスタンス管理命令をノードに送信する、マスター管理インスタンスになります。管理アプリケーションは、このサーバーに配備されます。

Web Server のスタンドアロンインストールの場合は、常に「管理インスタンスをサーバーとして設定」を選択してください。 

後続のページで、この設定情報を指定するように求められます。 

デフォルトでオンになっています。 

管理インスタンスをノードとして設定

WS_ADMIN_IS_NODE_MODE

管理ノードは、特別に設定された Web Server インスタンスであり、登録された管理サーバーからのコマンドを受け取って、その特定のノード上で、Web Server インスタンスの作成、削除、起動、停止などの限られたアクションを実行します。 

後続のページで、この設定情報を指定するように求められます。 

デフォルトでオフになっています。 

システム起動後にサーバーを起動

WS_START_ON_BOOT

システムを再起動したときに Web Server が自動的に起動されるように設定します。Web Server は、システムの再起動時に Access Manager の起動スクリプトによって起動されるため、Access Manager を Web Server に配備した場合、この値は無視されます。 

状態ファイルで、T または F (True または False) を指定できます。デフォルト値は F です。

Web Server 管理サーバー設定

Web Server 管理サーバーが稼働するポートは、SSL (デフォルトは 8989) および非 SSL (デフォルトは 8800) の 2 つです。HTTP を選択する場合は、非 SSL 管理ポートを参照するように PS_DEPLOY_ADMIN_PORT パラメータを変更する必要があります。デフォルトの非 SSL 管理ポートは 8800 です。

表 3–39 Web Server 用の管理サーバー設定

ラベルと状態ファイルのパラメータ 

説明 

管理者ユーザー名

WS_LOGIN_USER

Web Server 管理者のユーザー ID。 

デフォルト値は、admin または共通サーバー設定で指定した値です。

注意: 単一の管理者アカウントを使用する場合、このフィールドは表示されません。 

ログインパスワード

WS_LOGIN_PASSWORD

Web Server 管理者のパスワード。 

デフォルトは、共通サーバー設定で指定した値です。 

注意: 単一の管理者アカウントを使用する場合、このフィールドは表示されません。 

注意: Java ES インストーラでは、管理パスワードに、空白文字および ; & ( ) ! | < > ' “ $ ^ \ # / , @ % 記号は使用できません。

サーバーホスト

WS_ADMIN_HOST

ローカルホストとして解決されるホストとドメインの値。この値を使用して、Web Server インスタンスのサーバールート内にディレクトリが作成されます。 

デフォルト値は、共通サーバー設定の「ホスト名」と「DNS ドメイン名」に指定した値を結合して自動的に作成されます。値の書式は hostname.domainname です。

SSL ポート

WS_ADMIN_SSL_PORT

管理サーバーをセキュリティー保護されたモードで実行するために使用されるポート。有効な SSL ポートでなければなりません。このポートを選択した場合は、URL を起動するときに HTTPS を指定する必要があります。 

デフォルト値は 8989 です。

HTTP ポート

WS_ADMIN_HTTP_PORT

Web Server が HTTP 接続に対して待機するポート。 

デフォルト値は 8800 です。

実行時ユーザー ID

WS_ADMIN_SERVER_USER

デフォルトは、root または共通サーバー設定で指定した値です。

注意: 単一の管理者アカウントを使用する場合、このフィールドは表示されません。 

Web Server 管理ノード設定

表 3–40 Web Server の管理ノード設定

ラベルと状態ファイルのパラメータ 

説明 

ノードホスト

WS_NODE_HOST

ドメイン名を含むホストの完全修飾名。 

SSL ポート

WS_NODE_SSL_PORT

Web Server がエージェントとして HTTPS 接続を待機するポート。有効な SSL ポートでなければなりません。 

デフォルト値は 8989 です。

実行時ユーザー ID

WS_INSTANCE_USER

Web Server のデフォルトインスタンスがシステムでの実行に使用するユーザー ID。 

Access Manager または Portal Server をインストールする場合は、この値を root に設定し、「実行時グループ」の値を other に設定しますこれらの値は、インストール後に変更できます。その他のサーバーの場合、「実行時ユーザー ID」をルート以外のユーザーに設定する必要があります。

デフォルト値は root です。

ノードをリモート管理サーバーに登録する

WS_REGISTER_NODE

デフォルトでオンになっています。ノードをリモート管理サーバーに登録することを選択した場合は、次の 4 つのフィールドに入力する必要があります。 

リモートサーバーホスト

WS_ADMIN_HOST

管理サーバーのインストール先リモートホストの完全修飾ドメイン名。 

リモートサーバーの SSL ポート

WS_ADMIN_SSL_PORT

リモート管理サーバーが待機する SSL ポート。デフォルト値は 8989 です。

リモートサーバーユーザー名

WS_ADMIN_LOGIN_USER

リモート管理サーバーにログインするために使用する管理者ユーザー名。 

リモートサーバーパスワード

WS_ADMIN_LOGIN_PASSWORD

リモート管理サーバーにログインするために使用するパスワード。 

Web Server インスタンス設定

表 3–41 Web Server のインスタンス設定

ラベルと状態ファイルのパラメータ 

説明 

サーバー名

WS_SERVER_NAME

ローカルホストとして解決されるホストとドメインの値。この値を使用して、Web Server インスタンスのサーバールート内にディレクトリが作成されます。 

デフォルト値は、共通サーバー設定の「ホスト名」と「DNS ドメイン名」に指定した値を結合して自動的に作成されます。値の書式は hostname.domainname です。

HTTP ポート

WS_HTTP_PORT

Web Server インスタンスが HTTP 接続を待機するポート。 

デフォルト値は 80 です。

実行時 UNIX ユーザー ID 

WS_SERVER_USER

既存の非スーパーユーザー。Access Manager または Portal Server をインストールする場合は、この値を root に設定し、「実行時グループ」の値を other に設定します。これらの値は、インストール後に変更できます。その他のサーバーの場合、「実行時ユーザー ID」をルート以外のユーザーに設定する必要があります。

注意: Web Server を Web コンテナとして使用する場合は、Web Server 実行時インスタンス値を root に設定する必要があります。

デフォルト値は webservd です。

ドキュメントルートディレクトリ

WS_DOCROOT

Web Server がコンテンツドキュメントを格納する場所。 

デフォルト以外の値を使用するには、指定するディレクトリがファイルシステムにすでに存在していることを確認します。存在しないディレクトリを指定しても、インストーラはディレクトリを作成しません。 

デフォルト値は次のとおりです。 

Solaris OS の場合: /var/opt/SUNWwbsvr7/https-hostname.domain /docs

Linux の場合: /var/opt/sun/webserver7/https-hostname.domain /docs