Sun Java ロゴ     前へ      目次      索引      次へ     

Sun ロゴ
Sun™ Identity Manager 8.0 配備に関する技術概要 

第 7 章
Identity Manager のプライベートラベリング

この章では、会社のイントラネット環境または企業のスタイルガイドラインに合わせて Identity Manager インタフェースを再定義するために必要な基本コンポーネントについて説明します。プライベートラベリングとは、このような企業のガイドラインに合わせてインタフェースをカスタマイズすることを言います。


プライベートラベリングのタスク

プライベートラベリングのタスクは、3 つのカテゴリに大別されます。


アーキテクチャー機能

プライベートラベリングの作業には、次の表に示すコンポーネントの編集が含まれます。

表 7-1 カスタマイズ可能なコンポーネント  

コンポーネント

インタフェース

$WSHOME/styles/customStyle.css

管理者/ユーザー

$WSHOME/WEB-INF/lib/idmcommon.jar

管理者/ユーザー

$WSHOME/user/userFooter_beforeFirstTableRowTag.jsp

ユーザーインタフェース

$WSHOME/user/userFooter_beforeEndBodyTag.jsp

ユーザーインタフェース

$WSHOME/user/userFooter_beforeLastEndTableRowTag.jsp

ユーザーインタフェース

$WSHOME/includes/bodyEnd_beforeFirstTableRowTag.jsp

管理者インタフェース

$WSHOME/includes/bodyEnd_beforeEndBodyTag.jsp

管理者インタフェース

$WSHOME/includes/bodyEnd_beforeLastEndTableRowTag.jsp

管理者インタフェース

$WSHOME/index_quickLinks.jsp

管理者/ユーザー

スタイルシート

製品インタフェースでのテキストの表示特性に影響する、4 つのスタイルシートがあります。

デフォルトテキスト

デフォルトテキストは、製品インタフェース全体を通して次の場所に出現します。

テキスト属性

次を含む属性を表示します。

デフォルトスタイル設定

$WSHOME/styles/style.css および lockhart.css の各ファイルには、デフォルトのスタイル設定が格納されています。これらのファイルは編集しないでください。

カスタマイズするファイル

customStyle.css ファイルにはカスタマイズの定義が格納されます。このファイルは製品のアップグレード時に上書きされません。このファイルで定義される設定は、style.css および lockhart.css の設定より優先されます。すべてのカスタマイズ定義を customStyle.css に含めるようにしてください。

JSP ファイル

ヘッダーのデフォルト設定を格納する JSP ファイルに、userHeader.jspbodyEnd.jsp、および bodyStart.jsp があります。これらのファイルは編集しないでください。製品アップグレード時にカスタマイズ内容を保持するには、このファイルに代わりに、「アーキテクチャー機能」の一覧に示されている JSP のみを編集してください。

WPMessages_ja.properties ファイル

$WSHOME/WEB-INF/lib/idm_l10n_ja_JP.jar ファイルにはメッセージカタログのエントリが格納されています。JAR ファイルから WPMessages_ja.properties ファイルを抽出し、そのファイル上でエントリを編集できます。


ヘッダーのカスタマイズ

カスタマイズのタスクは両方のインタフェースで同じですが、編集する必要のあるファイルは異なります。


指定されたファイル以外の .jsp ファイルを編集しないでください。編集する必要がある場合は、.jsp ファイルのコピー、編集、名前変更を行う前に、まずそのファイルを安全な場所にバックアップしてください。


ヘッダー外観を変更する

最も一般的なラベリングのタスクでは、次のことを行います。


Identity Manager ページをカスタマイズする

一般的なカスタマイズには、次のものがあります。

ホームページをカスタマイズする

クイックリンクのリストを追加する

ホームページへの一般的なカスタマイズでは、環境内でユーザーが頻繁にアクセスするタスクまたはリソースに、カスタマイズしたリンクリストを追加します。これらのクイックリンクには、製品インタフェースからよく使う項目へのショートカットとしての機能があります。

クイックリンクのリストを追加するには、次の手順を実行します。

  1. index_quickLinks.jsp でリストにリンクを追加します。
  2. 前後の <%-- および --%> タグを削除して、list セクションのコメントを解除します。
  3. ファイルを保存します。アプリケーションサーバーを再起動する必要はありません。

デフォルトの「次のユーザーとしてログイン」テキストを変更する

  1. 次の XML ファイルをインポートします。
  2. <?xml version='1.0' encoding='UTF-8'?>

    <!DOCTYPE Configuration PUBLIC 'waveset.dtd' 'waveset.dtd'>

    <Configuration name='AltMsgCatalog'>

      <Extension>

        <CustomCatalog id='AltMsgCatalog' enabled='true'>

          <MessageSet language='en' country='US'>

           <Msg id='UI_BROWSER_TITLE_PROD_NAME_OVERRIDE'>Override Name</Msg>

          </MessageSet>

        </CustomCatalog>

      </Extension>

    </Configuration>

  3. System Configuration オブジェクトの <Configuration><Extension><Object> 要素内に次の行を追加します。
  4. <Attribute name='customMessageCatalog' value='AltMsgCatalog'/>

  5. 次の行を追加します。
  6. <msg id='UI_NAV_FOOT_LOG'>mytext{0}</msg>

  7. 変更を保存し、アプリケーションサーバーを再起動します。

ページタイトルとサブタイトルを変更する

ログインページのデフォルトのタイトル、サブタイトル、「ようこそ」メッセージを変更するには、カスタムメッセージカタログの次のエントリを変更します。

このテキストを変更するには、「デフォルトの「次のユーザーとしてログイン」テキストを変更する」で詳しく説明している、WPMessages_ja.properties ファイルの抽出および編集の手順に従います。

コード例 7-1 デフォルトのメッセージカタログ設定

UI_LOGIN_IN_PROGRESS_TITLE=ログイン (進行中)

UI_LOGIN_CHALLENGE={0} パスワードを入力してください

要求したアクションを完了するには、[PRODUCT_NAME] への

ログイン時に指定したパスワードを入力する必要があります。

UI_LOGIN_TITLE_LONG=[PRODUCT_NAME] ログイン

UI_LOGIN_WELCOME=Sun Java&™ System [PRODUCT_NAME] システムへようこそ。

要求される情報を入力し、<b>ログイン</b> をクリックしてください。

UI_LOGIN_WELCOME2=Sun Java&™ System [PRODUCT_NAME] システムへようこそ。

ユーザー ID とパスワードを入力し、「<b>ログイン</b>」をクリックしてください。パスワードを思 い出せないときは、「<b>パスワードをお忘れですか?</b>」をクリックしてください。

UI_LOGIN_TITLE=ログイン

UI_LOGIN_TITLE_TO_RESOURCE=<b>{0}</b>へのログイン

ログインページの背景画像を変更する

次のように customStyle.css を編集することにより、背景画像を変更できます。

div#loginFormDiv {

   background:

url(.../images/other/login-backimage2.jpg)

no-repeat;

     margin-left: -10px;

     padding: 0px 0px 280px;

    height: 435px;

ブラウザのタイトルバーをカスタマイズする

ブラウザのタイトルバーの製品名文字列を、任意のローカライズ可能な文字列で置き換えることができるようになりました。

  1. 次の XML ファイルをインポートします。
  2. コード例 7-2 インポートする XML

    <?xml version='1.0' encoding='UTF-8'?>

    <!DOCTYPE Configuration PUBLIC 'waveset.dtd' 'waveset.dtd'>

    <Configuration name='AltMsgCatalog'>

      <Extension>

        <CustomCatalog id='AltMsgCatalog' enabled='true'>

          <MessageSet language='en' country='US'>

           <Msg id='UI_BROWSER_TITLE_PROD_NAME_OVERRIDE'>Override Name</Msg>

          </MessageSet>

        </CustomCatalog>

      </Extension>

    </Configuration>

  3. Identity Manager IDE を使用して、System Configuration オブジェクトを編集のためにロードします。<Configuration><Extension><Object> 要素内に次の行を追加します。
  4. <Attribute name='customMessageCatalog' value='AltMsgCatalog'/>

  5. また、System Configuration オブジェクトで、ui.web.browserTitleProdNameOverridetrue に変更する必要があります。
  6. System Configuration オブジェクトの変更を保存し、アプリケーションサーバーを再起動します。

Identity Manager ユーザーインタフェースのホームページに表示されるデフォルト情報を変更する

Identity Manager ユーザーインタフェースのホームページには、ログイン中のアカウントについての基本情報を表示する「ダッシュボード」領域があります。表示される情報には、次の表に示すデフォルト文字列が含まれます。

すべての属性は ui.web.user.dashboard オブジェクトに属します。

表 7-2 ui.web.user.dashboard オブジェクトのデフォルト設定

設定オブジェクトのデフォルト設定

説明

displayLoginFailures

アカウントのアカウントポリシーで最大ログイン試行回数が設定されている場合に、ログイン試行でのパスワード入力または秘密の質問への回答の失敗回数を表示します。

displayPasswordExpirationWarning

パスワードポリシーがアカウントに適用される場合に、パスワードの有効期限に関連するメッセージを表示します。

displayApprovals

displayAttestationReviews

displayOtherWorkItems

displayRemediations

すべてのユーザーを対象に、「承認」、「アテステーション」、「是正」、および「その他」の各作業項目タイプの表示を有効にします。

注: 設定オブジェクトで特定のタイプに対する設定が true であっても、アカウントユーザーに許可されたアクセス権によっては、インタフェース文字列が表示されない場合があります。

displayRequests

アカウントのロール、グループ、またはリソースの更新要求のうち未処理のものの数を示します。

displayDelegations

ユーザーが承認の委任を定義したことを示す文字列を表示します。「有効」または「無効」のオプションがあります。

デフォルトでは、これらの設定オブジェクトの値は true に設定され、これらの文字列は Identity Manager ユーザーインタフェースに表示されます。任意の文字列を非表示にするには、System Configuration オブジェクトでその文字列を false に設定します。

System Configuration オブジェクトは Identity Manager IDE を通じて編集できます。Identity Manager IDE の使用方法については、『Identity Manager 配備ツール』の「Identity Manager IDE の使用」を参照してください。System Configuration オブジェクトについての全般的な情報は、付録 A 「設定オブジェクトを編集する」を参照してください。

ユーザーインタフェースのナビゲーションメニューの外観を変更する

ユーザーインタフェースのナビゲーションメニューに関して、System Configuration オブジェクトで次の 2 つの設定を行う必要があります。

フォント特性を変更する

表示属性では一般に、次の基本フォント表示特性を指定します。

表 7-3 フォント関連の表示特性

表示属性

説明

family

Helvetica、Arial など

size

ポイントサイズで指定 (例: 14 ポイント)

weight

未指定の場合は通常の書体。指定する場合、bold など

color

通常は black を指定

一部のコンポーネントは、追加の特性によってより詳細な定義が可能です。たとえば、ボタンの背景色を定義することができます。テキストやボタンラベルの配置も特性の一つです。

フォント特性を編集する

編集を行うには、styles.css からコピーして customStyle.css にペーストします。その後、選択した設定を customStyle.css で修正します。

次のエントリは、各ページタイトルのデフォルト設定を表します。

.title {

    font-family: Arial, Helvetica, sans-serif;

    font-size: 16pt;

    font-weight: bold;

    color: C;


ラベリング演習のサンプル

次の例は、Identity Manager のロゴを非表示にし、ページのマストヘッドでカスタム画像を参照する方法を示します。sample/rebranding ディレクトリに収められたサンプルファイルを参照してください。

Identity Manager ロゴのカスタムロゴへの置き換え

管理者インタフェースまたはユーザーインタフェースのロゴを変更するには、styles/style.css の次の部分を customStyle.css にコピーし、Identity Manager のロゴ画像を独自の画像ファイルに置き換えます。

td.MstTdLogo {

    width: 31px;

    height: 55px;

    background: url(../images/other/logo.jpg) no-repeat 5px;

}

td.MstTdTtlProdNam {

    background: url(../images/other/xyz_masthead.jpg) no-repeat 10px 30px;

    padding:10px 10px 0px 10px;

    vertical-align:top;

    white-space:nowrap;

    height: 75px;

    width: 350px;

}


最適な結果を得るには、ロゴ画像の高さを 50 〜 60 ピクセルで作成します。


マストヘッドの外観を変更する

Identity Manager の外観を変更するには、次の処理を実行します。

  1. styles/customStyle.css ファイルを編集します。
  2. styles.css の次のセクションを customStyle.css にコピーし、必要に応じて変更します。
  3. コード例 7-3 styles/customStyle.css ファイル 

    MstDiv {background-image:url(../images/other/dot.gif);background-repeat:repeat-x;
    background-position:left top;background-color:#000033}

    .MstTblEnd {background: url(../images/other/dot.gif);background-color: #666;height: 1px;}

    td.MstTblEndImg {

        background-color: #666;

        height: 1px;

        background: url(../images/other/dot.gif);

        font-size:1px;

    }

    td.MstTdLogo {

        width: 31px;

        height: 55px;

        background: url(../images/other/logo.jpg) no-repeat 5px;

    }

    td.MstTdSep {

        width: 1px;

        height: 61px;

        background: url(../images/other/dot.gif) no-repeat center;

    }

    td.MstTdTtlProdNam {

      background: url(../images/other/xyz_masthead.jpg) no-repeat 10px 30px;

      padding:10px 10px 0px 10px;

        vertical-align:top;

        white-space:nowrap;

        height: 75px;

        width: 350px;

    }

ナビゲーションタブを変更する

Identity Manager ユーザーインタフェースのナビゲーションバーをカスタマイズする

Identity Manager のユーザーインタフェースは、ナビゲーションバーを含む 2 番目の XPRESS フォームを実装しています。これは、描画されるページに 2 つの <FORM> タグがあり、各タグで name 属性の設定が次のように異なることを意味します。

<form name="endUserNavigation">

および

<form name="mainform">

Identity Manager ユーザーインタフェースのナビゲーションバーに JavaScript コードを挿入するときは、必ず正しいフォームを参照するようにしてください。そのためには、name 属性を使用して、どちらの <FORM> タグを参照するか (document.mainform または document.endUserNavigation のどちらか) を指定します。

ナビゲーションリンクをカスタマイズする

ページの上部を横切るナビゲーションリンクをカスタマイズするには、次のコードをコピーして編集します。背景色を適切な色に変更します。

コード例 7-4 ナビゲーションリンクをカスタマイズする  

* LEVEL 1 TABS */

.TabLvl1Div {

    background-image:url(../images/other/dot.gif);

    background-repeat:repeat-x;

    background-position:left bottom;

    background-color: #333366;

    padding:6px 10px 0px;

}

a.TabLvl1Lnk:link, a.TabLvl1Lnk:visited  {

    display:block;

    padding:4px 10px 3px;

    font: bold 0.95em sans-serif;

    color:#FFF;

    text-decoration:none;

    text-align:center;

}

table.TabLvl1Tbl td {

    background-image:url(../images/other/dot.gif);

    background-repeat:repeat-x;

    background-position:left top;

    background-color: #666699;

    border:solid 1px #aba1b5;

}

table.TabLvl1Tbl td.TabLvl1TblSelTd {

    background-color:#9999CC;

    background-image:url(../images/other/dot.gif);

    background-repeat:repeat-x;

    background-position:left bottom;

    border-bottom:none;

タブパネルのタブを変更する

コード例 7-5 Identity Manager タブパネルのタブの変更  

.TabLvl2Div {

    background-image:url(../images/other/dot.gif);

    background-repeat:repeat-x;

    background-position:left bottom;

    background-color:#9999CC;

    padding:6px 0px 0px 10px

}

a.TabLvl2Lnk:link, a.TabLvl2Lnk:visited{

    display:block;

    padding:3px 6px 2px;

    font: 0.8em sans-serif;

    color:#333;

    text-decoration:none;

    text-align:center;

}

table.TabLvl2Tbl div.TabLvl2SelTxt {

    display:block;

    padding:3px 6px 2px;

    font: 0.8em sans-serif;

    color:#333;

    font-weight:normal;

    text-align:center;

}

table.TabLvl2Tbl td {

    background-image:url(../images/other/dot.gif);

    background-repeat:repeat-x;

    background-position:left top;

    background-color:#CCCCFF;

    border:solid 1px #aba1b5;

}

table.TabLvl2Tbl td.TabLvl2TblSelTd {

    border-bottom:none;

    background-image:url(../images/other/dot.gif);

    background-repeat:repeat-x;

    background-position:left bottom;

    background-color:#FFF;

    border-left:solid 1px #aba1b5;

    border-right:solid 1px #aba1b5;

    border-top:solid 1px #aba1b5;

table.Tab2TblNew td {background-image:url(../images/other/dot.gif);background-repeat:repeat-x;back ground-position:left top;background-color:#CCCCFF;border:solid 1px #8f989f}

table.Tab2TblNew td.Tab2TblSelTd {border-bottom:none;background-image:url(../images/other/dot.gif);background-r epeat:repeat-x;background-position:left bottom;background-color:#FFF;border-left:solid 1px #8f989f;border-right:solid 1px #8f989f;border-top:solid 1px #8f989f}

ソートテーブルのヘッダーを変更する

.tablehdr {

    background-image:url(../images/other/dot.gif);

    background-repeat:repeat-x;

    background-position:left bottom;

    background-color:#9999CC;

}

ユーザー/リソーステーブルのコンポーネントを変更する

コード例 7-6 ユーザー/リソーステーブルのコンポーネントの変更 

.tablesorthdr {

    /*background-color: #BEC7CC;*/

    background-image:url(../images/other/dot.gif);

    background-repeat:repeat-x;

    background-position:left bottom;

    background-color:#CCCCFF;

    border:solid 1px #aba1b5;

}

.treeContentLayout {

    background-color: #9999CC;

}

.treeBaseRow {

    padding-top: 0px;

    padding-left: 10px;

    padding-right: 10px;

    padding-bottom: 0px;

    background-color: #fff;

    border-left: solid 1px #8F989F;

    border-right: solid 1px #8F989F;

    border-bottom: solid 1px #8F989F;

}

.treeButtonCell {

    background-image:url(../images/other/dot.gif);

    background-color:#666699;

    color: #fff;

}

}

.treeMastHeadRow {

    background-color:#333366;

}

.treeMastHeadRow {

    background-color:#333366;

}

.treeMastHeadText {

    background-color:#333366;

    background-image:url(../images/other/dot.gif);

}

同じ手順に従うことにより、その他のさまざまなオプション (テキストのスタイルやサイズ、配置、その他のオブジェクトの色や設定など) をカスタマイズできます。


サーバーまたはブラウザを再起動せずに変更を確認するには、ページ上で Ctrl キーを押しながら「更新」を実行します。


よく使われるページでの Identity Manager の動作を変更する

System Configuration オブジェクトの設定を変更することにより、よく使われるページでの Identity Manager の動作をカスタマイズできます。

System Configuration オブジェクトを使用したカスタマイズ

System Configuration オブジェクトを編集することにより、ユーザーインタフェースまたは管理者インタフェースの、よく変更される多くのプロパティーをカスタマイズすることができます。製品インタフェースを制御するのは、属性 <Attribute name='ui'> とそのサブオブジェクトです。この属性の下位属性を変更することにより、Identity Manager の動作を変えることができます。

その他の変更: ファイルの admin セクション

System Configuration オブジェクトファイルの admin セクションには、管理者インタフェースに関連するさまざまな属性が含まれます。

その他の変更: ファイルの user セクション

System Configuration オブジェクトファイルの user セクションには、ユーザーインタフェース関連のオプションがあります。

workflowResults 属性には、管理者でないユーザーのワークフローの表示をカスタマイズするための属性が、次の表に示すように含まれます。

表 7-4 管理者でないユーザーのワークフローをカスタマイズするための属性

属性

説明

anonSuppressReports

匿名ユーザーのワークフローステータスページ (anonProcessStatus.jsp) にワークフロー図を表示するかどうかを制御します。

suppressHostName

エンドユーザーのワークフローステータスページ (processStatus.jsp) にホスト名の情報を含めるかどうかを制御します。

suppressReports

匿名でないすべてのユーザーに対してワークフロー図を表示するかどうかを制御します (processStatus.jsp)。

コード例 7-8 管理者でないユーザーのワークフローのカスタマイズ  

<Attribute name='user'>

   <Object>

     <Attribute name='disableForgotPassword'>

       <Boolean>false</Boolean>

     </Attribute>

     <Attribute name='workflowResults'>

       <Object>

          <Attribute name='anonSuppressReports'>

             <Boolean>false</Boolean>

          </Attribute>

          <Attribute name='suppressHostName'>

             <Boolean>false</Boolean>

          </Attribute>

          <Attribute name='suppressReports'>

             <Boolean>false</Boolean>

         </Attribute>

        </Object>

      </Attribute>

   </Object>

</Attribute>



前へ      目次      索引      次へ     


Part No: 820-5432.   Copyright 2008 Sun Microsystems, Inc. All rights reserved.