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Sun™ Identity Manager 8.0 リソースリファレンス |
RACFRACF リソースアダプタは、OS/390 メインフレーム上のユーザーアカウントとメンバーシップの管理をサポートします。このアダプタは、TN3270 エミュレータセッションで RACF を管理します。
RACF リソースアダプタは、com.waveset.adapter.RACFResourceAdapter クラスで定義されます。
リソースを設定する際の注意事項
なし
Identity Manager 上で設定する際の注意事項
RACF リソースアダプタは、カスタムアダプタです。インストールプロセスを完了するには、次の手順を実行してください。
- RACF リソースを Identity Manager のリソースリストに追加するには、「管理するリソースの設定」ページの「カスタムリソース」セクションに次の値を追加してください。
com.waveset.adapter.RACFResourceAdapter
- 適切な JAR ファイルを Identity Manager インストールの WEB-INF/lib ディレクトリにコピーします。
コネクションマネージャー
JAR ファイル
Host On Demand
IBM Host Access Class Library (HACL) は、メインフレームへの接続を管理します。HACL が含まれる推奨 JAR ファイルは habeans.jar です。これは、HOD に付属する HOD Toolkit (または Host Access Toolkit) とともにインストールされます。HACL のサポートされるバージョンは、HOD V7.0、V8.0、V9.0、および V10 に含まれるバージョンです。
habeans.jar ファイル ただし、このツールキットを利用できない場合は、HOD のインストールに含まれる次の JAR ファイルを habeans.jar の代わりに使用できます。
詳細は、http://www.ibm.com/software/webservers/hostondemand/ を参照してください。
Attachmate WRQ
Sun 製品向け Attachmate 3270 メインフレームアダプタには、メインフレームへの接続の管理に必要なファイルが含まれます。
この製品の入手については、Sun プロフェッショナルサービスにお問い合わせください。
- Waveset.properties ファイルに次の定義を追加して、端末セッションを管理するサービスを定義します。
serverSettings.serverId.mainframeSessionType=Value
serverSettings.default.mainframeSessionType=ValueValue は、次のように設定できます。
- Attachmate ライブラリが WebSphere または WebLogic アプリケーションサーバーにインストールされている場合は、com.wrq.profile.dir=LibraryDirectory プロパティーを WebSphere/AppServer/configuration/config.ini または startWeblogic.sh ファイルに追加します。
これにより、Attachmate コードでライセンスファイルを検索できます。
- Waveset.properties ファイルに加えた変更を有効にするために、アプリケーションサーバーを再起動します。
- リソースへの SSL 接続を設定する詳細は、「メインフレーム接続」を参照してください。
使用上の注意
ここでは、RACF リソースアダプタの使用に関する情報を示します。次のトピックで構成されています。
管理者
TSO セッションでは、複数の同時接続は許可されません。Identity Manager RACF 操作の同時実行を実現するには、複数の管理者を作成します。したがって、2 人の管理者を作成すると、2 つの Identity Manager RACF 操作を同時に実行できます。少なくとも 2 人 (できれば 3 人) の管理者を作成するようにしてください。
クラスタ環境で実行する場合は、クラスタ内のサーバーごとに 1 人の管理者を定義します。これは、各サーバーの管理者が同じ管理者である場合にも適用されます。TSO の場合は、クラスタ内のサーバーごとに異なる管理者にします。
クラスタを使用しない場合は、各行のサーバー名が同じ (Identity Manager ホストマシンの名前) になるようにしてください。
追加セグメントのサポート
RACF アダプタは、デフォルトでサポートされているセグメントには含まれない属性をサポートするように設定できます。
- セグメントを解析する AttrParse オブジェクトを作成します。カスタム AttrParse オブジェクトの定義については、「AttrParse オブジェクトの実装」を参照してください。AttrParse オブジェクトの例は、$WSHOME/web/sample/attrparse.xmlに定義されています。
- ResourceAttribute 要素を RACF リソースオブジェクトに追加します。たとえば、次のようにします。
<ResourceAttribute name='WORKATTR Segment AttrParse' displayName='WORKATTR Segment AttrParse' description='AttrParse for WORKATTR Segment' value='Default RACF WORKATTR Segment AttrParse'>
</ResourceAttribute>この例では、WORKATTR Segment AttrParse というラベルのフィールドが「リソースパラメータ」ページに追加されます。name 属性に割り当てられる値は、SegmentName Segment AttrParse という形式である必要があります。
- カスタムアカウント属性を定義する要素を RACF リソースオブジェクトに追加します。
<AccountAttributeType id='32' name='WORKATTR Account' syntax='string' mapName='WORKATTR.WAACCNT' mapType='string'>
</AccountAttributeType>mapName 属性の値は、SegmentName.AttributeName という形式である必要があります。アダプタがこの形式の mapName を検出すると、指定されたセグメントを RACF に対して要求し、SegmentName Segment AttrParse フィールドに指定されたオブジェクトを使用して解析します。
リソースアクション
RACF アダプタに必要なリソースアクションは login と logoff です。login アクションは、認証されたセッションに関してメインフレームとネゴシエーションを行います。logoff アクションは、そのセッションが不要になったときに接続を解除します。
login リソースアクションおよび logoff リソースアクションの作成の詳細については、「メインフレームの例」を参照してください。
SSL 設定
Identity Manager は TN3270 接続を使用してリソースと通信します。
RACF リソースへの SSL 接続に関する詳細については、「メインフレーム接続」を参照してください。
セキュリティーに関する注意事項
ここでは、サポートされる接続と特権の要件について説明します。
サポートされる接続
Identity Manager は、TN3270 を使用して RACF アダプタと通信します。
必要な管理特権
ユーザープロファイル (ユーザー自身のものを含む) の非ベースセグメント内の情報を定義または変更するには、SPECIAL 属性または少なくともフィールドレベルのアクセスチェックを介したセグメントの UPDATE 権限を持っている必要があります。
ユーザープロファイルの内容またはユーザープロファイルの個々のセグメントの内容を一覧表示するには、LISTUSER コマンドを使用します。
ユーザープロファイル (ユーザー自身のものを含む) の非ベースセグメント内の情報を表示するには、SPECIAL 属性か AUDITOR 属性、または少なくともフィールドレベルのアクセスチェックを介したセグメントの READ 権限を持っている必要があります。
プロビジョニングに関する注意事項
次の表に、このアダプタのプロビジョニング機能の概要を示します。
アカウント属性
次の表に、RACF のアカウント属性に関する情報を示します。
アイデンティティーテンプレート
$accountId$
サンプルフォーム
組み込みのフォーム
なし
その他の利用可能なフォーム
RACFUserForm.xml
トラブルシューティング
Identity Manager のデバッグページを使用して、次のクラスでトレースオプションを設定します。