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Sun™ Identity Manager 8.0 リソースリファレンス 


Remedy

Remedy リソースアダプタは、com.waveset.adapter.RemedyResourceAdapter クラスで定義されます。

リソースを設定する際の注意事項

ARTCPPORT 環境変数および ARRPC 環境変数を設定した場合、それらの値は「Remedy TCP ポート」および「Remedy RPC ソケット」リソースパラメータに指定された値を上書きします。

Identity Manager 上で設定する際の注意事項

複数の Remedy API ライブラリをゲートウェイがインストールされているディレクトリに配置する必要があります。これらのライブラリは、Remedy サーバーにあります。

Remedy 4.x および 5.x

Remedy 6.3

Remedy 7.0

  • arapiXX.dll
  • arrpcXX.dll
  • arutlXX.dll

XX は、Remedy のバージョンに一致します。たとえば Remedy 4.5 では arapi45.dll になります。

  • arapi63.dll
  • arrpc63.dll
  • arutl63.dll
  • icudt20.dll
  • icuin20.dll
  • icuuc20.dll
  • arapi70.dll
  • arrpc70.dll
  • arutl70.dll
  • icudt32.dll
  • icuin32.dll
  • icuuc32.dll

使用上の注意

ワークフロー

カスタムリソースの詳細については、『Identity Manager 管理ガイド』を参照してください。

Active Sync 機能を有効にしない場合、Remedy アダプタは Remedy チケットを Identity Manager ワークフローに自動的に統合します。

Active Sync 機能を使用する場合は、次の機能をサポートするようにアダプタを設定できます。

Active Sync が有効な場合、Remedy アダプタは「更新検索フィルタ」、「付加する結合子」、および「LAST FETCHED フィルタ」の各リソースパラメータを使用して、返されるチケットを判定します。「更新検索フィルタ」、「LAST FETCHED フィルタ」、またはその両方を使用するようにしてください。

更新検索フィルタ」パラメータは、実行可能な Remedy 検索式を含む省略可能なパラメータです。このパラメータには、Remedy ユーザーアプリケーションの詳細検索条件に入力できる有効な検索式を含めることができます。有効な検索式には、フィールド、選択値、およびキーワードを含めることができます。このアダプタは、検索式の有効性を確認しません。

次の例は、Remedy User アプリケーションに用意されている Help Desk Cases サンプルフォームで使用できる検索式を示しています。

LAST FETCHED フィルタ」パラメータを使用する場合は、「付加する結合子」パラメータも指定します。「付加する結合子」パラメータには、次のいずれかの値を含めることができます。

LAST FETCHED フィルタ」パラメータはもう 1 つの Remedy 検索式を指定しますが、この式には Identity Manager で定義された 1 つ以上のユーザー属性を含めることができます。この機能を使用して、前のポーリングで返された値を現在のポーリングで返された値と比較する式を作成できます。たとえば、Remedy フォーム上の Case ID+ フィールドに各チケットの一意の ID が含まれる場合は、この値をポーリングごとに比較できます。現在のポーリングの値が前のポーリングの値より大きい場合は、チケットに関する情報を返します。次の式は、この機能を示しています。

'Case ID+' > "$(caseId)"

括弧内に指定する値は、スキーママップページで指定された Waveset ユーザー属性にします。$(caseId) トークンは、前のポーリングで返された値に置き換えられます。たとえば、HD0000045 などの値になります。


アダプタが最初にポーリングを行なったときは、前に取得された値が存在しないため、「LAST FETCHED フィルタ」は適用されません。このフィルタは、その後のすべてのポーリングで実行されます。


このアダプタは、「更新検索フィルタ」、「付加する結合子」、「LAST FETCHED フィルタ」の各リソースパラメータを連結し、次のような検索式を送信します。

'Status' = "New" AND 'Case ID+' > "HD00000045"

ゲートウェイのタイムアウト

Remedy アダプタでは、RA_HANGTIMEOUT リソース属性を使用してタイムアウト値を秒単位で指定できます。この属性は、ゲートウェイに対する要求がタイムアウトしてハングしているとみなされるまでの時間を制御します。

次のように、この属性を Resource オブジェクトに手動で追加する必要があります。

<ResourceAttribute name='Hang Timeout' displayName='com.waveset.adapter.RAMessages:RESATTR_HANGTIMEOUT' type='int' description='com.waveset.adapter.RAMessages:RESATTR_HANGTIMEOUT_HEL P' value='NewValue'>
</ResourceAttribute>

この属性のデフォルト値は 0 であり、これは Identity Manager がハングした接続を確認しないことを示します。

セキュリティーに関する注意事項

ここでは、サポートされる接続と特権の要件について説明します。

サポートされる接続

Identity Manager は、Remedy API を使用して Remedy アダプタと通信します。

必要な管理特権

Remedy サーバーへのログインに使用されるアカウントは、Identity Manager によってアクセスされるすべての Remedy オブジェクトのアクセス権リストに含まれている必要があります。

プロビジョニングに関する注意事項

Remedy ユーザーの属性は、Remedy アプリケーション内で確立されるスキーマに基づいています。スキーマと、スキーマの操作に関する詳細については、Remedy のマニュアルを参照してください。

Remmedy アダプタは、次のプロビジョニングアクションをサポートします。

次の表に、このアダプタのプロビジョニング機能の概要を示します。

機能

サポート状況

アカウントの有効化/無効化

適用不可

パスワードの期限切れ

使用不可

アカウントの名前の変更

使用不可

パススルー認証

使用不可

前アクションと後アクション

使用不可

データ読み込みメソッド

  • Active Sync
  • リソースからインポート

アカウント属性

Remedy アダプタにはデフォルトのアカウント属性が用意されていません。カスタム属性を追加する場合は、次のガイドラインを使用してください。

リソースオブジェクトの管理

なし

アイデンティティーテンプレート

Remedy のアイデンティティーテンプレートは、Remedy システムによって生成されます。Identity Manager によって構築されたアイデンティティーテンプレートは無視されます。

サンプルフォーム

なし

トラブルシューティング

Identity Manager のデバッグページを使用して、次のクラスにトレースオプションを設定します。

com.waveset.adapter.RemedyResourceAdapter

また、リソースインスタンスに対して次の Identity Manager ロギングパラメータを設定できます。

ゲートウェイへの接続の問題を診断するために、次のメソッドでトレースを有効にすることもできます。



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